フランス文化の「人」と「知識」を学び、新たな日仏の文化交流を目指すサロンです。
毎回、様々なフランスの音楽やポップカルチャーをテーマに楽しみながら学ぶ場(classe)と語らう場(salon)を作ります。
歴史を鑑み、今に生かす。素晴らしき多くのサロン・コンセルジュをお迎えして、面白く真面目に会は催されます。

第1回は今年3月に世を去って30年を迎えたセルジュ・ゲンズブール。

4月28日水曜日18:30開場、19:00スタート 18:00開場、18:30スタート、20:00終了

『ゲンズブール、誰?』 小沼純一×牧村憲一

ゲンスブールってややこしい。
いろんなモノやコト、ヒトがからんでいる。
詞や曲に、行動に、ややこしさが片鱗がみえる。
そんなのをすこしずつ腑分けしてみたら、
というのがこの試みです。
(小沼純一)

今からたった10年前のことです。ロサンジェルスのハリウッド・ボウルではベック、ショーン・レノンらが参加した『メロディ・ネルソンの物語』が、ロサンジェルス・フィルハーモニック・オーケストラをバックに演奏されました。多くの方は、きっとそれが一体なんだったのと思われることでしょう。
50年代、フランスの映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』を発端にして広がったヌーヴェルヴァーグと呼ばれる映画運動を耳にしたことはありませんか。ジャン・リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーはその代表的な存在です。その運動は日本にも影響を与え、和製ヌーヴェルヴァーグの若きリーダーとして、大島渚、吉田喜重、篠田正浩が注目されました。そして当然アメリカにも影響を与えたのです。ニュー・シネマ『俺たちに明日はない』『イージー・ライダー』などなど、60年代から70年代にかけて生まれた作品に大きな影響を与えたのです。
そして、セルジュ・ゲンズブール。
アメリカの新しい世代、ベックやショーンたちがこぞって聴いていたのが、ゲンズブールの71年作の『メロディ・ネルソンの物語』だったのです。
ゲンズブール、その精神はヒップホップにも引き継がれてます。まずは試しにMCソラールの『Nouveau Western』をYouTubeで見つけて聞いてください。
さてこのあまりにも独特の、いや見事な着崩し(それがカッコいい)をした男から、サロンは始まります。
(牧村憲一)

小沼純一(音楽・文芸批評/早稲田大学教授)
1959年東京生まれ。音楽を中心にしながら、文学、映画など他分野と音とのかかわりを探る批評を展開。早稲田大学文学学術院教授。音楽・文芸批評家。著書に『武満徹逍遥』『バカラック、ルグラン、ジョビン 愛すべき音楽家たちの贈り物』『ミニマル・ミュージック その展開と思考』『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』『映画に耳を』『本を弾く』他多数。創作に『し あわせ』『サイゴンのシド・チャリシー』『sotto』『しっぽがない』ほか。編著に『武満徹エッセイ選』『高橋悠治対談選』『ジョン・ケージ著作選』『柴田南雄著作集』ほか。

[サロンに向けて]
むかしむかし、NYよりParisが親しい時代がありました。
カネにひかれて集まってくるのではない、
生きること、たのしむことを求めたひとたちがいました。
そんなことがあったの?とおもわれるかもしれませんが、
あったのです。
生きること、たのしむことを欲した若者たちのおもいは、
いまだって、けっして遠いものではありません。
そんな時代のカルチャーを、いまの若いひとたちに届けられたら。
そんなおもいから、サロンをつくることになりました。

牧村憲一(音楽プロデューサー)
慶應義塾大学アート・センター訪問所員。共著『渋谷音楽図鑑』(太田出版)、単著『「ヒットソング」の作り方』(NHK出版)、監修『ポップ・ミュージックを語る10の視点』(アルテスパブリッシング)、music is music 毎週日曜日23時InterFM897レギュラー出演。緩やかなレーベル主宰。

[サロンに向けて]
新たな日仏の文化交流を目指すという、すごい大役を任じられてびっくりしました。何故と自分に問うと、あれかな?80年代に大貫妙子さんの2、3のアルバムをプロデュースしたことからなのか?
あるいは、90年代にサラヴァ・レコードと、濃い5年間を過ごしたことだろうか?しか思い当たらないのです。
しかし、大きな学びを得たフランス文化を伝えることを、自分も楽しみながら皆さんに伝えることが出来る、このチャンスを活かしたいと思いました。
『今日 私は私 私たちは私たち 言ってみれば それは 私たちをここまで養ってくれた花粉の すべてを集めたものだ』   ピエール・バルーの詩を思い出しています。

 

≪サロン参加方法≫
-会場参加(50名限定):1,000円 
*コロナ対策の元、マスク着用の上 会場キャパシティの50%で開催いたします。
-オンラインリアルタイム参加:1,000円

※会場参加、オンラインリアルタイム参加もチケットは、Peatixでの販売のみとなります。ご注意ください。チケット発売は4月6日15時を予定。

 

共催:POSSION HeADS、アンスティチュ・フランセ東京

 

04
28
  • 2021-04-28 - 2021-04-28
  • 18:30
  • 開場:30分前
  • 日本語のみ
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)

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