哲学・ワークショップでは、ある文章、引用文、画像などから出発して、司会者兼ガイドの堀茂樹氏の案内のもと、参加者同士が先入観なしに、自由に、フランクに、日本語で意見交換をしつつ、それぞれ自分の考えを問い直し、深化させ、より明確にしていきます。哲学的思考にかなり慣れている方も、単に興味がある、好奇心が湧くという方も、ふるってご参加ください。予備知識は必要ありません。

テーマの選択にあたっては、フランスの高等学校普通科最終学年の科目「哲学」のプログラム(2020年度から実施されている新プログラム)を念頭に置いています。

 

2021年夏学期は2時間のセッションを5回予定しています。連続的かつ段階的に「幸せ」・「幸福」(フランス語ではle bonheur)について考え、共同討議をおこないます。

その際、必要最小限の導入的概説と用語説明の上で、古今の哲学者――プラトン、アリストテレス、エピクロス、セネカ、ホッブス、デカルト、パスカル、スピノザ、ルソー、カント、ベンサム、ショーペンハウアー、ミル、マルクス、アラン、ラッセル等――の著述の抜粋を日本語訳で読み、参考にします。これらの資料は初回にすべて配布し、途中から参加される方にはその都度お渡しします。

今学期は、すべてオンライン(zoom)にて実施予定です。

ワークショップの各回に、参加者の方々に提示する主要な問いは以下のとおりです。これらの問いは、漠然とではなく、努めて分析的に受け止めてくださるようお願いします。


第1回:7月6日(火)

問い:幸せとは、「快」に恵まれることか?

第1回の申し込み受付は終了いたしました。

 

第2回:7月20日(火)Zoom

問い:幸せになるとは、自分の「欲」を実現することか?

第2回の申し込み受付は終了いたしました。

 

第3回:8月3日(火)Zoom

問い:幸せな人生とはどのような人生か?

第3回の申し込み受付は終了いたしました。

 

第4回:8月31日(火)Zoom

問い:幸せとは蜃気楼のようなものか?

第4回の申し込み受付は終了いたしました。

 

第5回:9月14日(火)Zoom

問い:幸せの追求には倫理的な価値があるか?

第5回の申し込み・お支払いはこちら

 

Le programme en version françaiseici

 

(最後に、参考文献を4冊挙げておきますが、事前の読書が必要というわけでは全くありません。
・アンドレ・コント=スポンヴィル『哲学』小須田健、照屋裕美子、コリーヌ・カンタン訳、白水社(文庫クセジュ)。
・アラン『幸福論』神谷幹夫訳、岩波文庫。
・ラッセル『幸福論』安藤貞雄訳、岩波文庫。
・長谷川宏『幸福とは何か――ソクラテスからアラン、ラッセルまで』中公新書。)

お申込、お支払は、アンスティチュ・フランセ総合受付にて、またはオンラインブティックからお願いいたします。席に限りがございますので、お早めにお申込ください。

 

〔時間〕:各回18:00-20:00 〔料金〕:各回1000円

〔場所〕:東京都新宿区市谷船河原町15 アンスティチュ・フランセ東京 教室
〔使用言語〕:日本語(司会者が必要に応じてフランス語の単語や、その語源のギリシア語・ラテン語などを紹介することはあり得ます。)

司会者:堀 茂樹

フランスの思想と文学を専門とする慶應義塾大学名誉教授。「アンスティチュ・フランセ東京」講師、市民の勉強会「オイコスの会」共同代表。小説家アゴタ・クリストフ(『悪童日記』他)や人類学者エマニュエル・トッドの翻訳者としても知られている。最近の著述の一つは「新自由主義の人間観、あるいは有限性の忘却」(『表現者クライテリオン』所収)。近訳書に、ヴォルテール『カンディード』(晶文社)がある。

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  • 2021-07-06 - 2021-09-14
  • 00:00
  • アンスティチュ・フランセ東京
    〒 162-8415
    新宿区市谷船河原町15 東京都