空に浮かぶ雲、時間や季節によって変化していく陽光や、風、雨……。現実世界を切り取っていく映画において、その世界の一部である気象要素はつねに重要な役割を果たしてきました。そうした気象要素をとりわけ敏感に感知し、見事にフレームの中にとらえ、登場人物、そして私たち観客の中に、感動や驚き、怒り、官能そして愛といったさまざまな感情を喚起させる作品たち。

そうしたすぐれた作品を映画史的に紹介しながら、気候や自然と映画の関係について考察します。

 

講師:坂本安美(アンスティチュ・フランセ映画主任)

 

* 要予約。予約先:オンラインブティックPeatix

 

坂本安美 Abi SAKAMOTO

東京出身。『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』誌元編集委員。『カイエ・デュ・シネマ』本誌とともにフェスティヴァル・ドトーヌにて黒沢清、青山真治、篠崎誠、諏訪敦彦ら日本の監督たちを紹介。1996年より東京日仏学院にて映画プログラム主任を担当し、さまざまな映画上映の企画・運営を手がける。

2012年からはアンスティチュ・フランセ日本にて映画プログラム主任。引き続きフランスから多くの監督、俳優、映画批評家らを招聘し、日本では上映の機会があまりない作品を中心に紹介しながら、上映と批評との関係、国境を越えたアーティスト、書き手の交流についてつねに模索している。

2012年にロカルノ国際映画祭にてOpera Prima(新人部門)の審査員、2014年のカンヌ国際映画祭では「批評家週間短編作品部門」の審査員、2020年には東京フィルメックス映画祭、ヨーロッパの若手監督の登竜門、アンジェ・プルミエ・プラン映画祭短編部門の審査員を務める。著書は『エドワード・ヤン 再考/再見』、『そして映画館はつづく』(共著、フィルムアート社)、『サッシャ・ギトリ 都市・映画・演劇 増補新版』(編者、ソリレス書店)などがある。

 

 

06
30
  • 2023-06-30 - 2023-06-30
  • 18:00 - 19:30
  • 会員500円、一般1,000円
  • 045-201-1514
  • 横浜日仏学院
    尾上町5-76 横浜市中区

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