(フランス/2018年/101分/カラー/デジタル/フランス語/日本語字幕)

監督:パトリシア・マズィ

出演:ローラン・ラフィット、ジタ・オンロ、フィリップ・ジラール

10年前に失踪した犯罪者、ポール・サンチェスがプロヴァンス地方のレ・ザルクで目撃されたという。憲兵隊舎では誰もそのことを本気にしなかったが、若い憲兵のマリオンは違った…。

「このような場所を映画に撮れるのはパトリシア・マズィをおいて他にいないだろう。丘陵、レ・ザルク、谷、国道、まるでラオール・ウォルシュの映画に見られるような広大な世界。ある人物の狂気が拡散していくとともに物語が展開し、やがてその狂気は集団の中へと波及していく。(…)」

 

※上映後、以下のゲストを迎え、トークを行います。

 

五十嵐耕平  Kohei IGARASHI

静岡県出身。東京造形大学在学中に制作した映画『夜来風雨の声』が、シネマ・デジタル・ソウルにて韓国批評家賞を受賞。その後東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に入学。修了作品『息を殺して』(2014)は第67回ロカルノ国際映画祭 新鋭監督コンペティ ション部門に正式出品されたのち、全国劇場公開。日仏合作でダミアン・マニヴェルとの共同監督作『泳ぎすぎた夜』は第74回ヴェネチア国際映画祭、 サン・セバスチャン国際映画祭等をはじめ多くの映画祭に出品される。

松井宏  Hiroshi MATSUI

1980年愛知県生まれ。映画プロデューサー、批評、翻訳。雑誌「NOBODY」元編集委員。訳書に『モンテ・ヘルマン語る~悪魔を憐れむ詩』など。プロデュース作品に『Playback』『THE COCKPIT』『密使と番人』『きみの鳥はうたえる』(三宅唱監督)、『5 windows eb/is』(瀬田なつき監督)、『ムーンライト下落合』(柄本佑監督)など。

三浦哲哉 Tetsuya MIURA

青山学院大学准教授。映画批評・研究、表象文化論。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『食べたくなる本』(みすず書房、2019年)、『ハッピーアワー論』(羽鳥書店、2018年)、『映画とは何か──フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年)、『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)。共編著に『オーバー・ザ・シネマ 映画「超」討議』(フィルム・アート社、2018年)。訳書に『ジム・ジャームッシュ・インタビューズ──映画監督ジム・ジャームッシュの歴史』(東邦出版、2006年)。

 

 

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  • 2019-03-16 - 2019-03-16
  • 17:00
  • 開場:15分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • チケット販売時間:上映当日各回の30分前から上映開始10分後まで。チケット販売時間内には、当日すべての回のチケットをご購入いただけます。全席自由。整理番号順での入場とさせていただきます。また、上映開始10分後以降の入場は、他のお客さまへの迷惑となりますので、固くお断りいたします。
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

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