(1961年/85分/デジタル・リマスター版/モノクロ/日本語字幕付)
出演: アヌーク・エーメ(ローラ/セシル)、マルク・ミシェル(ロラン・カサール)、ジャック・アルダン(ミシェル)、コリンヌ・マルシャン(デイジー)、エリナ・ラブールデット(デノワイエ夫人)

 

 

舞台は、ドゥミの生まれ故郷でもある港町ナント。キャバレーの踊り子ローラは、幼い息子を抱え、忽然と7年前に姿を消した恋人ミシェルの帰りを待っている。幼なじみのロランは思い続けていたセシル(ローラ)に10年ぶりに再会し、彼女にプロポーズするが断られ、失意の中、アフリカへ旅立つことを決意する。そんな時、キャデラックに乗った一人の男が現れる…。眩いほどに美しいドゥミの長編処女作。

冒頭、ドゥミが敬愛していたマックス・オフュルスの『快楽』のテーマが流れる。そして、デノワイエ夫人がかつて踊り子だったことを示す写真は、婦人を演じるエリナ・ラブールデットが出演した『ブローニュの森の貴婦人たち』スチル写真である。また、ローラのその後の人生は『モデル・ショップ』で描かれ、ロランは『シェルブールの雨傘』に再登場する。ドゥミの人物たちの人生は、こうして一本の作品を超えて、彼の他の作品、他の映画作家の作品へと流れ出してゆく。

 

 

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  • 2014-09-21 - 2014-09-21
  • 15:30
  • 開場:20分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
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