1984年に設立されたフランスを代表するアニメーションスタジオ、Folimage(フォリマージュ)。欧米で大ヒットした『ヒルトップホスピタル』などのテレビシリーズをはじめ短編・長編を問わず、数多くのアニメーション映画を制作。本映画祭では、オスカーノミネート作品『パリ猫ディノの夜』(2013年日本公開)の監督ジャンル・フェリシオリとアラン・ギャノルによる短編5作品に加え、フォリマージュの主要アニメーターによる2作品、計7作品を上映します。

 

©Folimage

『紙ヒコーキ』
(フランス(Folimage)/1995年/7分40秒/せりふなし)
監督:シルヴァン・ヴァンサンドー
冴えない男が、隣の女性に放った1通の紙ヒコーキの手紙が向こう三軒両隣の心を動かし、傷心の女性を救う…。携帯電話のメール全盛の時代に、心を込めた手書きの手紙の温もりを思い起こさせる。アラン・ギャノル原作を翻案したアニメーション。

 

© Folimage

『エゴイスト』
(フランス(Folimage)/1996年/4分/日本語字幕付)
監督:ジャンル・フェリシオリ、アラン・ギャノル
交通事故で顔半分を失った伊達男が、ガールフレンドが眠っている間に、彼女の顔も切り取ってしまう。男は究極のエゴイストとなりながらも、顔を半分失った二人は、最期まで添い遂げる。

 

© Folimage

『ありふれた悲劇 ─ ソファー』
(フランス(Folimage)/1998年/3分30秒/日本語字幕付)
監督:ジャンル・フェリシオリ、アラン・ギャノル
パリのアパルトマンに住む、男と女の日常を切り取ったシリーズ。ボタンの掛け違いから起こる、日常的な”悲劇”(愛憎、ブラックユーモア、エゴ)を淡々と描く。10話シリーズの第2話「ソファー(Le canape)」。

 

© Folimage

『窓から突き出た鼻』
(フランス(Folimage)/2001年/5分/日本語字幕付)
監督:ジャンル・フェリシオリ、アラン・ギャノル
わがまま放題で暮らしてきた男が人生の終焉を迎える。迎えに来た死神と男はダンスを始める。力尽きた男は、窓から頭を突き出し「チョコレート」とつぶやき、事切れる。

 

© Folimage、Film Bilder、Arte France

『廊下』
(フランス(Folimage、Film Bilder、Arte France)/2005年/17分18秒/日本語字幕付)
監督:ジャンル・フェリシオリ、アラン・ギャノル
失業中の男は、不思議な店で仕事を見つける。一日中座って、廊下を監視することとなった男はその仕事に熱中する。愛想を尽かした妻は男の元を去っていく。やがて男の前に幻影とも現実ともつかぬ現象が起こる…。

 

© Folimage、Arte France

『ついてない』
(フランス(Folimage、Arte France)/2006 年/5分17秒/せりふなし)
監督:ジャンル・フェリシオリ、アラン・ギャノル
ツキに見放されたドライバー。タイヤがパンクした車から出ると、やくざがナイフを持って追いかけてくる。男は逃げる。建物に入り、階段を必死に上る。迫る追っ手。逃げ道を失った男には、不幸な結末が待っていた…。

 

© Folimage

『ことばの狩人』
(フランス(Folimage)/2009年/11分10秒/日本語字幕付)
監督:イズ・トロアン
樹木から採取した”こどば”を糧とする人々が暮らす国。詩人と芸術家の著す書物は禁書とされ、それを読めば体に印が表れ、極印者として追放される。ことば の木こり、ナダルは極印者を告発した父を誇りとし、母とは幼い時に分かれていた。ある日、森で作業をするナダルに運命的な出会いが訪れ、彼の人生が変わっていく…。

 

 

プログラム:伊藤裕美(オフィスH) 協力:Folimage

 

12
08
  • 2013-12-08 - 2013-12-08
  • 18:00
  • 開場:20分前
  • 一般1200円/学生800円/会員・中学生以下500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

<< フランスアニメーション映画祭