©Nemo Perier Stefanovitch

ハイチ共和国、ポルトープランスで、1953年に生まれたダニー・ラフェリエールは、ハイチ育ちのフランス語作家。19歳のときに、ジャーナリストとして仕事を始めるが、自国の政治状況が悪化したため、70年代末にケベックに亡命。1985年に、処女作『ニグロと疲れないでセックスをする方法』を発表、即座に話題を呼んでベストセラーとなる。彼の作品はいくつもの文学賞を受賞しており、2009年にはメディシス賞を受賞している。2015年、フランス国籍を持たないにもかかわらず、アカデミー・フランセーズ会員に選出された二人目の作家となる。ダニー・ラフェリエールは、三十以上の作品を発表しており、その作品は世界中で翻訳され、日本では藤原書店から出版されている。

 

ダニー ・ラフェリエール vs リービ英雄 : 講演と対談「和歌と俳句、そして今書くということ」

今日、和歌と俳句は国境を越え、世界的な広がりを見せています。本講演会では、まったく異なった角度から日本古典に接近した二人の作家が登場します。その一人は、アメリカ合衆国出身の作家で、『万葉集』の英訳を出発点としながら、1990年代以降、自らも日本語で表現し、主に文化的摩擦とアイデンティティの問題を小説・評論を通して論じてきたリービ英雄です。もう一人は、ハイチ出身の作家で、モントリオールに在住して、漂白の俳人芭蕉を読むことで独自の写生的文体を練成し、北米の国際都市での黒人の生活を語り、さらには『吾輩は日本作家である』において黒人と日本人をめぐる歪んだヴィションを巧みに操作して、現代世界の根源的文化混交性を描いたダニー ・ラフェリエールです。日本的叙情と感性に惹かれながらも、独自の世界を築いた二人の作家に、世界文学としての『万葉集』と『奥の細道』、そして自己の文学を語っていただきます。

日本語、フランス語(同時通訳付)

ジャン=クリストフ・オフレ 在日フランス大使館科学技術参事官

司会 : 立花 英裕

会場 : 日仏会館ホール

10月7日(月) 18:30-20:30

入場無料・要予約

お問い合わせ: ajeqcongres@gmail.com

 

対談「書くこと 旅すること」

23歳の時に、独裁政権の牙から逃れるためにハイチからモントリオールへと旅をして以来、休みなくものを書きながら旅をし、旅をしながらものを書いてきた作家ダニー・ラフェリエール。彼にとって、旅は創作の中でどのように位置づけられるのでしょうか。「旅をするペン」が彼にとって意味のある表現だとしたら、それはどのような点においてでしょうか。フランス語圏文学の鬼才ラフェリエールに、旅と文学について語っていただきます。

会場 : 立教大学マキムホールM202教室

10月6日(日)14:00-15:00

入場無料・要予約

お問い合わせ: ajeqcongres@gmail.com

予約 :site de la Maison franco-japonaise

日本語、フランス語(逐次通訳付)

 

 

 

 

 

©藤原書店

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  • 読書の秋2019

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