映画『庭をめぐる対話』＋監督トーク

映画上映：『庭をめぐる対話』（監督：山田咲）

ヴェルサイユ宮殿の主席庭師と、京都の職人、ランドスケープアーキテクトがコロナ禍で交わした、これからの都市と自然についての稀有な対話の記録です。３年ぶりに海外への渡航も自由になった今、一足先に美しいヴェルサイユ宮の庭園を映像で巡りながら、登場人物たちの庭園への愛と哲学の世界を、ぜひご覧ください。

この映画は、 6人の日仏の庭のプロフェッショナルによる対話によって紡がれます。 6人の登場人物が自身の経験とこれまで語ることのなかった人生、庭と景観について語ります。日仏の風景と庭園の画像が織り成す作品世界は、日仏の自然への愛着の違い、そして共通点を浮き彫りにすることでしょう。

どうしたら庭職人になれるのでしょうか？職人、景観デザイナー、都市計画を立案する人々の役割とは何でしょうか？また、なぜ人は庭を作るのか？庭園空間の恩恵を受けるのは、どのような人々なのでしょう？公共空間を大切にすることは、都市生活を快適なものにするために役立ち、さらには生物多様性の保全にも資することなのでしょうか？

協力：国指定名勝無鄰菴、ヴェルサイユ庭園、パリのマーティン・ルーサー・キング公園
出演：アラン・バラトン、ジャクリーヌ・オスティ、水真洋子、山田咲、加藤末男、吉川大輔

監督トーク：山田咲

山田咲慶應義塾大学文学部哲学科卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。
2016~2022年9月、京都の創業約180年の植彌加藤造園株式会社に知財企画部長として在籍し、国指定名勝無鄰菴をはじめ、世界遺産高山寺、大阪市指定名勝慶沢園などで、研究成果に基づいた文化財庭園の活用モデルを推進。”文化財の価値創造型運営サービス”で2020年度グッドデザイン賞受賞。他方で舞台芸術作品の制作などにも関わり、領域を横断した活動を続けている。現在、自然電力株式会社にて広報・ブランディング担当として勤務。岩手県遠野市への移住を計画中。