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上映中止&来日キャンセルのお知らせ】

この度、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、「第2回映画批評月間 ~フランス映画の現在をめぐって~」 の一環として開催を予定しておりました横浜シネマ・ジャック&ベティでの『赤いトキ』『ティップ・トップ ふたりは最高』の作品解説および上映を中止することとなりました。また映画監督セルジュ・ボゾンの来日、および同監督と結城秀勇氏(映画批評家)による登壇もキャンセルとなりました。

変更に伴い、楽しみにしてくださっていた皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。なお、中止となった「映画批評家月間」の上映は、今後実施できるよう予定を調整中です。

 

 

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17:40

赤いトキ L’Ibis rouge

(フランス/1975年/80分/カラー/デジタル)

監督:ジャン=ピエール・モッキー

出演:ミシェル・セロー、ミシェル・シモン、エヴリーヌ・バイル

孤独な会社員ジェレミーは赤いマフラーで次から次に女性たちを絞め殺してきた。同じ界隈に住み、賭博好きレーモンは、借金を返済するために愛する妻のエヴリーヌに宝石を売るよう頼む。そんなふたりが出会い、ある計画が立てられることに……。

 

フレドリック・ブラウンの推理小説『312とノックせよ』から着想を得た本作は、ファンタスティックかつポエティックにフランス社会を描いたモッキーの代表作のひとつ。本作が遺作となった偉大な俳優ミシェル・シモンへのオマージュでもあり、サン=マルタン運河沿いで多く撮られていることもあり、とりわけ『素晴らしき放浪者』や『アタラント号』の記憶が蘇ってくる。」オリヴィエ・ペール

*上映前 (17:40~)、セルジュ・ボゾン監督による作品解説 (予定)

 

 

 

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19 :40

ティップ・トップ ふたりは最高 Tip Top  

(フランス=ルクセンブルク/2014年/106分/カラー/デジタル)

監督:セルジュ・ボゾン

出演:イザベル・ユペール、サンドリン・キーベルラン、フランソワ・ダミアン、キャロル・ロシェ

フランス北部でアルジェリア系の情報屋が殺された。その情報屋は、地域のドラッグの密売に関わっていたが、警察署内部を探るため、ふたりの女性監察官、エスターとサリが派遣された。ひとりは殴りこみをかけ、もうひとりは覗き見る…そう、ふたりは最高のコンビ!

 

「ボゾンはかつてゴダールが取った方法を応用してみせる。犯罪映画を口実にまったく別のものを語ること。では本作では何が語れているのか、おそらく傑出した前作のタイトルの中にその答はあるだろう、つまり『フランス』である」オリヴィエ・ペール

 *上映後、セルジュ・ボゾン監督によるアフタートーク (予定)

 

 

 

 

監督プロフィール

セルジュ・ボゾン 

1972年、フランスのエクス=アン=プロヴァンス生まれ。1988年に初めての長編作『友情』を発表し、その名を知られることになる。次作『モッズ』(2003)では、作風をがらりと変えたミュージカルコメディで反響を呼び、ベルフォール国際映画祭にてレオ・シェア賞を受賞、その他30以上の国際映画祭にノミネートされる。また3年後に発表した、第一次世界大戦を描いたシルヴィー・テステュー主演の『フランス』(2007年)では、ジャン・ヴィゴ賞を受賞、カンヌ国際映画祭の監督週間に招聘される。

その後、イザベル・ユペール、サンドリン・キーベルラン、フランソワ・ダミアン出演によるコメディ『ティップ・トップ ふたりは最高』(2013)を製作、カンヌ国際映画祭の監督週間にて上映。さらにイザベル・ユペール主演の最新作『マダム・ハイド』では、第70回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に選出される。また監督以外にも映画批評家として、「カイエ・デュ・シネマ」、「So Film」などの映画雑誌に寄稿。俳優としても『倦怠』(セドリック・カーン)、『青の寝室』(マチュー・アマルリック)などに出演している。

 

ジャン=ピエール・モッキー

1933年ニースに生まれ。長編だけでも67本の作品を監督し、フランス映画の中でもどこにも分類できない、ユニークな映画作家。法律の勉強を終えた後、パリの演劇コンセルヴァトワールに入学後すぐ、舞台、映画界の両方でその美貌と才能で一気に若手俳優として頭角を現す。ルキノ・ヴィスコンティ監督作『夏の嵐』で助監督を務め、その後、脚本を書き、自ら監督を希望した『壁にぶつかる頭』(1958年)は結局、ジョルジュ・フランジュが監督し、主演することに。1959年にようやく処女長編作『今晩おひま?』を監督し、商業的、批評的に成功を収める。「ヌーヴェルヴァーグの従弟」のような作品と評されるが、風刺的でメランコリック、そして類をみない反体制的な作風でほかとは一線を画し、メインストリームから外れた場所で、自由に映画を撮り続ける。

ラブコメディから風刺的コメディ、あるいは犯罪映画や軍隊もの、政治的作品から幻想的な作品まで、ひとつのジャンルにおさまることなく、慣例化された制度、価値には反旗を翻し、アナーキーな世界観や荒々しいまでのユーモアを一本ごとに刻印してきた。そうしたモッキーの魅力は多くのスター俳優たち、フェルナンデル、ミシャル・シモン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャンヌ・モローを引きつけ、彼の作品に出演している。名優ブールヴィル、ミシェル・セローとは特に多くの作品でタブを組んできた。2019年8月8日死去、享年86歳。
 

 

【チケット】
各回につき、一般:1500円/大専1200円/シニア1100円/高校以下、ジャック&ベティ会員、アンスティチュ・フランセ会員:1000円/アンスティチュ・フランセ横浜会員は、ポイントカードの3ポイントで1回無料
チケット販売:上映日の1週間前より、劇場窓口にてチケットを販売いたします。全席自由。整理番号順での入場とさせていただきます。

 

※開場時間:10分前

 

お問い合せ:横浜シネマ・ジャック&ベティ

〒231-0056 横浜市中区若葉町3-51

Tel:045-243-9800

共催:横浜シネマ・ジャック&ベティ

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  • 2020-04-17 - 2020-04-17

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