クレジット : courtesy kampai.fr

『The Watchers-眺めるもの』
マリー=ジュリー・ブルジョワ、マリーヌ・パジェ、アントワーヌ・シュミット
キュレーション・空間構成:

ティエリー・フルニエ

会期:2月23日 (土)~3月3日 (日) 10:00~23:00
会場:東京シティビュー

(入場には東京シティビュー入場料がかかります)

 

3人のフランス人アーティストの作品を森タワー52階に集結する『The Watchers―眺めるもの』展。空間構成はティエリー・フルニエが担当し、会場からは東京の街全体を見下ろせます。マリー=ジュリー・ブルジョワ、マリーヌ・パジェ、アントワーヌ・シュミットの作品は、都市の景色に向き合うように設置されたディスプレイから構成されます。画面に映し出されるのは、カメラがリアルタイムで撮影する街の風景が変容したもの。 『The Watchersー眺めるもの』展では、観客が作品を見ており、作品自体もまた風景を見ているのです。

それぞれの作品が、遠さと近さの関係、表面と奥行きの関係、空間と地平線の関係について語りかけてきます。マリー=ジュリー・ブルジョワの『Points de fuite』は、東京の空と地平線を、ウェブカメラがリアルタイムでとらえるパリの空と地平線に置換えます。またマリーヌ・パジェの『Les Corps flottants』は風景全体を半透明の乳白色で覆ってしまいます。観客が指で触れた場所だけは丸く開いて景色が見えるのですが、またすぐに閉じてしまいます。そしてアントワーヌ・シュミットの『No Disc』は、風景の映像上に大きな一枚の円を切り抜きますが、その円は一時間で一周します。つまり風景が一致し再構成されるのは一時間に一回だけなのです。

 

ティエリー・フルニエ(キュレーション・空間構成)
アーティスト、インディペンデント・キュレータ。リヨン国立高等建築学校にて建築を学ぶ。

 

マリー=ジュリー・ブルジョワ『消失点』(2013年~2018年)

東京の空と地平線が、ウェブカメラで撮影されるパリの空と地平線のライブ映像に置き換えられている。
製作:Zinc、Bipolar
協力: マルセイユのフリッシュ・ラ・ベル・ド・メ、ル・シロ、ヘプン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリーヌ・パジェス『浮遊する身体』(2014年~2018年)

白半透明のベールで街の風景全体が覆い隠されている。観客が指をモニターにのせると、風景が見える穴が開いて閉じる。

製作:Bipolar、EU / 欧州地域開発基金
共同製作:ラ・パナセ、コリウールのシャトー・ロワイヤル

 

 

 

 

 

アントワーヌ・シュミット『No Disc』(2014年-2018年)


風景が円形に切り抜かれ、円は一時間かけて風景上を一周する。円が元の場所に戻り、風景が復元するのは一時間に一回のみ。

製作:Bipolar、EU / 欧州地域開発基金
共同製作:ラ・パナセ、コリウールのシャトー・ロワイヤル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各作品は、ティエリー・フルニエの企画およびキュレーションによるプロジェクト『Fenêtre augmentée』の一環として、2013年にマルセイユのフリッシュ・ラ・ベル・ド・メ(マリー=ジュリー・ブルジョワ)にて、および2014年にコリウールのシャトー・ロワイヤル(マリーヌ・パジェ、アントワーヌ・シュミット)にて、制作されたものです。

 

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  • 2019-02-23 - 2019-03-03
  • 10:00 - 23:00
  • Tokyo City View (Roppongi Hills 52e étage)
    Roppongi Hills Mori Tower 6-10-1 Roppongi Minato-ku, Tokyo 106-6108 Tokyo