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パリ、18区、夜

J’ai pas sommeil de Claire Denis (フランス/1994年/109分/カラー/35mm)
監督:クレール・ドゥニ 出演:カテリーナ・ゴルベワ、ベアトリス・ダル、アレックス・デスカス
女優をめざしリトアニアからパリにやってきたダイガは叔母の経営する18区の安ホテルに清掃の仕事をしながら下宿することに。その界隈では老女を狙った連続殺人事件が起こっていた。昼も夜も休まずに人々が蠢いているパリ18区で様々な人生が交差する。アフリカにルーツがあり、ジャームッシュやヴェンダースらの助監督も務めてきたクレール・ドゥニ(1946-)の代表作の一本。

 

 

 

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35杯のラムショット

35 Rhums de Claire Denis (フランス=セネガル=ベルギー/2009年/100分/カラー)
監督:クレール・ドゥニ 出演:アレックス・デスカス、マティ・ディオップ、グレゴワール・コラン
地下鉄の運転手リオネルは、娘のジョゼフィーヌと二人でパリ郊外に暮している。リオネルには近所に住むガブリエルという恋人がおり、一方ジョゼフィーヌにも心惹かれる男、ノエがいた。やがて父リオネルは愛する娘との別れが遠くないことを感じ始める。マティ・ディオップは本作で娘のジョセフィーヌを演じ女優デビュー。小津安二郎へのオマージュが込められた作品で、父と娘の関係を詩情豊かに描いた秀作。ヴェネチア国際映画祭出品作品。

 

 

 

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グッバイ・ファーストラブ

Un amour de jeunesse de Mia Hansen-Love (フランス/2010年/110分/カラー)
監督・脚本:ミア・ハンセン=ラヴ 出演:ローラ・クレトン、セバスティアン・ウルゼンドフスキー、マーニュ・ハーバード・ブレック
15歳のカミーユと19歳のスリヴァンは情熱的に愛し合っていたが、スリヴァンが去り、カミーユは悲しみに打ちひしがれる。4 年後、建築学に打ち込むようになったカミーユは建築家で教師のロレンツと強い絆で結ばれるのだが、そこにスリヴァンが出現する…。ミア・ハンセン=ラブ(1981-)の自伝的作品で、少女から大人になる過程が、瑞々しさと成熟さをもって描かれた眩いばかりに美しい作品。

 

 

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ヴィクトリア

Victoria de Justine Triet (フランス/2016年/97分/カラー/デジタル)
監督:ジュスティーヌ・トリエ 出演:ヴィルジニー・エフィラ、ヴァンサン・ラコスト、メルヴィル・プポー
弁護士で、二人の娘の母であるヴィクトリアは職業上でも、プライベートにおいても危機的状況にさらされる。友人ヴァンサンの殺害未遂容疑の弁護を引き受けるわ、元夫の小説でネタにされるわ、以前担当した薬物事件の依頼人サムを住込みのベビーシッターとして雇うことになるわ、性生活はうまくいかないわ…。現代を生きる女性たちの迷走を生き生きと描いてみせるジュスティーヌ・トリエ(1978-)の長編2作目。

 

 

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アトランティック

Atlantique de Mati Diop (フランス=セネガル=ベルギー/2019年/106分/カラー)
監督:マティ・ディオップ 出演:ママ・ビネタ・サネ、アマドゥ・エムボウ、イブラヒマ・トラオレ
都市開発が進むセネガルの首都ダカール。親に決められた裕福な男性との結婚を控えながらも、秘密の恋に身を焦がすエイダを襲った大きな悲しみ。愛する人に再会したいという彼女の願いは、思わぬ形で現実となる……。現代セネガル社会の暗部を映しながら意表を突くストーリーと幻想的なビジュアルイメージで唯一無二の世界観を打ち出したマティ・ディオップ(1982-)初長編作品。2019年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。

 

 

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奥様は妊娠中

Énorme de Sophie Letourneur (フランス/2020年/101分/カラー/デジタル)
監督:ソフィー・ルトゥルヌール 出演:マリナ・フォイス、ジョナタン・コーエン
クレールは世界的な天才ピアニスト。夫でマネージャーのフレデリックと共に日々世界中を飛び回っている。子供は持たない、それが夫婦の共通認識だったが、40歳を迎えたフレデリックは、父になりたいとの強い思いに駆られ……。フランスの人気俳優ふたりを主演に迎え、医療関係、判事など実際にその職業に就いている人々も出演し、フィクションとドキュメンタリーが混ざり合って誕生したソフィー・ルトゥルヌール(1978- )による傑作コメディ。

 

 

 

映画黎明期からトーキー初期まで

戦後から90年代まで

現在活躍する女性監督たち

 

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