日仏対談シリーズ「ル・ラボ」vol.28:
「デザインと自己」

登壇:アレクサンドル・ディモス (deValence)、ジスラン・トリブレ(deValence)、
寄藤文平(文平銀座)、髙田唯(Allright Graphics
司会・進行:野見山桜(東京国立近代美術館

 

日時:2019年8月30日(金)19時~21時
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
入場料:一般1000円、学生・会員無料

*当日券は会場にて18時半より販売、整理券を配布します

Peatixにて販売中:https://lelabo28.peatix.com/
(日英逐次通訳付)

8月28日から10月23日まで京都dddギャラリーで展覧会を開催するフランスのグラフィックデザイン・スタジオ 、ドヴァランス (deValence)。スタジオの創立メンバーであるアレクサンドル・ディモス(Alexandre Dimos)とジスラン・トリブレ(Ghislain Triboulet)に加え、彼らとかねてより親交を深めてきたグラフィックデザイナー・アートディレクターの寄藤文平と田唯を迎えてトークを行います。

3組はそれぞれ、クライアントを抱えたデザイン・プロジェクトに数多く携わってきました。その一方で、クライアントを持たず、自らが運営元や主体となるビジネスや活動を行っています。deValenceは出版、寄藤は執筆、田は活版印刷や音楽で、といったように、コンテンツの企画から、それに関するデザイン・ワークまで自ら行っています。
その姿を見ていると、デザインとの関係を保ちながらも、彼らが造形的な表現とは違うかたちで「自己」を構築し、発信することの可能性を模索しているように思えてきます。
3組がこれまで携わってきたいくつかのプロジェクトに焦点をあてて、それぞれの登壇者がどのような姿勢でデザインと向き合っているのか、デザインにおいて自分という存在をどう考えるのか、など 「デザインと自己」について 一緒に考察していきます。

司会・進行は、東京国立近代美術館客員研究員の野見山桜が務めます。

登壇者紹介:

アレクサンドル・ディモス&ジスラン・トリブレ(deValence)
deValence(ドヴァランス)はパリにて2001年に創設された。アレクサンドル・ディモスとジスラン・トリブレがスタジオを率い、主に現代アート、建築、演劇、芸術文化関連の出版物といった分野のグラフィックデザインを手がけている。デザインの仕事だけに留まらず、ドヴァランスは、講演会の開催などを通し、グラフィックデザインについて考える場を生み出すプロジェクトに常に関わってきた。こうした活動の延長上で、アレクサンドル・ディモスは2008年に出版社B42を設立する。デザイン、タイポグラフィー、建築、社会科学を専門領域とするこの出版社は、スタジオの活動を補完する重要な組織となる。B42の出版物の中で代表的なものとしては、ヨースト・ホフリ、寄藤文平、ロビン・キンロス、ジョン・バージャーの書籍、そして雑誌『バックカバー』がある。アレクサンドル・ディモスは、2012年にヴィラ九条山レジデントとして滞在して以来、日本と強い繋がりを保っており、日本のグラフィックデザインに関する記事や翻訳を出版している。アレクサンドル・ディモスは国際グラフィック連盟(AGI)のメンバーである。
ドヴァランスの作品は、フランスでは、国立造形芸術センター(CNAP)、パリ装飾芸術美術館、フランス国立図書館、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏FRAC(現代アート地域基金機構)、国立グラフィック・センター「Le Signe」に収蔵されている。2019年、ドヴァランスはショーモン国際グラフィックデザインビエンナーレでグランプリを受賞した。

寄藤文平(文平銀座)
1973年長野県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科中退。1998年ヨリフジデザイン事務所、2000年有限会社文平銀座設立。
近年は広告アートディレクションとブックデザインを中心に活動。イラストレーターとして挿画の連載や、著作も行う。
https://www.bunpei.com/

髙田唯(Allright Graphics)
アートディレクター、グラフィックデザイナー。1980年生まれ。桑沢デザイン研究所卒。
2006年Allright Graphics設立。2007年活版印刷工房Allright Printing設立。2017年音楽レーベルAllright Music設立。東京造形大学准教授。
http://www.allrightgraphics.com/

野見山桜(東京国立近代美術館)
2016年、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインにてデザイン史の修士号を取得。デザインの研究者として展覧会の企画や書籍・雑誌への寄稿を行う。東京国立近代美術館工芸課客員研究員、女子美術大学非常勤講師。

 

京都dddギャラリー第222回企画展「ドヴァランスーシステムを遊び場に」
会期:2019年8月28日(水)~10月23日(水)
会場:京都dddギャラリー
主催:公益財団法人DNP文化振興財団 

 

「ル・ラボ」とは?
アンスティチュ・フランセ東京は2015年春より、対談シリーズ「ル・ラボ」をスタートします。
日本とフランスのアーティストや思想家、批評家等を迎え、日本とフランスにおける現代の課題について考察し、創造的交流の創出を目指す試みです。ビジュアルアート、舞台芸術、映画や批評等、学際的な幅広いジャンルにおける現代のクリエーションについて議論し、新たな複数の視点を提案します。
また「ル・ラボ」に登壇するフランス人アーティストや思想家たちの、日本との出会いの足跡をアーカイブとして残していきます。

08
30
  • 2019-08-30 - 2019-08-30
  • 19:00 - 21:00
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都