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© Emanuelle Jacobson-Roques

 

アラン・ギロディ特集

アラン・ギロディ監督は、フランス中南部のミディ・ピレネ地方の大自然に囲まれて育ち、生まれ故郷を舞台に、現代の西部劇、あるいは哲学的寓話とも言える芸術的で官能的な作品を発表し続けています。今回の上映では、2013年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にて監督賞を受賞し、世界中で絶賛された代表作『湖の見知らぬ男』につづき、昨年のカンヌ国際映画祭「コンペ部門」に出品され、多くの話題を集めた最新作『垂直のまま』を特別上映します。

★16:30の回上映後、矢田部吉彦氏(東京国際映画祭プログラム・ディレクター)によるアフタートークを予定しています。

 

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© Les Films du Losange

14:30~『湖の見知らぬ男』

(フランス/2013年/97分/カラー/デジタル/日本語字幕付)

監督:アラン・ギロディ
出演:ピエール・ドィラドンシャン、クリストフ・パウ、パトリック・ダスマサオ、ジェローム・シャパット、マチュー・ヴェルヴィッシュ

ある夏、湖のほとりに隠れた、男たちの集まる場所で、フランクはミシェルに恋をした。美しく、力強く、そして危険なミシェル。ある殺人現場を目撃してしまったフランクは、ミシェルが事件に関わっているのでは、という疑問を抱きながらも、彼への情熱を持ち続けようとするが…。

2013年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にて監督賞受賞。同年、「カイエ・デュ・シネマ」誌の年間ベストテンで第1位。

「編集を抽象化し、視線や場所、距離の戯れを見せる方法によって、ギロディはこれまでにない見事なデクパージュの技法に到達している。」–ジャン=セバスチャン・ショーヴァン

 

 

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© THIERRY VALLETOUX

16:30~『垂直のまま』

(フランス/2016年/100分/カラー/デジタル/日本語字幕付)
監督:アラン・ギロディ
出演:ダミアン・ボナール、インディア・エール、クリスチャン・ブイエット、 ロール・カラミ、ラファエル・ティエリー、バジル・メイユラ

 

脚本家のレオは、フランス南西部にあるロゼールの広大な高原で狼を探しているときに、羊飼いのマリーに出会う。やがて二人の間に子供が生まれるが、マリーは自由奔放なレオを置いて家を出て行く。レオは赤ん坊との暮らしに幸せを感じながらも、脚本は書けず、生活は困窮していき、ふたたび狼たちのいる高原に立っていた…。アラン・ギロディ監督の最新作。

「『垂直のまま』の企てとは、人間の不可思議な関係性についての感触を拡散してみせることではないだろうか。『そう、愛は創り直されるべきなのだ』(ランボー)。しかし、さらに先へ行くべきだ。もっと大きな何かを新たに生み出すべきなのだ、ギロディはそう言っている。男同士、男と女、人間と子供、人間と動物、そしてもっと広く、人間とプリミティヴなものとの間で。」–ジョアキム・ルパスティエ

 

ゲストプロフィール

矢田部吉彦 Yoshi Yatabe

1966年、フランス・パリ生まれ。幼少期をヨーロッパで過ごす。日本の大学を卒業後、銀行勤務、英仏駐在・留学を経て映画業界へ転職。以後、映画の配給と宣伝を手がける一方で、ドキュメンタリー映画のプロデュースや、フランス映画祭の業務に関わるようになり、2002年から東京国際映画祭のスタッフに。2004年から上映作品の選定を行う作品部の統括を担当。2007年よりコンペティションのディレクターに就任。

 

 

主催 アンスティチュ・フランセ日本
助成 アンスティチュ・フランセ パリ本部
映画プログラム オフィシャル・パートナー CNC、笹川日仏財団、TV5 MONDE
フィルム提供及び協力 ビーフォー・フィルム、ル・フィルム・デュ・ロザンジュ、NPO法人レインボー・リール東京、ワイノット・プロダクション、ワイルド・バンチ
特別協力 カイエ・デュ・シネマ、マーメイドフィルム
後援 横浜市文化観光局
daiwa

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  • 2017-04-15 - 2017-04-15
  • 一般:1200円,会員:600円/東京藝術大学の学生:無料(同日2作品セットでのご購入は、一般:1800円)
  • 045-201-1514
  • 東京藝術大学 (横浜・馬車道校舎)大視聴覚室
    〒 〒231-0005
    4-44 中区本町 横浜市

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