© Catherine Verhelst

アンサンブル・スケネ
「ジュールと思い出のメカニズム」

ジュール・ヴェルヌの世界が広がる、音と映像で彩られた幻想的な旅

 

2013年10月9日19:30
東京国際フランス学園
上演時間:60分
対象年齢:年齢を問わず大人まで

チケット料金:
一般3500円/割引(学生・アンスティチュ・フランセ東京会員)2500円
お問合せ:アンスティチュ・フランセ東京 : 03-5206-2500

 

「ジュールとの思い出のメカニズム」は、作家ジュール・ヴェルヌ自身の幼小の頃の思い出をもとに演出された音楽、音、視覚による旅。インスタント・カメラの映像のように短く正確に切り取られたヴェルヌの言葉。それを詩的な源泉として、タイムマシンのように時間を遡るひととき。

唯一の自伝的な話の中で、作家は自分の子供時代の思い出と水のある景色との密接な関係を語る。ロワール河の自然、ナントの港と三本マストの船、船出の掛け声。

ジュール・ヴェルヌはこの潮水に揺籃され、あの途方もない話の数々を生み出した。大洋、大河、地底深く地球の真ん中にある海に至るまで、水の風景をあちこちにちりばめながら。それらの水は彼自身の幼小時代の思い出を源流として、数々の小説に注がれたのだった。

そしてヴェルヌの影にはオノリーヌ・ヴェルヌが、ヴェルヌにとって暗い時代の避難場所となった、妻の存在があった。そのオノリーヌが、顔を隠すヴェールをそっとあげるように、初めて彼女の秘められた思い出を現実的にしかし繊細に語る。

「ジュールとの思い出のメカニズム」は今回創作された前代未聞のスペクタクルであり、音楽はピアニストであり作曲家でもあるカトリーヌ・ヴェルヘルストが音楽を手掛ける。

このクルージングのために集められたのは数々のアーティストたち。クロエ・ポワザ、ジャンパオロ・パーニ、ピエール・ペロンたちのアート・フィルム、演出、舞台美術にエルヴェ・トゥジュロン、ビデオ製作VERHELSTTOUJERON、そしてエマニュエル・リヴァとフランソワ・マルトゥレの比類のない声。

舞台の上では4人の女性ミュージシャンの共演による演奏が繰り広げられる。
筧明絵(メゾ・ソプラノ)、アンヌ=リーズ・クレマン(クラリネット)、デルフィーヌ・ミルール(ヴィオラ)、カトリーヌ・ヴェルヘルスト(ピアノと声)

今回の日本公演では観客と思い出の「渡し守」となるべく、この作品の中では歌い手であり女優でもある筧明絵が、ヴェルヌとその妻オノリーヌの声を日本語で特別「同時吹き替え」の予定。

 

アンサンブル・スケネは、フランスはロワール地方のナント市に拠点を置き、創作活動を行うプロフェッショナル・カンパニー。フランス国内および国外で公演を行う。カトリーヌ・ヴェルヘルスト(ピアノと作曲)と、エルヴェ・トゥジュロン(演出と美術)の二人が芸術監督をつとめ、様々なジャンルのアートの融合作品を創り上げている。器楽音楽、声楽、声、演劇、文学、ビデオ、アート・インスタレーション、ラジオ番組用作品(フランス国営ラジオ)など、独創的でクリエイティブな作品で知られる。

 

ジュール・ヴェルヌは、1828年、フランスのナントに生まれる。ナントは当時交易の盛んな大きな港街であった。子供時代のジュール・ヴェルヌは、日々遠眼鏡を覗いてロワール河を行き来する帆船を観察していた。ヴェルヌは港の喧騒に親しみ、商船の運んでくる遠い国の香辛料のにおいをかぎながら育つ。この環境は後年まで続く船の旅への比類のない情熱をかきたてた。世界中に知られ読み継がれる数々の冒険小説、「地底旅行」、「海底二万里」、「80日間世界一周」などの著者。

 

 

主催:東京国際フランス学園/アンスティチュ・フランセ東京
日本公演助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部/ナント市/ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏
協力:Spedidam, Fonds de création Lyrique (SACD)

 

   

 

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09
  • 2013-10-09 - 2013-10-09
  • 19:30
  • 一般3500円/割引(学生・アンスティチュ・フランセ東京会員)2500円
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)
  • 東京国際フランス学園
    北区滝野川5-57-37 東京都