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第3回目となる「映画批評月間 ~フランス映画の現在をめぐって~」の開催を記念して、3月5日(金)に特別オープニング上映イベントをユーロスペースにて開催します。アルノー・デプレシャンの最新作『ルーベ、嘆きの光』をスクリーンにて初上映、また同監督がやはり故郷ルーベを舞台にして、青春時代の恋愛を描いた傑作『あの頃エッフェル塔の下で』も同時上映、デプレシャン監督、そして昨年『空に住む』が公開され大好評だった青山真治監督をお迎えした特別トークショーも予定しています。

 

10:00 〜

『あの頃エッフェル塔の下で』

(フランス/2015年/123分/カラー/デジタル)R15+
監督:アルノー・デプレシャン/出演:マチュー・アマルリク、カンタン・ドルメール
恋愛映画の金字塔『そして僕は恋をする』の名匠アルノー・デプレシャン監督が20年の時を経て、人生も半ばを過ぎた主人公が、恋に生きた青春の日々を追憶する。長い海外生活を終えて故郷フランスへ戻ることになった外交官で人類学者のポールは、パスポートに問題が見つかり空港で止められてしまう。自分と同じ名前のパスポートを持つ男に共産圏のスパイ疑惑がかけられていると聞いたポールは、心の奥にしまい込んでいた青春時代の思い出を呼び起こしていく。2015年カンヌ国際映画祭監督週間では、緻密な演出力と温かな眼差しとユーモアが大絶賛され、SACD賞を受賞。

 

12:30〜/15:00〜 (上映後 オンライン対談あり)

『ルーベ、嘆きの光』

(フランス/2019年/120分/カラー/デジタル)
監督:アルノー・デプレシャン/出演:ロシュディ・ゼム、レア・セドゥ
クリスマスの夜、フランス北部の街ルーベで警察署長のダウードと新米刑事のルイは放火事件を捜査していた。そんな中、ある老女性の遺体が発見される。同じ建物に暮らす若いふたりの女性クロードとマリーを署に連行する。ふたりはカップルで薬物、アルコール中毒者だった。名匠デプレシャンが、生まれ故郷ルーベの警察署の様子を記録したドキュメンタリーから着想を得て、ほぼ設定も台詞も変えず、実際に警察で働く、あるいは街で暮らす人々とプロの俳優たちを織り交ぜて撮り上げた初のフィルム・ノワール。2019年カンヌ国際映画祭コンペティション出品作品。ダウード警察署長を演じたロシュディ・ゼムはセザール賞最優秀男優賞受賞。

「デプレシャンがこの映画において行っているのは、ダウール署長と同様に、曖昧なるものに光をそそごうとすること、縺れたものを解き解そうとするだけであり、道徳や美をそこに判別しようとすることは一切ない。そう、まさに古典的映画が探求したことである。(…)重要なのは贖罪ではなく、それよりもっとシンプルなことだ。つまり自らの中の漠然とした、薄暗い部分を光で照らし出すことによって、心の平静を得ることで。その結末がどんなに悲劇的なものになろうとも。」マルコス・ウザル

 

チケット情報、劇場の詳細についてはこちらのページにてご確認下さい。

 

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  • 2021-03-05 - 2021-03-05
  • ユーロスペース TEL:03-3461-0211
  • ユーロスペース
    〒 150-0044
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