Anthony Bodin, j’ai pensé à une fleur, 2018, peinture glycérophtalique blanche et noire sur boîte en bois et porcelaine, 15 x 10 cm

 


アントニー・ボダンによる展覧会『え』


会期:10月10日(木)~11月3日(日)

会場:アンスティチュ・フランセ東京 ギャラリー
入場無料

※10月10日19時よりアーティストを囲んだオープニングレセプションあり。

 

アントニー・ボダンは、(ほぼ)徹底して、抽象画、日常性、工業、プリミティフな身振りをつなぐ創作プロセスを採用する。大量生産された日用品を素材として選び、現実世界や日常生活に密接した抽象画を作る。アントニー・ボダンはそれらオブジェの空洞に侵入し、絵の具でそれを満たす。匿名の、そっけない、オブセッショナルで機械的でありながら、人間的で二度と同じことは起こらない、不完全な身振りを遂行する。なぜなら手を使うことで、素材に対する行為の形跡を残しているからだ。
彼の芸術的実践においても、複数枚製作されることが多い作品自体にも、連続性という概念が遍在している。オブジェの元来の機能は否定され、その装飾的可能性が明らかになる。そして装飾とは往々にして過剰や増殖と緊密な関係をもつ。増加や増殖の論理との関係は、ミニマムな身振りの反復や、時空間への最大限の展開のなかにある。作品全体が、大量生産・大量消費社会における一種の反復脅迫と共に共鳴し、合理的な表面の裏にある、その自動性と狂気と眩暈と不条理をあらわにする。

アントニー・ボダン(Anthony Bodin)
造形美術家。1985年生まれ。レンヌ第二大学、ジュネーヴ造形芸術大学(HEAD)、ニースヴィラ・アルソンに学ぶ。
フランス・ナントを拠点に活動し、グラフィックデザイナー・コレクティブSuperterrain とFormes Vivesと共にアトリエを設立。
現在は東京にて短期レジデンスを行っている。10月5日の京都ニュイ・ブランシュ2019出展作家。

 

Ministère de la culture et de la communication フランス文化・通信省
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  • 2019-10-10 - 2019-11-03
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)
  • アンスティチュ・フランセ東京
    〒 162-0826
    15 新宿区市谷船河原町 東京都