日仏討論会:思想の夕べ「海と私たち?」

~自由なる人よ、汝は海を愛でるだろう!~
シャルル・ボードレール『悪の華』

 

2022年1月27日18時~20時

オンライン討論会
言語:日本語-フランス語

 

「思想の夕べ」は、毎年1月の最後の木曜日に、フランス外務省のイニシアティブにより、全世界で同時開催されるイベントです。世界の100を超える国々が、様々な地平―研究者、知識人、芸術家―から集う人々と共に同じ一つのテーマを巡り考える一夜です。2017年から毎年参加して来たアンスティチュ・フランセ日本が、2022年の世界共通のテーマ「共に創造するーあるいは創り直すー」を考えようと選んだのは「海」についてです。海は国境のない空間で、深海の豊かな生態系は誰のものでもないと同時に、大切な共通の資源なのです。海という空間を、なぜ、そしてどのように、私たちは創造してゆけばよいのでしょうか?

2022年、海洋についての国際会議の予定が目白押しです。ブレストでフランスが議長国となる「ワン・オーシャンサミット」を皮切りに、第5回国連環境会議、第四回国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ)の保全と持続可能な利用に係る政府間会議、5月には国連生物多様性条約(CBD)第15回締約国会議、ポルトガルのリスボンで行われる国連海洋会議、ハイレベル国際会議「アワー・オーシャン」 と続きます。これらの国際会議では、海洋の利用と管理、海洋の生物多様性と地球規模での海洋ゴミの問題が議題となることでしょう。

開催を待つこれら多くの国際会議の序章となる「思想の夕べ」は、海の美しさと大切さを思い起す機会としたいと考えます。海という力強く、危険で、生物を育み、威厳のある存在とどのように関わっているのかを、パネリストの皆さんに語って頂きます。

ボードレールはかつて « 自由なる人よ、汝は海を愛でるだろう ! »と書きました。今年の思想の夕べは、海の物語に耳を傾けましょう。海は自由な空間であり、他者と結び付く空間でもあります。海は生き物であり、絶えることなく動いているからです。

 

登壇者


フランソワーズ・ガイル : 海と気候プラットフォーム副会長. フランス国立科学研究センター(CNRS)名誉研究長、科学技術参事官/国立農学研究所/農業開発研究国際協力センター/国立海洋研究所の倫理委員会委員、現職の他、海洋と生物多様性に関する複数の企業、研究機関の参事官、行政官、フランス国立生物多様性機関副所長、海洋沿岸研究委員会議長、海洋財団の科学参事官を兼任する。国連のSDGs(持続可能な開発目標)策定のための世界海洋アセスメント、深海海洋資源の研究探査プロジェクトにも参画する。

 

 

 


田岡なつみ : 1994年生まれ27歳両親の影響で10歳の頃にサーフィンをはじめ、16歳でロングボードのプロ資格を獲得。2017.18年にjpsa(日本プロサーフィン連盟)グランドチャンピオンを獲得。2017年にはショートボードのプロ資格を獲得し、二刀流で活動する。2020年jpsaロングボード国内戦に出場した4戦において全てのヒートを1位通過し、優勝、グランドチャンピオンを獲得した。現在は、デュアルキャリアとして企業で働きながら国内の試合、世界の試合をまわっている。ロングボード世界一を目指しながら、サーフィンの魅力と海で起きている環境問題などを様々な人に伝え、サーフライダーファウンデーションとして活動中。

 

 

河野真理子 : 1983年3月 東京大学教養学部卒業。1985年3月 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。 1989年6月 ケンブリッジ大学法学修士課程修了。1990年12月 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程退学。2004年 早稲田大学法学部(現・早稲田大学法学学術院)教授、専攻領域は国際法、とくに紛争の平和的解決、国際海洋法、国際投資法。2003年~2012年 国際法学会理事。2004年~ 世界法学会理事。2014年~ 日本海洋政策学会理事。Association internationale du Droit de la mer (Member of the Council since 2014)等。2021年~ 科学技術・学術審議会 海洋開発分科会・臨時委員。

 

 

 

ジュリエット・ランボマルセイユで生まれ育ち、多くの航海の経験を持つ。20年近くにわたって、有名なドキュメンタリー番組タラサのリポーターを務めている。仕事で様々な土地を旅し、様々な人々と出会った経験から海について造詣が深く、タラサの編集長も務める。紺碧の海を守る必要性を強く感じて活動している。

 

 

 

 

司会


吉田さくら : 2000年4月25日群馬県高崎市生まれ。明治学院大学社会学部社会学科在学。様々な経験や学びを通じて視野を広げ、人間として成長したいと願い、ミス日本コンテストに応募し、2021年ミス日本「海の日」を受賞。幼少期からの夢である報道記者を目指して、大学では社会学を専攻。学業の傍ら、教育格差への問題意識から、子供たちに学習指導を行うNPO活動に従事。ダウン症の子どもへの支援などボランティア活動にも取り組んでいる。特技はギター、トランペット、趣味は茶道(裏千家)。将来は新聞記者として環境問題など社会問題に対して影響を与えられることを目指している。

 

 

 


対談はアンスティチュ・フランセ日本のユーチューブのページにて御覧いただけます。

言語:日本語-フランス語

 

日本語でのご視聴は、アンスティチュ・フランセ日本の下記のユーチューブのページにて。

対談と同時にユーチューブ中継がはじまります。

https://www.youtube.com/user/instituttokyo/featured

 

フランス語でのご視聴はアンスティチュ・フランセ日本の下記のフェイスブックページURLにて。

対談と同時にフェイスブック中継が始まります。

https://www.facebook.com/IFJTokyo

 

Peatix

 

ライブ配信中、次のリンクに質問をお寄せ下さい: #099354

https://app.sli.do/event/uXUA9dw3Kqgk8XTduDAxMy

 

「思想の夕べ」の全世界のプログラムはこちらからご覧いただけます:
https://www.lanuitdesidees.com/

 

オフィシャルパートナー:ヴェオリア・ジャパン株式会社

助成 :

 

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  • 2022-01-27 - 2022-01-27
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