映画、気象のアート

空に浮かぶ雲、時間や季節によって変化していく陽光や、風、雨……。現実世界を切り取っていく映画において、その世界の一部である気象の要素はつねに重要な役割を果たしてきました。そうした気象要素をとりわけ敏感に感知し、見事にフレームの中にとらえ、登場人物、そして私たち観客の中に、感動や驚き、怒り、官能そして愛といったさまざまな感情を喚起させる作品たち。フランスをはじめとし、世界の映画からそうした作品を選りすぐりご紹介します。豪雨、酷暑、山火事といった異常気象が世界的に増えつつあり、気候変動への危機感が高まる今、映画というアートを通じて、気象や自然と人間との関係についてあらためて考察してみましょう。上映時には作品解説、講演会も予定しています。

上映作品：

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• 『風』監督：ヴィクトル・シェストレム（1928、79分）
• 『キートンの蒸気船』（1928、72分）
• ジャン・エプシュテイン　ブルターニュ3部作 (100分)
• 『海の黄金』（72分）／『揺りかご』（6分）／『テンペスト』（22分）
• 『曳き船』監督：ジャン・グレミヨン（1941年、85分）
• 『高原の情熱』　監督：ジャン・グレミヨン（1942年、105分）
• 『草の上の昼食』監督：ジャン・ルノワール（1959年、91分）
• 『魚影の群れ』監督：相米慎二（1983年、141分）
• 『ある夏の記録』監督：ジャン・ルーシュ、エドガール・モラン（1961年、86分）
• 『血』監督：ペドロ・コスタ（1989年、95分）
• 『春のソナタ』監督：エリック・ロメール（1990年、107分）
• 『冬物語』監督：エリック・ロメール（1991年、114分）
• 『夏物語』監督：エリック・ロメール（1996年、114分）
• 『恋の秋』監督：エリック・ロメール（1998年、112分）
• 『ヴァン・ゴッホ』監督：モーリス・ピアラ（1991年、160分）
• 『レディ・チャタレー　完全版』監督：パスカル・フェラン（2006年、168分）
• 『アクトレス～女たちの舞台～』（2014年、124分）
• 『見えない太陽』（2019年、102分）

*7/22（土）17：00　『魚影の群れ』上映後、藤井仁子さん（映画研究者）による講演会あり
*同特集は横浜シネマ・ジャック＆ベティでも以下の日程で開催予定
7/8（土）～7/14（金）、8/26（土）～9/1（金）

主催：アンスティチュ・フランセ
助成：アンスティチュ・フランセパリ本部
アンスティチュ・フランセ　映画プログラム　オフィシャル・パートナー：CNC、笹川日仏財団、TV5 MONDE

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