cinema1807071730

(1940年/フランス/95分/モノクロ/デジタル/日本語字幕付)

監督:マックス・オフュルス

出演: エドウィージュ・フィエール、ジョン・ロッジ、エーメ・クラリオン

19世紀末のウィーン。オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナント大公は、革新的な考えの持ち主だったため皇室から疎まれていた。チェコ人の伯爵令嬢ゾフィー・ホテイクと出会った大公は、恋に落ちるが…。あっと驚くラスト・ショットまで、巨匠オフュルスの流麗なキャメラワークが冴え渡る史実を基に作り上げた戦前期フランスでの最後の作品。内容としては、ウィーン郊外のマイエルリンクで男爵令嬢と情死を遂げた皇帝フランツ=ヨーゼフ一世の皇太子ルドルフ大公を描いた『うたかたの戀』(1936年、アナトール・リトヴァク監督)の続編といえる作品。ルドルフ亡き後、相続人となった皇帝の弟フランツ=フェルディナントが、周囲の白眼視に耐えながら、チェコの伯爵令嬢と身分違いの結婚をし、14年の結婚生活後に、セルビア人青年に暗殺されて第一次世界大戦が勃発するまで、オーストリア帝国の落日を典雅な視線劇として描いた歴史絵巻。主演のエドウィージュ・フィエールは戦前と戦後をまたいで活躍したフランス古典映画を代表する女優。撮影は1939年7月にパリのエピネー撮影所でスタートしたが、オフュルスが戦争に動員されて中断、だが12月に特別休暇を与えられて翌年2月に完成させ、まもなくオフュルスはアメリカにに渡った。

 

上映後、青山真治(映画監督)とクリス・フジワラ(映画批評家)による対談あり。

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  • 2018-07-07 - 2018-07-07
  • 17:30
  • 開場:15分前
  • 一般:1200円 学生/ジャック&ベティ会員:800円 会員:500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • チケット販売時間:上映当日各回の30分前から上映開始10分後まで。チケット販売時間内には、当日すべての回のチケットをご購入いただけます。全席自由。整理番号順での入場とさせていただきます。また、上映開始10分後以降の入場は、他のお客さまへの迷惑となりますので、固くお断りいたします。
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
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