『夢が作られる森』

（フランス／2015年／146分／カラー／デジタル／英語字幕付）
監督：クレール・シモン

建物を見たりエンジン音を聞いたりすることに耐えられない…そんな都会にうんざりするような日がある。そういう時、人々は自然を思い出し、森に思いを馳せるものだ。歩道から小道を抜けて、さあ、到着！都会の喧騒から遠く離れた草原。よみがえってくるのは田舎、森、そして子ども時代。信じ、理解する。それは本物の幻想であり、手の届く範囲にある野生の世界。貧富や年齢、国籍、同性愛者か異性愛者か、流行りすたりも関係ない、全てに開かれた場所。再び発見されたパラダイス。不可能な事だと誰が言えるだろうか？ 2016年のフランスのドキュメンタリー作品作品の中でも大変高い評価を受けたクレール・シモンの7本目の長編作品。

「映画によって、また映画作家の明らかな寛大さによって引き起こされる深い感情を超えたところで、森の中の数々の出会いの可能性、富める者、貧しき者、白人、アラブ人、ヘテロセクシュアル、ホモセクシュアルなどの現実の中の強固な分断を乗り越えた本物の多様性を記憶に留めなければならない。」ニコラ・エリオット、「カイエ・デュ・シネマ」721号