© Pierre Carniaux + Thierry Fournier 2012

 

アンスティチュ・フランセ東京 + アツコバルー arts drinks talk連携展
「オルタ-ナラティブ(Alter-narrative)|物語の編み目に」

 

渋谷のギャラリー、アツコバルー arts drinks talkにて、四方幸子キュレーションによる連携展が開催されています。

デジタル技術やインターネットは、映像や映画において既存の時間軸やフォーマットを越えていくオルターナティブな表現を生み出している。本展ではフランスと日本から、一元的な物語から逸脱していく作品を「オルタ-ナラティブ」として紹介する。物語は編み直され、網み目の隙間に多層な時間、空間そして意味が生成しはじめることだろう。

キュレーション:アンスティチュ・フランセ東京(仏)、四方幸子(日)

 

ピエール・カルニオー/ティエリー・フルニエ『デプリ』(2012)

仏語で「広げる」を意味する《デプリ》は、体験者がiPadで映画のショットやストーリー、テンポを選びミックスすることで、異なった物語を紡ぐことができるインタラクティブな映画である。日本のラブホテルやカプセルホテルの宿泊者が夢想を語るカルニオーの映画「ラストルーム」を拡張することで、フルニエは「音楽を奏でるように探索をし、それぞれの旅路を描き、ゲームをしている感覚」へと体験者の感覚を広げようとする。

アツコバルーarts drinks talkでは、『ラストルーム』DVDボックスの販売も行っております。

iPad アプリケーション製作:オリヴィエ・ギエルミネ
制作協力:パンドール、リュクス(ヴァランス国立演劇センター)、エヴルー=ルーヴィエ国立演劇センター、ディクレアム
平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭アート部門審査員推薦作品

ティエリー・フルニエはリヨン国立高等建築学校修了し、インスタレーション、デジタルメディア、映像、音、そし てパフォーマンスを総括、融合した創作スタイルを実践するアーティスト。私達と世界との関係-詩的な関係、あるいは社会的、政治的な関係-を定義づけるの は身体と知覚であるとの観点からアプローチを試みています。フランス国内外で作品発表し続けています。

ピエール・カルニオーは、映画監督、写真家、俳優として活動するアーティスト。造形美とドキュメンタリーの要素 を融合させた作品制作を行っています。日本で撮影した作品を中心に、フランスと日本で写真展を開催。また、Villa Médicis Hors les Mursの助成を受け、日本において長編初監督作品『ラストルーム』の撮影を行い、国際ドキュメンタリー映画際FID マルセイユ2011のフレンチ・コンペティション部門作品として初上映が行われました。

エンジニアのオリヴィエ・ギエルミネは、アーティスト集団Miuにおいて、音声拡張現実デバイスを使用してアプリケーションを開発。2011年に独立、以後、様々なアーティストとコラボレーションを行い、ティエリー・フルニエのiPadアプリケーション『デプリ』を開発。

 

前田真二郎『BETWEEN YESTERDAY&TOMORROW』(2011-13)

©DR

『BETWEEN YESTERDAY&TOMORROW』は、前田の指示書をもとに複数の映像作家により制作された各5分の即興映画である。2011年3月11日(東日本大震災)の約2週間後に構想をネットで発表、2013年までに集まった数十本の作品は、各人に委ねられながらも前田を介したゆるやかなネットワークを形成する。

前田真二郎:1969年大阪生まれ。映像作家。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)准教授。90年代初頭よりビデオメディアによる映像表現を開始し、国内外の映画祭や展覧会で発表。舞台芸術や現代美術など他領域のアーティストとのコラボレーションも手がける。WEBムービー・プロジェクト《BETWEEN YESTERDAY&TOMORROW》が、第16回文化庁メディア芸術祭アート部門にて優勝賞を受賞。DVDレーベルSOL CHORDスーパーバイザー。

 

[特別展示]フレッド・プネル&ヤニック・ジャケ『散漫なマシンたち』(2012)

©Fred Penelle et Yannick Jacquet

アンスティチュ・フランセ東京のギャラリーでも展示中の『散漫なマシンたち』。自分たちの専門分野にこだわらない新しい形のアートを探求してきた、版画家のフレデリック・プネルとグラフィックデザイナー、映像作家のヤニック・ジャケ。版画と映像、光と影を融合させポエティックで幻想的な異空間をアツコバルー arts drinks talkでもお楽しみいただけます。動くキャンバスバージョンです。

 

 

 

 

 

 

 

ル・フレノワ+IAMASセレクションループ上映

展示に加え、ル・フレノワ国立現代アートスタジオ(仏)と岐阜県・大垣のIAMAS(情報科学芸術大学院大学)発の映像セレクションを上映します。ル・フレノワが例年制作している映像集の最新版「PANORAMA」(選定:アラン・フレシェール)/IAMASセレクション(選定:前田真二郎)

<IAMASセレクション(120分)>
IAMAS出身アーティスト(8名)
松島俊介 Shunsuke MATSUSHIMA
伊藤遼 Haruka ITO
木村悟之 Noriyuki KIMURA
北上伸江 Nobue KITAKAMI
斎藤正和 Masakazu SAITO
鈴木光 Hikaru SUZUKI
三澤太智 Daichi MISAWA
池田泰教 Yasunori IKEDA

 

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  • 2014-02-22 - 2014-03-09
  • 水~土14時~21時/日・月11時~18時/火定休
  • 入場料:500円(ドリンク付き)
  • アツコバルーarts drinks talk(03-6427-8048)
  • アツコバルー arts drinks talk
    クロスロードビル5F 渋谷区松濤1-29-1 東京都

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