ADDAPM © UJINO Photo by Keizo Kioku Courtesy of YAMAMOTO GENDAI

 

宇治野宗輝『モーターファミリー・ジャム・バンド』
2月10日(金)~3月19日(日)
アンスティチュ・フランセ東京

 

「かつて僕は、全ての欲望を消費社会のシステムにコントロールされている消費者だった。このシステムを大きな「機械」と見ると、僕はその機械を動かすための一部であり、僕自身が「欲望する機械」だった。21世紀になって人間性を回復するためにアーティストになった。「現代美術」は個人が工業化する社会にどう向かい合うか、ということで始まったジャンルだ。僕にとってアートは工業製品と人間のフィジカルをあつかって行う古典的なセラピーでもあり、効果があった。20世紀初頭に発明されたワイパーと、1950年代に広まったエレキギターの技術を合体させた、歌い/踊るフィギュアを人工知能とロボットに向かって配置し、人間性を取り戻すのだ。」(宇治野宗輝)

作品は会場内のヘッドホンを使って聞くことができます。
スピーカーを使ったパフォーマンスは、毎日、下記の時間に行います。
13時〜13時20分
(2月12日(日)、3月12日(日)、3月18日(土)を除く)

 

ujino portrait

©UJINO Courtesy of YAMAMOTO GENDAI

宇治野宗輝
1964年東京都生まれ。90年代より「LOVE ARM(ラヴ・アーム)」シリーズをはじめとするサウンドスカルプチャーを制作、またそれらを使ったライヴパフォーマンスを行っている。
2004年からは、大量消費社会が急速に拡大した20世紀以降の「物質世界のリサーチ」を基盤に、楽器、家電製品や自動車、家具、中古レコードなど、世界中どこにでもある日常的なモノと技術を再構成し、近代の文化を再定義するサウンド/スカルプチャー/パフォーマンスの複合プロジェクト「The Rotators」に取り組み、日本のみならず世界各地の展覧会に参加している。
2013年には彫刻の森美術館(箱根)において国内初となる個展「POP/LIFE」を開催し、大規模なインスタレーションを展開、活動初期から現在までの代表的な作品を総括する重要な機会となるとともに、大人から子供まで楽しめる展覧会として好評を博した。

 

協力:山本現代

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  • 2017-02-10 - 2017-03-19
  • 入場無料
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)
  • アンスティチュ・フランセ東京
    〒 162-0826
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

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