「日仏デザイントークシリーズ」vol. 4 : デザインとケア

配信日:11月29日(日)17時(約90分)
※再配信の予定はありませんのでご注意ください。
配信:アンスティチュ・フランセ日本の Youtube チャンネル
使用言語:日本語・フランス語(同時通訳付き)
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「日仏デザイントークシリーズ」第4回目ではデザインと「ケア」との相互関係について考えます。

日常生活におけるデザインとは使い手の体験を中心に据えるものであり、他者への配慮、デザインとエシカルが密接に関わることが今日求められています。「ケア」とは配慮の倫理を意味し、保健衛生、環境面・社会面における生活の質、さらに広く捉えると「いたわり」やエコロジーといった分野とも関連しています。「ケア」はデザインの手法と目的を進化させます。一方デザインも、ケアを行う際に不可欠な設備や道具を介して、より豊かで充実したケアを可能にします。

「ケア」とデザインの相互作用、さらにこの相互作用が活用されているさまざまな領域(自然、都市、経済、企業等)について、Sismo Design共同設立者のアントワーヌ・フェノーリオ、デザインエンジニアの山中俊治、そして司会・進行に角尾舞を迎えて議論します。

 

 

登壇者

 

アントワーヌ・フェノーリオ

デザイナー。パリとクルーゼ地方ラヴォフランシュを拠点とするインディペンデント・デザイン・スタジオSismo Designを、フレデリック・ルクールと1996年に共同設立。現在約30名のデザイナーが所属するSismoは「design with care」をモットーに、あらゆるスキルを集結させながら、公共団体ならびに民間事業者向けに、創造活動、戦略プラニング、人道主義的プロジェクト等を行っている。現代社会の大きな変化の中で「考えて、行動する」ために、哲学者のシンティア・フルーリーとともにデザインと哲学を結びつける活動を展開させている。
http://www.sismodesign.com/fr/les-sismo/

 

山中俊治

プロダクトデザイナー。1982年、東京大学工学部産業機械工学科卒業後、日産自動車デザインセンター勤務。87年に独立。91~94年東京大学助教授を勤める。94年にリーディング・エッジ・デザイン設立。08~12年慶應義塾大学教授。2013年4月より東京大学生産技術研究所教授。腕時計、カメラ、乗用車、家具、通信機器など、幅広い工業製品をデザインする一方、これまでデザイナーが関わってこなかった領域の研究に参画し、様々なプロトタイプを製作、発表している。04年毎日デザイン賞受賞、ドイツIF デザイン賞、グッドデザイン賞など受賞多数。2010年「Tagtype Garage Kit」がニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションに選定された。
http://www.design-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/

 

角尾舞(司会・進行)

「デザインを伝えること」を軸に、執筆や展覧会構成、PR企画を行う。2010年、慶應義塾大学 環境情報学部卒業。メーカー勤務を経て、12年から16年まで山中俊治のアシスタントを務める。その後、スコットランドに1年間滞在し、17年10月に帰国。
「日経デザイン」などでの執筆のほか、東京大学生産技術研究所70周年記念展示「もしかする未来 工学×デザイン」(国立新美術館、2018年)の構成、「虫展―デザインのお手本」(21_21 DESIGN SIGHT、2019年)のテキスト執筆など。
https://www.ocojo.jp/

 

 

主催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部
特別協力:マリー=アンジュ・ブレイエール、榎本アコ
協力:DESIGNART TOKYO実行委員会、アカデミーヒルズ、フランス国立近代美術館産業創造センター/ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター、ボルドー市立装飾&デザイン美術館、ENSADパリ国立高等装飾美術学校

 

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  • 2020-11-29 - 2020-11-29
  • 17:00 - 18:30
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)

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