© Collection Eidos XXI – YMER&MALTA _ Benjamin Graindorge 2022


鼎談 「モビリエ・ナショナルとコンテンポラリーデザインの可能性」
登壇者:
エルヴェ・ルモワンヌ、齋藤精一、木田隆子

2022年10月24日(月)18時~20時
会場:アカデミーヒルズ

 

モビリエ・ナショナル―フランス国有動産管理局は、フランス文化省に属する国立の機関です。17世紀より工芸とクリエーションの支援を行ってきたモビリエ・ナショナルは、その世界唯一のコレクションの保存と修復を行い、優れたサヴォアフェール(匠の技)を永続させ継承していくことを使命としています。さらに、現代アーティスト、デザイナーと職人とのコラボレーションによる新作のクリエーションや、フランス装飾芸術の振興にも力を入れています。

本トークイベントでは、モビリエ・ナショナルの理事長エルヴェ・ルモワンヌを迎え、同局の歴史や活動を紹介し、続く齋藤精一と木田隆子を交えた鼎談では、日仏両国におけるデザイン・工芸分野の知見を共有しながら、サヴォアフェールを用いたコンテンポラリーデザインの可能性や、協働のあり方について考えます。

 

日程:2022年10月24日(月)18時~20時
会場:アカデミーヒルズ
使用言語:日本語、フランス語(同時通訳付き)

入場料:1,000円

要予約 ご予約はこちらから

主催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協力:アカデミーヒルズ

 

【登壇者紹介】

© Thibault Chapotot

エルヴェ・ルモワンヌ Hervé Lemoine

モビリエ・ナショナル―フランス国有動産管理局理事長。文化遺産学芸員として、1996年にフランス陸軍戦史部(現 ヴァンセンヌ国防史編纂部)に入部、文書館・図書館の副ディレクターとなる。2005年、国防省の記憶・遺産・公文書管理副ディレクターとして、公文書館・図書館政策の責任者に任命され、管轄の施設を監督。1999年から2006年まで、パリ政治学院で歴史的資料に関する研究セミナーを担当した。2009年1月、フランス国立記念物博物館と建築・遺産博物館(パリ、トロカデロ)の遺産部門のディレクターに就任、複数の展覧会をキュレーションした。2010年から2018年まで、文化通信省フランス公文書館ディレクターを務め、国や県の公文書館の公共サービスのネットワークを管理した。2018年2月12日より、モビリエ・ナショナル―フランス国有動産管理局のディレクター、2022年1月1日より現職。

 

 

Photo : Muryo Honma (Rhizomatiks)

齋藤精一

1975年 神奈川県生まれ、東京理科大学理工学部建築学科卒。
建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からニューヨークで活動を開始。Omnicom Group傘下のArnell Groupにてクリエイティブ職に携わり、2003年の越後妻有アートトリエンナーレでのアーティスト選出を機に帰国。フリーランスのクリエイターとして活躍後、2006年株式会社ライゾマティクス(現:株式会社アブストラクトエンジン)設立、2016年よりRhizomatiks Architectureを主宰。2020年組織変更によりRhizomatiks Architectureは、Panoramatiksと改め、俯瞰的な視点でこれまで繋がらなかった領域を横断し組織や人を繋ぎ、仕組みづくりから考えつくるチームを立ち上げる。現在では行政や企業などの企画や実装アドバイザーも数多く行う。2018-2022年グッドデザイン賞審査委員副委員長。2020年ドバイ万博 日本館クリエイティブ・アドバイザー。2025年大阪・関西万博People’s Living Labクリエイター。

 

 

© HIRONORI TSUKU

木田隆子

『エル・デコ』 ブランド ディレクター Brand Director, ELLE DECOR Japan
編集者・ジャーナリストの立場から長年にわたりインテリア、デザイン、ライフスタイルの分野にかかわる。パリ、ミラノ、コペンハーゲン、マイアミ、上海など、豊富な海外フェアの取材やインタビューの経験をもとに、世界の最新トレンドを発信。グローバルなネットワークを生かして、日本のデザイン、ライフスタイルの海外への紹介も行う。『フィガロ ジャポン』副編集長、『ペン』編集長(いずれもCCCメディアハウス、旧阪急コミュニケーションズ)を経て、2005年12月から『エル・デコ』日本版(ハースト・デジタル・ジャパン)の編集長に就任。2014年7月より現職(BRAND DIRECTOR)、現在に至る。

 

 

 

モビリエ・ナショナル Le Mobilier national

©Mobilier national, Lawrence Perquis

モビリエ・ナショナル―フランス国有動産管理局は、フランス文化省直属の公的機関で、17世紀より工芸とクリエーションの支援を行う。その世界唯一のコレクションの保存と修復や、優れたサヴォアフェール(匠の技)を永続させ継承していくことを使命とする。また、現代のクリエーションやフランス装飾芸術の振興にも力を入れる。

モビリエ・ナショナルは、フランス国内外の公共建築物の何万点もの家具や装飾品の製作や修復を行っている。340名以上の職員が、パリと地方で、この機関の優れた技術を維持し、実践し、紹介するために日々働いている。ゴブランとボーヴェの工場はタペストリーを、サヴォヌリーの工場は絨毯を、ピュイ・アン・ヴレとアランソンの工房はレースを扱う。さらにアトリエ・ド・ルシェルシュ・エ・ド・クレアシオン(Atelier de Recherche et de Création – ARC -)は、フランスにおけるクリエーションとコンテンポラリーデザインの振興を目的としている。七つの修復工房は、木製品、鉄製品、テキスタイルといった異なる専門性を担う。

未来を志向するモビリエ・ナショナルは、2020年に設立された「ゴブラン工場 工芸とデザイン専門学校」の創設メンバーであり、その役割を通じて、芸術的創造とコンテンポラリーデザインの活力を証言している。

http://www.mobiliernational.culture.gouv.fr/

 

Mobilier national academyhills
10
24
  • 2022-10-24 - 2022-10-24
  • 18:00 - 20:00
  • 1,000円
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)
  • Roppongi Academyhills
    〒 106-6149
    Roppongi Hills Mori Tower 49F, 6-10-1 Roppongi, Minato-ku, Tokyo