第5回「読書の夕べ」はオンラインで!
イベント概要プログラムゲスト
イベント概要
5回目となる2022年の「読書の夕べ」は前回と同じくライブ配信でお届けします。今回のテーマは「旅と愛への招待」。選りすぐりの朗読者による自作やお気に入りの作品の朗読を通して、皆さまを「旅と愛」の世界にお誘いします。
朗読はアンスティチュ・フランセ日本-東京のスタジオから配信され、YouTube、Twitter、Facebookを通してどこでもリアルタイムでご視聴いただけます。2022年の読書の夕べは国境を越え、韓国アンスティチュ・フランセおよびフランス在台協会とのコラボレーションが実現できることとなりました!
それでは、2022年1月22日、皆様のご視聴を心からお待ちしております。
日時:2022年1月22日(土)14時30分~18時30分
会場:オンライン
プログラム
14:30 開会
14:35 フィリップ・セトン
ジョゼフ・ベディエ『トリスタン・イズー物語』第十九章 – 恋愛小説
中世の有名な小説を現代風に書き直した本書は何度も再版・翻訳・翻案されました。恋人たちがその情熱ゆえに悲劇的な運命をたどり、やがて永遠に結ばれる壮大な愛の物語。
14:55 ロクサーヌ・ドゥビルデルリング
エステル・ミーンズ『魔法の杖』 – 子供向け読み物
リリは魔法の杖を見つけた。願いを叶えてくれる本物の杖だ。すごい! 彼女は何をお願いするのでしょうか?でも事態は思ったよりも面倒なことに…
15:15 河野万里子
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』 – 子供向け読み物
いちばんたいせつなことは、目に見えない――砂漠に不時着した飛行士の「僕」は、地球にやってきた小さな王子に出会い、心を通わせる。飛行士であり作家であったサン=テグジュペリが残した不朽の名作。
15:35 フランソワーズ・モレシャン
シャルル・ボードレール『旅への誘い』 – 詩
旅をめぐる憂鬱と儚さの美化のためのボードレールの詩
15:55 木寺昌人
川端康成『雪国 』 – 小説
この小説は、短い三つの文章で始まる。トンネルの向こうの雪国に旅してそこで男女4人が出会い、複雑な恋の物語が繰り広げられる。一度読んだだけではよくわからない。何度も読み直すと川端の世界が理解できる。
16:15 ミシェル・ワッセルマン
ポール・クローデルの著作からの抜粋 – エッセイ
長年日本美術を愛好し、本職は外交官であったクローデルは、1921年、53歳のときに駐日フランス大使に任命されます。クローデルが残した著作には、かねてから憧れていた日本の自然や文化に触れ、魅了されていく様子が描かれています。
16:35 ジョルジュ・ヴェスィエール
ジャック・ルーボー『パリのバス29番線への頌歌』 – エッセイ
ジャック・ルーボーは、サン・ラザール駅とポルト・ド・モンタンポワーヴルの間を走る路線バス29番線を作品のテーマとして選び、バスに捧げるオード(頌歌)を作りました。脚韻を踏んだアレクサンドラン(12音節の詩句)に乗せて、詩や日常について考えを巡らせていきます。
16:55 フィリップ・ルフォー
ジョゼ・マリア・ド・エレディア『征服者たち』/トリスタン・コルビエール『水夫』 – 詩
海に捧げる二つのソネット
17:10 キム・ウィンター
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』 – 小説
17:25 ジャン=フランソワ・カザボンヌ=マゾヌーブ
フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン『墓の彼方の回想』 – 詩
シャトーブリアンの回想録の第一部で、著者の誕生(1768)から亡命からの帰還(1800)までを描いています。
17:45 ポール・カヴァナ
ラフカディオ・ハーン『占の話』 – 短編小説
ギリシャ系アイルランド人の著名な作家、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが収集した日本物語集から。ハーンは1890年に来日し、日本の怪談や霊の世界に、自身が幼少期に親しんだアイルランド民話の伝統と数多くの類似点を見出しました。
18:05 エロディ・マイヨ
ソフィア・アウイン『忘れられた者たちのラプソディー』 – 小説
この小説は、ある地区の日常とそこに住む人々の波瀾万丈な人生を余すことなく物語っています。ありきたりな言葉の裏には、麻薬、暴力、生への欲求、愛、そして子供時代がすぐそこにあります。ソフィア・アウインは、ゴシック・ロマンス、自然主義文学、ヒップホップ、ソウルミュージックなどの影響を受けた衝撃的な言語で、このまばゆいばかりの処女作を発表しました。
18:20 ピエール・ヌヴ―、真田桂子、後藤美和子、佐々木奈緒 – ケベック州政府在日事務所
『ケベック詩選集』の詩人(ガストン・ミロン、ピエール・ヌヴ―、ジョゼフィーヌ・バコン、ジャック・ブロー)の詩 – 詩
18:30 閉会
ゲスト
フランソワーズ・モレシャン – エッセイスト、講師、テレビコメンテーター
フランソワーズ・モレシャンは、執筆・講演・テレビ番組出演・オブジェ制作などを通して「異文化を深く理解するためにはまず自らの文化をよく知らなければならない」と伝えて続けてきました。
河野万里子 – 翻訳家、上智大学非常勤講師
翻訳家。上智大学外国語学部非常勤講師。主な訳書にサン=テグジュペリ『星の王子さま』、サガン『悲しみよこんにちは』、コレット『シェリ』。最新刊にサガン『打ちのめされた心は』。
ロクサンヌ・ドゥビルデルリング – 駐日ベルギー大使
通訳としての訓練を受けたロクサンヌ・ドゥビルデルリングは、ケニア、南アフリカ、コンゴでの外務経験を経て、2019年8月に東京に到着しました。 また、アフリカ政策担当の外交顧問、外務省大臣官房長も務めました。 フランス語を母語とし、英語、スペイン語、オランダ語、スワヒリ語も少し話します。 日本に来てからは熱心に日本語を勉強しています。 4人の息子の母親でもあり児童書を愛する大使は、今年も「読書の夕べ」で児童書を読むことにしました。
エロディ・マイヨ – ラジオ・フランス France Culture 記者
私がこの世で何よりも好きなのは、音や言葉、時にはアニメーションで物語を伝えることです。ラジオ・フランス(France Culture – LeMouv’- France Inter)、ラジオ・フランス・インターナショナル(RFI)のラジオ番組や、ドキュメンタリー映画(BBC、WETA PBS、TF1、Qwest TV)を制作しています。また、ベナンでコトヌー・ポリ・リトゥモ・オーケストラを復活させて以来、世界中でレコードや音楽の集いをプロデュースしてきました。私のウェブサイト : elodie.club
キム・ウィンター – 韓国人ユーチューバー
キム・ウインターは韓国人ブックチューバーで、定期的に自身のYouTubeチャンネルWinter Bookstoreにビデオを投稿しています。また、MBC FM局で “Radio Book Club, I’m Kim Winter“のDJをつとめ、“Words of the Book”をはじめとする数々の本も出版しています。
フィリップ・セトン – 駐日フランス大使
EU政治・安全保障委員会フランス政府代表部大使(2013-16年)としてブリュッセルに3年間駐在後、2016年に本省ヨーロッパ局長に着任しました。2020年9月30日付デクレにより駐日フランス大使に任命されるまで同局長を務めました。
フィリップ・ルフォー – 駐韓フランス大使
フィリップ・ルフォーはフランスの外交官で、現在は駐韓フランス大使。サンクルー・フォントネー高等師範学校で学位を取得後、文学を教えながら国立行政学院(ENA)に入学し1987年に学位取得。その後、駐ジョージア・フランス大使、南コーカサスおよびジョージア危機EU特別代表、EU外務大臣情報システム局長を歴任。
木寺昌人 – 元駐フランス特命全権大使
木寺昌人は、外務省に入省後、国立行政学院(1977-1979)に学んだ。2000年代には、アフリカ審議官、国際協力局長、大臣官房長を歴任。2012年、内閣官房副長官補を経て、2016年まで駐中国大使。その後、2019年まで駐仏大使。
ジャン=フランソワ・カザボンヌ=マゾナーヴ – 駐台フランス代表
ジャン=フランソワ・カザボンヌ・マゾナーヴは外交官で、2019年9月より駐台フランス代表。東京、ジャカルタ、ハノイ、パリ勤務ののち、トロントでカナダ総領事、チュニスでチュニジア大使館行使・参事官を務めました。法学修士(公法)および政治学の学位を取得、2015年に国家功労勲章シュヴァリエを受賞。
ポール・カヴァナ – 駐日アイルランド大使
ポール・カヴァナは、長年にわたりアイルランドの外交官として活躍しており、現在は駐日アイルランド大使。これまで、ニューヨークとジュネーブの国連大使、フランス、中国、湾岸諸国の大使、ブリュッセルのEU大使などを歴任し、国連には計14年間勤務しました。1977年にユニバーシティ・カレッジ・ダブリンでフランス語と現代史を専攻して卒業。フランスより国家功労勲章グラントフィシエを受章。
ミッシェル・ワッセルマン – 立命館大学国際関係学部名誉教授
元関西日仏学院長・元ヴィラ九条山館長、立命館大学名誉教授。ポール・クローデルと日本に関する著作多数。
ジョルジュ・ヴェスィエール – 獨協大学フランス語学科専任講師
ジョルジュ・ヴェスィエールは、中世フランスの詩(トルバドゥール、トルヴェールなどといった抒情詩人)に関する研究の傍ら、フランス語で書かれた詩の朗読を、作家の有名・無名を問わず、積極的に行なっています。
内容は変更になる可能性があります。
- 2022-01-22 - 2022-01-22
- 14:30 - 18:30