欧州連合(EU)加盟国の在日大使館・文化機関が提供する作品を一堂に上映し、ヨーロッハの映画製作者の幅広い才能を披露するとともに、EUが重視する文化的多様性をさまさまな表現て映し出している作品を紹介するEUフィルムデーズ。20回目の節目を迎える本年はEU加盟全27カ国が参加し、EUが重視する文化的多様性と社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン:社会的に弱い立場にある人を排除・孤立させることなく、共に支え合う社会)をテーマとした作品を中心にお届けします。東京、京都、広島にて開催されるほか、オンライン上映も予定されています。

フランスからはエマニュエル・ムレ監督の心に触れるラブコメディの傑作『言葉と行動』をご紹介します。5/28 (土)上映後には監督をお迎えしたオンライントークも予定しております。

 

言葉と行動

(2020年/122分/カラー/デジタル/フランス語・日本語・英語字幕付)
監督:エマニュエル・ムレ
出演:カメリア・ジョルダナ、ニールス・シュネデール、エミリー・ドゥケンヌ、ヴァンサン・マケーニュ

ふたりの男女が互いの身に起きている愛の物語を語り合う。欲望と愛情の違いとは? 既婚の相手に対し一歩踏み出せるか? 成就しなかった恋に再挑戦できるか? 多様な想いが交差する、軽やかで深淵なる愛のタペストリー。キャストにはその独特な歌声、エキゾチックな魅力でフランスにて現代の歌姫と評され、女優としても注目されているカメリア・ジョルダナ、ダルデンヌ兄弟監督の『ロゼッタ』でカンヌ映画祭最優秀女優賞を受賞したエミリー・ドゥケンヌ、美しいルックスだけではなく、『汚れたダイアモンド』(2016)などでその演技が高く評価されているニールス・シュネデール、ギヨーム・ブラックやオリヴィエ・アサイヤスの作品でコミカルかつ味わいのある演技で人気抜群のヴァンサン・マケーニュなどが揃い、彼らの競演も見どころである。

監督の言葉

「『言葉と行動(原題は「言うこと、行うこと」)』、このタイトルは、私にとって映画の大きな悦びのひとつである、登場人物を言葉と向き合わせる悦びを想起させます。その人は言ったことを実際行うのだろうか? その人は自分がそうであると主張している人なのだろうか?
映画におけるサスペンスは、こうして言葉によっても創り出されるものでもあり、観客は、言葉と行動とのギャップを測って楽しむことができます。映画の美徳とは、そうして世界をその複雑さの中で、人間たちを様々な矛盾の中で観察することではないでしょうか。」エマニュエル・ムレ

批評

「愛の中で最後に受け入れる他者性、演技の中での自己変容、自己放棄の可能性に自分自身が驚くことを許すための究極の目算:これらすべての名にふさわしい演出は決してその探求を飽きることはない」シャルロット・ギャルソン(「カイエ・デュ・シネマ」)

 

『言葉と行動』上映日程

5/28(土)17:00 *上映後、エマニュエル・ムレ監督のオンライントークがあります(聞き手:坂本安美)

6/1(水)15:00

 

開催スケジュール

東京:国立映画アーカイブ 5/28(土)~6/23(木) ※月曜日は休映

京都:京都府京都文化博物館 6/21(火)~7/18(月・祝)※祝日以外の月曜休館

広島:広島市映像文化ライブラリー8/23(火)~8/31(水)

映画祭オフィシャルサイト

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  • 2022-05-28 - 2022-08-31
  • 00:00
  • 国立映画アーカイブ
    〒 104-0031
    京橋3-7-6 中央区 東京都


EUフィルムデーズ2022