(フランス/1978年/94分/35ミリ/カラー/日本語字幕付)

監督:フランソワ・トリュフォー

出演:ナタリー・バイ、ジャン・ダステ、ジャン=ピエール・デュコス、フランソワ・トリュフォー

第一次世界大戦から10年後の1928年、フランス東部の小さな町。家政婦と聾唖の少年ジョルジュと共にひっそりと暮らすジュリアンの家には、若くして亡くなった妻ジュリーの写真や遺品を飾った「緑色の部屋」があった。ある日彼は、妻の形見を買い戻すために出かけた競売で、セシリアという女性と出会う。ジュリアン同様、死者を大切にする心を持っていたセシリアと親しくなったジュリアンは古い礼拝堂を買い取って、死者たちのための祭壇を一緒に管理することにしたのだが…。トリュフォーは自作への3度目の出演となるこの作品で、「いかに死者を愛せるか」というテーマを打ち出した。 その象徴である「死者たちの祭壇」の無数のロウソクの光について、 監督は哲学者バシュラールの言葉 「夢想を呼び起こすこの世にあるかぎりの物象のなかでも、 炎は最大の映像要因のひとつである」を引いている。

東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

協力:MK2

 

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  • 2013-07-07 - 2013-07-07
  • 17:00
  • 一般1200円/学生800円/会員500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

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