まいこ キャトリーヌ ・コンブ=加藤を迎えて、
« フランスから見た日本社会、スリラー小説
『水の影で(仮名)À l’ombre de l’eau』出版記念 講演会»
パリ在住の日本人、まいこ キャトリーヌ・コンブ=加藤は、彼女の処女小説『水の影で(仮名)』(スイユ社2019年5月刊行)のなかで、現代の日本の裏社会、隠蔽された側面を描き、さまざまな市井の人々の運命を交差させています。
7月6日(土)、ストーリーと人物描写が極めて興味深いこの小説の紹介を、作家自身がアンスティチュ・フランセ東京のメディアテークで行います。
この講演会では、女性問題をはじめとし、日本の社会問題についても触れ、参加された皆さんと意見交換します。講演会の最後にはサイン会を行います。
『水の影で』
2014年 、東京。首吊りの状態で銀行員が見つかる。上司の意見に逆らって平井刑事が高校生の久石隼人を疑う。安川恵美は高校で受けている虐めの仕返しにヤクザとの危険なやり取りをする。
2019年、東京。吉田刑事と神田刑事は渋谷で見つかった女性の死体の上に残された暗号の文章を解読する。新宿でホストをしている隼人を疑う。大手会社で「ポストイットギャル」になった恵美は、新しい副社長によって過去が暴かれる。
危険で過酷な大都会の日常を舞台に、登場人物達がミステリーのパズルを組み合わせて行く。
東京を舞台に描く大人の推理恋愛小説。
まいこ キャトリーヌ ・コンブ=加藤
1968年フランス生まれのまいこ キャトリーヌ ・コンブ=加藤。その父、元競輪選手であ
り画家である加藤一は、日本の競輪を世界的なスポーツにすることに貢献した人物です。
まいこ キャトリーヌ ・コンブ=加藤はフランスにおける複数の日本政府代表事務所でアシスタント、調査研究担当者として活動した後、翻訳者に転向し、特に日本の短編小説2作を手がけました。
今年5月9日には、ホストクラブのホストを対象にした調査、及び電通での自身の研修生としての体験をもとに、処女小説『水の影で(仮名)À l’ombre de l’eau』をフランスの有名出版社、スイユ社から上梓しました。
『この本は私がバイカルチャーであるコンプレックスから生まれました。それは私が生まれるはずであった国、日本が常に私を魅了していたこととともに、自分のルーツを突き止めるという頑なな意志によるものでした。この作品がその読者の方々に役に立つということを期待しています。例えば、社会に対する省察や、人生の尽きることのない障害にもかかわらず自身を再構築することの方法についての手がかりをもたらすということができるでしょう。そして皆さんに、ちょっとリラックスする時間をもっていただければ最高です。』
講演会 & サイン会
日時:7月6日 (土) 10時-12時
場所:アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク
料金:入場無料/要予約 (定員 30名)
予約/お問合せ: 03-5206-2560 又は、tokyo.mediatheque@institutfrancais.jp
言語:フランス語、日本語(逐次通訳付)

- 2019-07-06 - 2019-07-06
- 10:00 - 12:00
- 7月6日 (土) 10時-12時
- 入場無料/要予約 (定員 30名)
- フランス語、日本語(逐次通訳付)
- 03-5206-2560
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Institut français du Japon - Tokyo
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