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(2017/85分/カラー/デジタル/フランス語/日本語字幕)
監督:ファビアン・アジェージュ、ギヨーム・ナミュール、ヴァンサン・アセール
出演:ジャン・ドゥーシェ、アルノー・デプレシャン、ノエミ・ルヴォウスキー、グザヴィエ・ボーヴォワ、フィリップ・ガレル ほか

2019年11月に90歳で他界したフランスの偉大なる映画批評家ジャン・ドゥーシェ。彼は50年以上前から映画批評家として世界中を旅してきた、映画についての伝道師、「渡り守(パサール)」である。その類まれなる知性、教養、ユーモアによって、映画作家や映画ファンたちに影響を与えてきた。ある晩、三人の仲間たちがドゥーシェと出会い、彼の話にすぐさま魅惑され、ジャン・ドゥーシェという謎も多い男との特権的な関係を持ち始める。

「ジャンは映画の意味を目覚めさせる術を知っている。映画の送ってくる手紙を読み解くように。そして美への思い、配慮する気持ちがジャンをここシネマテークや、他の多くの映画館へと足を運ばせたのです。 」アルノー・デプレシャン

 

*上映後、トークあり(ゲスト:岡田秀則、廣瀬純、須藤健太郎)

岡田秀則 Hidenori OKADA

国立映画アーカイブ主任研究員として、映画のフィルム/関連資料の収集・保存や、上映企画の運営などに携わり、2007年からは映画展覧会のキュレーションを担当。また内外の映画史を踏まえた論考、エッセイを多数発表している。著作に『映画という《物体X》』(森話社)、監修書に『時代と作品で読み解く 映画ポスターの歴史』(玄光社)、共著に『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社)など。

 

廣瀬純 Jun HIROSE

1971年東京生まれ。1999年、パリ第三大学映画視聴覚研究科DEA課程修了(フランス政府給費留学生)。2004年4月、龍谷大学経営学部講師に就任、現在は同大学同学部教授。映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」(勁草書房)及び仏・映画批評誌「VERTIGO」元編集委員。著書に『資本の専制、奴隷の叛逆 「南欧」先鋭思想家8人に訊く ヨーロッパ情勢徹底分析』(2016、航思社)『暴力階級とは何か 情勢下の政治哲学2011-2015』(2015、航思社)『アントニオ・ネグリ 革命の哲学』(2013、青土社)『絶望論 革命的になることについて』(2013、月曜社)『蜂起とともに愛がはじまる 思想/政治のための32章』(2012、河出書房新社)『シネキャピタル』(2009、洛北出版)『闘争の最小回路 南米の政治空間に学ぶ変革のレッスン』(2006、人文書院)『美味しい料理の哲学』(2005、河出書房新社)。

 

須藤健太郎 Kentaro SUDOH

1980年生まれ。パリ第三大学博士課程修了。博士(映画研究)。
専門は映画史、映画批評。現在、首都大学東京人文社会学部助教。
訳書に、ニコル・ブルネーズ『映画の前衛とは何か』(現代思潮新社)、『エリー・フォール映画論集 1920‐1937』(ソリレス書店)などがある。2019年に映画作家ジャン・ユスターシュについての世界初の本格的な『評伝ジャン・ユスターシュ: 映画は人生のように』を2019年に発表。同著は2020年第11回表象文化論学会賞、第37回渋沢・クローデル賞奨励賞を受賞。

 

【上映について】

1回の上映につき、他の方と座席ひとつ間隔を空けてのご案内になります。そのため定員数が通常の50%程度になります。また、上映会場内は、上映の合間に換気を行っております。

当面、チケット販売は感染予防面からもPeatix上のみに限らせていただきます。当日販売はございませんのでご注意ください。※招待券をお持ちの方は当日受付までお越しください。

 

 

 

07
19
  • 2020-07-19 - 2020-07-19
  • 17:00
  • 開場:15分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円 ※チケット販売は感染予防面からもPeatix上のみに限らせていただきます。当日販売はございませんのでご注意ください。
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

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