日仏討論会
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皆さんも、笑いませんか?
笑いは、人類が人間になって以来、ずっと流行しています!
ユーモアに溢れる夕べ 2021年1月28日

 

2021128 / 18 から 20
オンライン討論会
言語:日本語-フランス語

 

「思想の夕べ」はフランス外務省の発案で始まったイベントで毎年一月最終木曜日に世界中で同時に開催されています。世界中の様々な分野の人々 – 知識人、研究者、芸術家 etc. – が各国で集い、世界共通のテーマについて各国の状況に応じて議論します。

アンスティチュ・フランセ日本では2017年から毎年「思想の夕べ」に参加しており、今年の世界共通のテーマ「近さ」を、笑いとユーモアの視点から考えることにしました。なぜならフロベールの言葉にあるように「この俗世では笑うことほど真面目なことはない」からです。

笑いと微笑みは私たち皆ができることで、実際身体的に私たちは笑うように出来ているのです。けれども笑いは次のような様々な形をとります:ユーモア、皮肉、コミック、嘲笑、機知に富む言葉、愚弄、自嘲、不適切な笑いなどです。これらの笑いの形は、ある時代特有のものであったり、ある文化固有のものであったりします。 笑いは弔いの儀式では禁止されたり、稀に推奨されることもあり、笑いは社会的なもので、コミュニケーションの手段でもあります。笑いについての最大の解釈として、自由の同義語として理解されることがあります。なぜなら「笑いは解放の第一歩だ。人はまず笑うことから始める。人は笑うゆえに
解放される。解放されるからこそ戦うことができる」とマリーズ・コンデは書いています。

 

2020年は可笑しさのある年であったとはいえず、むしろ「おかしな年」だったといえるで
しょう。今回の「思想の夕べ」では私たちと笑いの関係、社会や私達の文化と笑いの関係性を考えたいと思います。笑うことで私たちは互いに近くなれるのでしょうか。あるいは反対に遠ざかるのでしょうか?今私たちが生きているおかしな時期において、人々はどのように笑っているのでしょうか?笑いは社会的同化と友好の同義語といえるのでしょうか。ところで、一体何が私たちを笑わせているのでしょうか?

 

この問題を考えるため、一同に会することが稀なハイレベルな人々に登壇いただき、予想もつかない議論に耳を傾けましょう。

 

司会者: 國分功一郎

國分功一郎(こくぶん・こういちろう)1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学総合文化研究科准教授。主な著書に、The Principles of Deleuzian Philosophy (Edinburgh University Press, 2020)、 『中動態の世界──意志と責任の考古学』(医学書院、2017年、第16回小林秀雄賞受賞)、『民主主義を直感するために』(晶文社、2016年)、『近代政治哲学──自然・主権・行政』(ちくま新書、2015年)、『暇と退屈の倫理学 増補新版』(太田出版、2015年、紀伊國屋じんぶん大賞受賞)、『来るべき民主主義──小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(幻冬舎新書、2013年)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波書店、2013年)、『スピノザの方法』(みすず書房、2011年)。訳書にジャック・デリダ『マルクスと息子たち』(岩波書店、2004年)、ジル・ドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫、2008年)などがある。

 

登壇者:

 

マリー・アノ: リュミエール・リヨン第二大学で心理学の教鞭を執る傍ら、臨床心理学の研究に携わり、臨床心理士、家族セラピストとしても活躍。1956年生まれ。児童社会支援の職務に就いた後、1990年にリヨン第二大学で「児童養護施設への預け入れ行動:世代間連鎖の分析」で博士論文。リヨン第二大学で1999年から2004年まで心理学研究所長、2008から2012年まで同大学副学長を務めた後、同大学心理療法・臨床心理学研究センターの研究員。個人、家族、社会グループにおける脆弱性とレジリエンスの問題に関する著書を執筆、ボリス・シリルニュクとの共著に「レジリエンスー研究から実践へ」などがある。

 

 

 

ピエール・カッス=ノゲス: 1971年チュニスに生まれる。1991年高等師範学校入学、1995年数学教授資格取得。1999年リール第三大学で数理哲学者のジャン・カヴァイエスに関する研究で博士号取得。2001年から2011年までフランス国立科学研究センター研究員。2011年よりパリ第8大学で哲学の教鞭を執る。SubStance誌の共同編集者も務める。科学と想像をつなぐ氏の研究は、科学的発見におけるフィクションの役割について、反対にフィクションがどのように科学を糧として書かれるかに着目する。研究対象というより個人的物語において、哲学で扱われることの稀な主題、失われた時間や海岸などをめぐり、フィクションを使って探索している。

 

森下 伸也(もりした・しんや: 1952年8月生まれ。鳥取県出身。1976年京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業。長崎大学助教授、金城学院大学助教授、ウィーン大学客員研究員を経て現在に至る。研究分野は社会学、ユーモア学。笑いの哲学、笑いの宗教社会学を得意とする。ユーモア学のオールラウンドプレーヤーとして、2010年7月日本笑い学会会長に就任。著書に『もっと笑うためのユーモア学入門』、『ユーモアの社会学』など。元気がない、希望がない、明日が見えない、夢がない。「日本人」にそんな形容詞がついてどれくらい経っただろう。大人から子どもまで、なぜこんなにも縮こまってしまっているのか。江戸時代の日本は外国人が驚くほど、おおらかな笑いに溢れる国だったという。森下伸也さんは、関西大学でユーモアや笑いについての教鞭をとり、日本笑い学会会長として笑いの福徳を日本に広める活動も展開している。笑い研究の第一人者である森下さんにお話を伺い、元気な日本再生のヒントを探してみたい。

 

鈴木 善貴氏:(株)フジテレビジョンのディレクター・演出家。フジテレビジョン編成制作局制作センター第二制作室所属。『ホンマでっか!?TV』『さんまのお笑い向上委員会』『アウト×デラックス』を手掛ける。特技は水泳、社内の水泳サークル「チームフジ」のキャプテンを務める。同志社大学経済学部卒業。

 

 

 

 

対談はアンスティチュ・フランセ日本のユーチューブのページにて御覧いただけます。

言語:日本語-フランス語

 

日本語でのご視聴は、アンスティチュ・フランセ日本の下記のユーチューブのページにて。

対談と同時にユーチューブ中継がはじまります。

https://www.youtube.com/user/instituttokyo/featured

https://youtu.be/ZOt4Qhje6Fg

フランス語でのご視聴はアンスティチュ・フランセ日本の下記のフェイスブックページURLにて。

対談と同時にフェイスブック中継が始まります。

https://www.facebook.com/IFJTokyo

https://www.facebook.com/events/791364854798611/

 

ライブ配信中、次のリンクに質問をお寄せ下さい:

https://app.sli.do/event/oke8mlyu

 

「思想の夕べ」の全世界のプログラムはこちらからご覧いただけます:

https://www.lanuitdesidees.com/

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28
  • 2021-01-28 - 2021-01-28
  • 18:00
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都