「日仏デザイントークシリーズ」vol. 3 : デザインとライフサイクル

配信日:11月22日(日)17時(約90分)
※再配信の予定はありませんのでご注意ください。
配信:アンスティチュ・フランセ日本の Youtube チャンネル
使用言語:日本語・フランス語(同時通訳付き)
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「日仏デザイントークシリーズ」第三回目は、デザインにおけるライフサイクルと環境の関係を取り上げます。

近年、地球上の資源の有限性に直面した私たちにとって、モノを大切に扱い少しでも資源の有効活用をすることは喫緊の課題となっています。デザインにおいては、環境負荷に配慮した新素材の研究、資源を再活用するリサイクル、また新たな価値を生み出すアップサイクルなど、デザイナーによる創意工夫のアイデアは豊富にあります。今回のトークシリーズでは、フランスにおけるサステイナブルデザインとその教育の事例を紹介します。また廃棄素材から新たなプロダクトを創り出す過程に着目し、モノの生命と価値を捉え直すユニークな視点まで、日仏のデザイナーとともに考えていきます。

エマニュエル・ティブルー、デザインスタジオMaximum、日本人デザイナー、そして前村達也が、日仏におけるそれぞれの取り組みやデザインが生み出す価値ついて考えます。これからのデザインと環境の繋がりを改めて問い直していく機会となるでしょう。

 

登壇者

エマニュエル・ティブルー

1966年生まれ。フランス国立高等装飾美術学校(EnsAD)学長。アンスティチュ・フランセ・ビルバオにて館長を務めた後(2000年~2004年)、ヴァランス高等美術デザイン学校(2004年~2007年)、サン・テティエンヌ高等美術デザイン学校(2007年~2011年)、リヨン国立高等美術学校(2011年~2018年)の学長を歴任。2009年から2017年には国立高等美術学校協会の会長を務める。展覧会、講演会やビデオ制作を数多く手がけ、現在は編集や出版活動も行っている。

 

 

スタジオMaximum

Maximumは、余剰資材のみで生産される家具ブランド。資源は減少しているが廃棄物は増え続けているという観測に基づき、廃棄物を資源とすることで解決策を提案している。Maximumの家具は、生産に必要な資源を地球から採取するのではなく、プロジェクトのパートナーのゴミ箱を空にしている。イヴリー・シュル・セーヌの工房において、廃棄物を製品に変えるために必要な作業が行われている。職人的技術が、Maximumの家具に手仕事ならではの品質と完成度の高さを与えている。
https://www.maximum.paris/

 

長坂常

スキーマ建築計画代表。
1998年東京藝術大学卒業後にスタジオを立ち上げ、現在は青山にオフィスを構える。家具から建築、そして町づくりまでスケールも様々、そしてジャンルも幅広く、住宅からカフェ、ショップ、ホテル、銭湯などなどを手掛ける。どのサイズにおいても1/1を意識し、素材から探求し設計を行い、国内外で活動の場を広げる。日常にあるもの、既存の環境のなかから新しい視点や価値観を見出し「引き算」「誤用」「知の更新」「見えない開発」「半建築」など独特な考え方を提示し、独自の建築家像を打ち立てる。
代表作:Sayama Flat / HANARE / FLAT TABLE / ColoRing / BLUE BOTTLE COFFEE / 桑原商店 / お米や / DESCENTE BLANC / HAY /東京都現代美術館 サイン什器・家具 / 黄金湯など。
http://schemata.jp/

 

前村達也(司会・進行)

1999年 渡英しRavensbourne design and communication在学後、スペイン・バルセロナのデザインスタジオの実務経験を経て、2006年オランダ Design Academy Eindhoven Well-being科を卒業。帰国後、約2年間の京都滞在。2009年より(株)サン・アドにてプロジェクト・プランナーとして勤務。2011年より21_21 DESIGN SIGHTのプログラム・ディレクターとして多数の展覧会を企画・制作。
http://www.2121designsight.jp/

 

 

 

主催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部
特別協力:マリー=アンジュ・ブレイエール、榎本アコ
協力:DESIGNART TOKYO実行委員会、アカデミーヒルズ、フランス国立近代美術館産業創造センター/ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター、ボルドー市立装飾&デザイン美術館、ENSADパリ国立高等装飾美術学校

 

 

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  • 2020-11-22 - 2020-11-22
  • 17:00 - 18:30
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)

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