©Nicolas Floc’h

日仏対談シリーズ「ル・ラボ」vol.27
登壇:ニコラ・フロック(美術家)×栗林隆(美術家)
司会・進行:港千尋(写真家・著述家)

 

 

日時:2019年7月16日(火)19時~21時
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
入場料:一般1000円、学生・会員無料
Peatixにて販売中:https://lelabo27.peatix.com/

*当日券は会場にて18時半より販売、整理券を配布します
(同時通訳付)

 

瀬戸内国際芸術祭2019に参加する二人の現代美術家、ニコラ・フロック氏と栗林隆氏を迎えます。
インドネシア ジョグジャカルタを拠点に世界的に活躍する栗林氏は、「境界」をテーマに様々なメディアを用いながら制作を続けています。真実の住まう、目には見えない「異なる」世界を可視化させるような作品をとおして、空間や概念の反転を多く試みています。

フロック氏は、インスタレーション、写真、映像、彫刻、パフォーマンスなどをとおして、流動性や喪失と再生について問いを投げかけます。今年の芸術祭では、海の写真を用いたインスタレーションや地域の人々と関わりながら制作したパフォーマンスが紹介されます。

本対談では、人間と自然と芸術との関係性をテーマに、両氏それぞれの問題意識や芸術的アプローチについてお話を伺います。
司会・進行は、多摩美術大学教授、写真家・著述家の港千尋氏がつとめます。


登壇者略歴

ニコラ・フロック
1970年フランス、レンヌ生まれ。パリに拠点を置く。フランス、レンヌに位置するブルターニュ・ヨーロピアン・アカデミー・オブ・アートにてファインアートを教える。
様々な媒体で作品を作っているアーティストである。ニコラのインスタレーション、写真、映像、彫刻、パフォーマンスは、我々の流れるように動く移り変わりの時代、消失と再生が重要な役割を果たすことに問いを投げかける。

栗林隆
1968年生まれ、長崎県出身。武蔵野美術大学客員教授。インドネシア ジョグジャカルタ在住。武蔵野美術大学卒業後渡独、2002年ドイツ デュッセルドルフ・クンストアカデミー修了(マイスターシューラー取得)。人間と自然の関係性を表現の主題とし、「境界」をテーマに大規模なインスタレーション作品を制作。実際の空間や概念の反転を多く試みる。シンガポール・ビエンナーレ(2006)、森美術館「ネイチャー・センス」展(2010)、北アルプス国際芸術祭(2017) 他多数の展示会に参加。また、パリで開催されたジャポニスム2018 の「Enfance/こども時代」展では新作「ENTRANCES」を発表。十和田市現代美術館(2012)、インドネシア・ジョグジャカルタのArk Galerie(2017)にて個展開催。2019年7月、イタリア・マテーラにて新作を発表、秋には瀬戸内国際芸術祭2019に参加予定。十和田市現代美術館にはインスタレーション「ザンプランド」が恒久展示されている。最近は、心の中に豊かな庭を作ると言う概念の「にわし」としての活動も開始。

港千尋(進行)
写真家・著述家。1960年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。南米滞在後、パリを拠点に写真家として活躍。また同時に、混迷の時代をするどく射抜く独自の批評活動を展開。近著に『風景論 変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社、2018年)などがある。2007年第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展における日本館の展示企画コミッショナー、あいちトリエンナーレ2016の芸術監督をつとめる。多摩美術大学情報デザイン学科教授。

 

 

「ル・ラボ」とは?
アンスティチュ・フランセ東京は2015年春より、対談シリーズ「ル・ラボ」をスタートします。
日本とフランスのアーティストや思想家、批評家等を迎え、日本とフランスにおける現代の課題について考察し、創造的交流の創出を目指す試みです。ビジュアルアート、舞台芸術、映画や批評等、学際的な幅広いジャンルにおける現代のクリエーションについて議論し、新たな複数の視点を提案します。
また「ル・ラボ」に登壇するフランス人アーティストや思想家たちの、日本との出会いの足跡をアーカイブとして残していきます。

07
16
  • 2019-07-16 - 2019-07-16
  • 19:00 - 21:00
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都