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(2004年/110分/35ミリ/カラー/35ミリ/日本語字幕付)
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:マギー・チャン、ベアトリス・ダル、ジャンヌ・バリバール、ニック・ノルティー、トリッキー

 

カナダの荒涼とした工業地帯。エミリーはロック歌手の夫と共にモーテルを転々としながら暮らしている。ある晩、エミリーがモーテルに戻ると、冷たくなった夫の姿があった。夫の薬物中毒の死に責任があるとして刑務所で数ヶ月服役した後、エミリーは夫の実家に預けていた息子を取り戻そうとするが、義父母はそれを許そうとしない。息子を取り戻すために、エミリーはドラッグを絶ち、自分の人生をやり直そうとする。主演のマギー・チャンは、本作品で2004年カンヌ映画祭最優秀女優受賞。

「映画はアイデンティティの探求のためのメディウムだ。私にとっての「物語」は、まさにそのことだけを語っている。この世界で、この人生で、そして様々な状況で、自己へと至る道をどのように作り出すか。」

「エミリーと音楽との関係を思い浮かべられるような音楽が必要だと思った。無意識なかたちで、まるで歌うことに向かう道程で彼女がふと見つける小石のようなものとして。そして編集中に70年代のブライアン・イーノのコンピレーション・アルバムを見つけた。映像が音楽を飲み込んで、容赦なく自分のものにして、分離不可能になることがある。『クリーン』でイーノの音楽をつかうことで、まさにそうした奇跡的なことが起こった。」 オリヴィエ・アサイヤス

「『クリーン』というこのあいまいなタイトルによって、身を賭けて目的に向かう主人公の冒険と向かい合いながら、それぞれが自分の場所、欲望、そして苦しみを見つけていく。そして恩寵の瞬間に、その目的を超え、声によって再び調和を見出し、謎めきながらも開かれた別の場所へと解き放たれていく」(ジャン=ミシェル・フロドン、「カイエ・デュ・シネマ」593号)

 

 

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  • 2017-04-09 - 2017-04-09
  • 17:30
  • 開場:20分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    市谷船河原町15 新宿区 東京都

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