(2020年/110分/カラー/デジタル/フランス語・日本語字幕)R12+
監督:ソフィー・ルトゥルヌール
出演:マリナ・フォイス、ジョナタン・コーエン、ジャクリーン・カコー

 

クレールは世界的な天才ピアニスト。夫でマネージャーのフレデリックと共に日々世界中を飛び回っている。子供は持たない、それが夫婦の共通認識だったが、40歳を迎えたフレデリックは、父になりたいとの強い思いに駆られ、クレールの避妊薬に細工をしてしまう……。フランスの人気俳優を主演に迎え、医療関係、判事など実際にその職業に就いている人々も出演し、フィクションとドキュメンタリーが混ざり合ってまさに誕生した傑作コメディ。

「ソフィー・ルトゥルヌールは、体験の場、俳優たちの育成の場として手探りで風変わりなコメディを作り、フランス映画の境界を揺るがしているひとりである(…)フレデリックは子供が欲しいだけでなく、クレールの場、つまり母親の場を欲してしまう。(…)カップルという二つの顔を持ち、不可能なる共生を熱望するキマイラのようなふたつの身体という妄想の中で、本作はすべてが場所の問題であることを想起させる。ふたりで存在するということは小鏡のようなまやかしであり、そこにはつねに相手が幻想したイメージ、あるいは欲望に吸収されてしまうリスクが存在している。」(マチュー・マシュレ)

※上映後、ソフィー・ルトゥルヌールによるティーチ・インあり。

 

ソフィー・ルトゥルヌール
1978年生まれ。国立装飾芸術高等学校在学中にスーパー8で撮った短編や実験映画、ドキュメンタリーなど様々なスタイルで映画を撮り始める。2007年に林間学校の少女たちの夏休みを描いた『Roc & Canyon』で本格的に注目され、パリの若者たちの処女長編作品『La Vie au ranch』(2010年)がベルフォール映画祭にてフランス映画最優秀作品賞受賞。2012年、短編『思い出の船乗り』がロカルノ国際映画祭に出品され、その際に同映画祭を舞台に撮った『セックス&フェスティバル』を翌年に発表。2014年には予測不可能なプロットに満ちた牧歌的ラブコメディをロリータ・シャンマー、バンジャマン・ビオレ主演で『Gaby Baby Doll』を撮る。2020年に最新作『奥様は妊娠中』を公開し、フランスでヒット、批評的にも高い評価を得る。次回作『イタリア旅行(仮題)』を現在準備中。
 

【首都圏1都3県の緊急事態宣言への対応について】

1月7日(木)に、首都圏1都3県に対して再発令された新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言を受け、アンスティチュ・フランセ東京では、下記の対応を実施することになりました。

アンスティチュ・フランセ東京のエスパス・イマージュでの映画上映について

  • 20時までに全ての上映を終了いたします。
  • ソーシャル・ディスタンスを守るため、チケットの販売枚数は定員の50%までといたします。ホール内では間隔を空けてのご着席にご協力いただけますようお願いいたします。
  • 各上映の間には換気しております。

館内ではマスクの着用をお願いしております。エントランスにて体温測定を実施し、風邪の症状や37.5度以上の熱のある方の入館をお断りすることといたします。 また、手指の消毒など感染防止策へのご協力をお願いいたします。

プログラムに変更がある場合は、アンスティチュ・フランセ東京の公式ウェブサイトやSNSを通じてお知らせいたしますので、ご確認ください。

 

 

03
14
  • 2021-03-14 - 2021-03-14
  • 16:00
  • 開場:15分前
  • 1,000円 ※チケットは Peatix にて2月27日15時より発売いたします。当日の窓口販売はございませんので、ご注意ください。
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • 上映開始10分後以降の入場は、他のお客さまへの迷惑となりますので、お断りいたします。
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

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