Glénat

 

バンド・デシネ『テラ・アウストラリス(南方大陸)』を発表後、原作者LF・ボレと作画家フィリップ・ニクルー は宗教団体「オウム真理教」に取り組みました。5月29日(水)アンスティチュ・フランセ東京で、この日本犯罪史上最悪の凶悪事件を選んだ理由を明かし、全ての日本人に衝撃を与えたこの一連のテロを彼らの視線から語ります。

講演会はメディアテークで開催されます(逐次通訳付)。参加者との意見交換会に続きサイン会も行われる予定です (フランス語版及び日本語版)。

 

「あらすじ」

1994年、日本の地方都市松本。麻原彰晃は、そのうちのいくつかは東京株式市場にも上場している30以上の会社を束ねる企業連合オウム株式会社の代表だ。しかし、信者たちにとって、彼はヒンドゥー教の神シヴァの生まれ変わり、すなわち正真正銘の教祖だった。だが、宗教に名を借りた彼の組織の真の目的は、「ハルマゲドン」を引き起こし、日本政府を転覆させることであり、そのためにサリンガスによる大量殺戮を準備していた。松本市はこの悪魔的なほとんど信じがたい計画の第一段階だった。そして一種の『練習』であったこのテロは、一年後1995年3月に、かの有名な東京の地下鉄内でのガスによるテロとなって結着する。

 

『MATSUMOTO』は最初2015年にフランスでグレナ社から、そして2017年に日本で誠文堂新光社から刊行されました。『MATSUMOTO』において、二人の作者はセクト内で信者の行動を支配し、従って多くの死者と負傷者を生む正真正銘のテロに導くことができるメカ二スムを明らかにし分析することに挑みました。それは恐らくこの事件に対する「フランス的」な視線ではありますが、それと同時に、犠牲者の苦悩をとおして『言語同断』なできごとを語ることを試みる、文学的かつグラフィックな挑戦であることも読者は間違いなく理解するでしょう。

 

作者

LF・ボレ (原作)  1967年オルレアン生まれ。

ロラン・フレデリック・ボレは若くしてジャーナリズムとバンド・デシネに情熱を抱き、その二つともを職業にしました。

ヨーロッパの最も有名な出版社の数々から50冊以上のバンド・デシネを出版しています。LF・ボレはモータースポーツを専門とするジャーナリストとして、約20年間、テーマ別TVチャンネルMotorsport TVの編集長を勤め、またFrance2とRMCの仕事も経験しています。

 

フィリップ・ニクルー (イラストレター) 1972年ニース生まれ。

 

 

 

 

ロラン・フレデリック・ボレとともに『Matsumoto』以外にも、2013年にグレナ(Glénat)社から出版された、近代オーストラリアの誕生に関する500ページの大作バンド・デシネ『テラ・アウストラリス(南方大陸)』などの優れた作品を制作しました 。(アメリゴ・ヴェスプッチ文学賞を受賞 )この作品は2018年に第2巻『テラ・ドロリスTerra Doloris』が発表されています。

講演会

日時:5月29日 (水) 18:00–19:30

場所:アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク

料金:入場無料/要予約 (定員30名)

予約/お問合せ: 03-5206-2560 又は、tokyo.mediatheque@institutfrancais.jp 又は、Peatix

言語:フランス語、日本語(逐次通訳付)

05
29
  • 2019-05-29 - 2019-05-29
  • 18:00 - 19:30
  • 5月29日 (水) 18:00–19:30
  • 入場無料
  • 03-5206-2560
  • (逐次通訳付)
  • アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク
    〒 162-8415
    新宿区市谷船河原町15 新宿区