(フランス=ルクセンブルク/2014年/106分/カラー/デジタル/日本語字幕)
監督:セルジュ・ボゾン
出演:イザベル・ユペール、サンドリン・キーベルラン、フランソワ・ダミアン、キャロル・ロシェ

 

フランス北部でアルジェリア系の情報屋が殺された。その情報屋は、地域のドラッグの密売に関わっていたが、警察署内部を探るため、ふたりの女性監察官、エステールとサリーが派遣された。ひとりは殴りこみをかけ、もうひとりは覗き見る…そう、ふたりは最高のコンビ!

「非常に独創的な作品を作り続けている1972年生まれのセルジュ・ボゾンは、今日、モッキーの後継者とよべる存在でしょう。ひそかに展開される不条理とも言えるユーモア、陰謀や謎への嗜好、無味乾燥にも思える作風、速度ある語り、そしてとりわけ「アート系」映画としてごたごたと媚びることの拒否、セルジュ・ボゾンの映画の魅力は、(映画史との)断絶しながらもその伝統を受け継ぎ、新たなものを創造しながら、過去の作品の引用もするという、相反する運動の間を自由に往来していることでしょう。批評家でもあった映画作家セルジュ・ボゾンは、フランス映画史への反旗の記憶を携えながら、無難な道を辿ることをせず進んできました。「フランス」、それはボゾンの映画の重要なテーマです。その歴史(まさにそれがタイトルにまでなっている『フランス』)、フランス共和国の制度や組織(『ティップ・トップ』の警察や『マダム・ハイド』の学校)、それらが頑強なまでに反自然主義的で、時に不協和音を奏でながらもミュージカル的に描かれてきました。ダンディーな映画作家セルジュ・ボゾンは演出への変わることのない信念に溢れ、勇敢に、映画の炎を燃やし続けています。」オリヴィエ・ペール

 

監督プロフィール
セルジュ・ボゾン

1972年、フランスのエクス=アン=プロヴァンス生まれ。1988年に初めての長編作『友情』を発表し、その名を知られることになる。次作『モッズ』(2003)では、作風をがらりと変えたミュージカルコメディで反響を呼び、ベルフォール国際映画祭にてレオ・シェア賞を受賞、その他30以上の国際映画祭にノミネートされる。また3年後に発表した、第一次世界大戦を描いたシルヴィー・テステュー主演の『フランス』(2007年)では、ジャン・ヴィゴ賞を受賞、カンヌ国際映画祭の監督週間に招聘される。

その後、イザベル・ユペール、サンドリン・キーベルラン、フランソワ・ダミアン出演によるコメディ『ティップ・トップ ふたりは最高』(2013)を製作、カンヌ国際映画祭の監督週間にて上映。さらにイザベル・ユペール主演の最新作『マダム・ハイド』では、第70回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に選出される。また監督以外にも映画批評家として、「カイエ・デュ・シネマ」、「So Film」などの映画雑誌に寄稿。俳優としても『倦怠』(セドリック・カーン)、『青の寝室』(マチュー・アマルリック)などに出演している。

 

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  • 2020-10-18 - 2020-10-18
  • 13:30
  • 開場:15分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円 チケットはPeatixにて10月3日(土)15時より発売。窓口販売はございませんのでご注意ください。
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