Scott Allen『\Z\oom』 Photo : 来田猛

 

デジタル・ショック賞2019 受賞者決定:Scott Allen

 

このたび、メディアアートの日本人若手アーティストに与えられる「デジタル・ショック賞2019」の受賞者が、Scott Allen氏に決定いたしました。
受賞プロジェクトは『\Z\oom』です。

受賞者には、フランス・ナント市で滞在制作を行い、2019年9月のスコピトーン・フェスティバル(ナント)での作品発表の機会が与えられます。
またフランス滞在中には、オープンスタジオや専門家との交流の機会なども設けられます。

受賞作:
Scott Allen『\Z\oom』(2018年)
制作協力:坂本千彰、佐藤史崇

受賞者:Scott Allen
2016年に情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了、クワクボリョウタに師事。研究領域を「”真に”作り出された映像」としてレーザー制御による作品制作をおこなった。視野の中にある潜在的な映像をあぶり出す作品や、近年固定化されている映像の様々な可能性を再考するようなインスタレーション作品を制作している。また、映像における厳密な意味での演奏行為を伴う芸術を”像楽”、人為的に光を屈折・反射させて作った像を”生像”と命名し、その後の自身の活動を像楽家、生像作家と位置付けて、投影装置の仕組みに物理的に介入・変調したり、日用品に手を加えることで像を作るスタイルのパフォーマンス活動も行う。
2018年より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程、脇田玲研究室に在籍し、メディアの可能的容態を指向した投影装置の作品制作を行なっている。
2018年より慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師、2019年より武蔵野美術大学通信教育課程デザイン情報学科デザインシステムコース非常勤講師。

https://scottallen.ws/

 

主催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、スコピトーン・フェスティバル、Stereolux
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部、ナント市

 

【各フェスティバルについて】

Scopitone Festival
スコピトーン・フェスティバルは、アートやテクノロジー、科学や建築を融合させた新しい芸術表現形態や、最先端で革新的なクリエーションを紹介するフェスティバル。ナント市内のさまざまな歴史的・象徴的な場所で、1 週間にわたり、展覧会やパフォーマンス、オーディオ・ビジュアル・ライブ、ワークショップ、専門家による講演会などが行われる。
https://www.stereolux.org/scopitone-2019


Festival Digital Choc

「デジタル・ショック」は、コンテンポラリー・アートとデジタル・アートの分野での、日本とフランスでの新たな創造性の広がりを紹介するフェスティバル。
これまでも毎回述べ7万人以上の来場者に対して、数多くの先進的な作品を紹介してきた。日本やフランスのメディアアートの主要な機関とのパートナーシップに基づいて開催され、幅広い観客層に開かれた質の高いフェスティバルであると同時に、フランスのアーティストによる革新的なプロジェクトを推進し、新しいテクノロジーの分野での日仏共同プロジェクトを紹介するプラットフォームでもある。さらに2015年からは、フランスの機関との共催で「デジタル・ショック賞」を立ちあげ、日本のメディアアートにおける若き才能の発掘と育成を目的とする助成プログラムも行っている。

 

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  • 2019-07-17 - 2019-09-22