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『フランドル』
(フランス/2006年/90分/カラー/35ミリ/日本語字幕付)
監督:ブリュノ・デュモン
出演:アデライド・ルルー、サミュエル・ボワダン、アンリ・クルテル

 

人間のあらゆる罪を受け止めるかのように男たちと体を重ねる少女の姿を描き、第59回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞した衝撃作。地方で暮らす少女バルブは、複数の男たちと関係を持つ。彼女に強い想いを抱くデメステルもその内の1人だった。やがて他の男たちと戦場に赴いた彼は、そこであらゆる罪を犯していく。それに呼応するかのように、バルブの精神は異常を来たし始める。

「『ジーザスの日々』『ユマニテ』と続くデュモンのフィルムの中でもっとも完成しているのが、このフィルムであることはまちがいない。もちろん、完成とは いったい何なのか、という問題もあるだろう。明確な回答は見つけられないが、もしこのフィルムが「欲望」と「現実」を描きたいとするなら、その延長線上に このフィルムが来ることは明らかだろう。「欲望」と言っても、固有のそれではなく、つまり、ぼくが君を求める、というものではなく、女であることによっ て、男性の性器を求めるということ、あるいは「現実」といっても歴史の中で、固有の時刻の中で生起する出来事という意味ではなく、「土」とか「血」といった物質性という意味においてのことだ。」 梅本洋一

 

フィルム提供:アルバトロス・フィルムズ、フィルム・ディストリビューション

 

 

『フランドルの男』
(2006年/52分/カラー/DVD/英語字幕付/カラー)
監督:セバスチャン・オルス

ブリュノ・デュモンの『フランドル』の現場を撮影したメイキング・ドキュメンタリー作品であり、知られざるデュモンの映画手法が明かされる。キャメラは監督と素人の俳優達との間の独特な関係を映し出していく。監督は登場人物たちを肉付けしてくために、俳優たちに個人的な物語から引き出された感情的強度を映画の中に与えることを要求する。

 

フィルム提供:アンスティチュ・フランセ パリ本部

 

 

 

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  • 2015-02-06 - 2015-02-06
  • 15:30
  • 開場:20分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    新宿区市谷船河原町15 東京都 日本

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