【アンスティチュ・フランセ東京エスパス·イマージュでの映画上映中止のお知らせ】

3月25日の小池百合子東京都知事の会見を受け、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、アンスティチュ・フランセ東京のエスパス・イマージュにて4月19日まで予定しておりました映画上映は、中止することを決定いたしました。

ご購入済みのチケットにつきましては、代金の払い戻しの対応をさせていただきます。

つきましては、チケットのご購入者様にはPeatixにてご登録いただいたメールアドレスに払い戻し情報のご連絡をさせていただきます。

皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。

©M. Films

(フランス/1964年/92分/モノクロ/デジタル)
監督:ジャン=ピエール・モッキー
出演:ブールヴィル、フランシス・ブランシュ、ジャン・ポワレ、ヴェロニク・ノルデー ほか

逃亡した偽札偽造者の捜索に乗り出したシモン・トリケ警部は、オーヴェルニュ地方の想像の村、バルジュにたどり着くのだが、そこには摩訶不思議な住民たち、出来事があふれていた……。ベルギーの幻想小説家ジャン・レーの原作を自由に、幸福感と繊細さとともにモッキーが映画化。モッキー作品にかかせない俳優のひとり、ブールヴィルが風変わりな警部役を魅力一杯に演じている。撮影はラング、オフュルス、ロッセンらの作品も手がけた偉大なカメラマン、オイゲン・シュフタン。製作当時あまりにも「とっぴな」作品とされ再編集を強いられたこの傑作「詩的幻想映画」を、今回は監督自ら「ディレクター・カット」として蘇らせたバージョンで上映!

 

ジャン=ピエール・モッキー

1933年ニースに生まれ。長編だけでも67本の作品を監督し、フランス映画の中でもどこにも分類できない、ユニークな映画作家。法律の勉強を終えた後、パリの演劇コンセルヴァトワールに入学後すぐ、舞台、映画界の両方でその美貌と才能で一気に若手俳優として頭角を現す。ルキノ・ヴィスコンティ監督作『夏の嵐』で助監督を務め、その後、脚本を書き、自ら監督を希望した『壁にぶつかる頭』(1958年)は結局、ジョルジュ・フランジュが監督し、主演することに。1959年にようやく監督として処女長編作『今晩おひま?』を発表、商業的、批評的に成功を収める。「ヌーヴェルヴァーグの従弟」のような作品と評されるが、風刺的でメランコリック、そして類をみない反体制的な作風でほかとは一線を画し、メインストリームから外れた場所で、自由に映画を撮り続ける。ラブコメディから風刺的コメディ、あるいは犯罪映画や軍隊もの、政治的作品から幻想的な作品まで、ひとつのジャンルにおさまることなく、慣例化された制度、価値には反旗を翻し、アナーキーな世界観や荒々しいまでのユーモアを一本ごとに刻印してきた。そうしたモッキーの魅力は多くのスター俳優たち、フェルナンデル、ミシャル・シモン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャンヌ・モローを引きつけ、彼の作品に出演し続けた。名優ブールヴィル、ミシェル・セローとは特に多くの作品でタブを組んでいる。2019年8月8日逝去、享年86歳。

04
11
  • 2020-04-11 - 2020-04-11
  • 17:00
  • 開場:15分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円 ※前売り券は Peatix にてご購入いただけます。予定枚数完売の場合は当日チケットの販売はない場合がございますので、ご注意ください。
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • チケット販売時間:上映当日各回の30分前から上映開始10分後まで。チケット販売時間内には、当日すべての回のチケットをご購入いただけます。全席自由。整理番号順での入場とさせていただきます。また、上映開始10分後以降の入場は、他のお客さまへの迷惑となりますので、固くお断りいたします。
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

<< 第2回 映画批評月間:フランス映画の現在をめぐって <span style="color:#ff0000;">中止</span>