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近代のオリンピック大会は何よりもスポーツの祭典です。
数々の試合がおこなわれ、その多くがスタジアムなどの閉鎖された施設内でおこなわれます。しかしながら開催国そして開催都市を国際的に盛り上げる意図もあり、建物や単なるスポーツの枠を超え、真の都市型イベントを目指すという役割も担っています。よって、開催に伴い大規模工事や野心的な都市開発計画が町の中心地でおこなわれます。その結果、短期的なスポーツ大会の課題と、長期的な経済や都市開発の問題が競合することもあり、地域の住民たちによる受け入れ態勢にも影響を及ぼします。
2020年東京大会と2024年パリ大会は、課題の密度は同じくらいとはいえ、環境、衛生、また社会的背景が異なる中で、スタジアムから街への移行、スポーツ振興と持続可能な発展の絶妙なバランスに光をあてる理想的なケーススタディといえるでしょう。
* 要予約。予約先:オンラインブティック、Peatix

講師:ラファエル・ランギヨン
ラファエル・ランギヨン=オセル氏は東京のフランス国立日本研究所研究員であり、ジュネーヴ大学(スイス)とストラスブール大学(フランス)の客員研究員を務める。
地理学と開発学の博士として、スポーツイベントに起因する都市化のダイナミクスを批判的に研究する観点から、東京2020およびパリ2024オリンピック・パラリンピックに取り組んでいる。

蟹江 憲史
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授
同大学SFC研究所xSDG・ラボ代表。専門は国際関係論、サステナビリティ学、地球システム・ガバナンス。国連におけるSDGs策定に、構想段階から参画。SDGs研究の第一人者であり、研究と実践の両立を図っている。
国連Global Sustainable Development Report (GSDR)の2023年版執筆の独立科学者15人に選ばれている。博士(政策・メディア)。
共催:象の鼻テラス

- 2023-06-09 - 2023-06-09
- 18:00 - 19:30
- 入場無料
- 0452011514
-
象の鼻テラス
〒 231-0002
海岸通1−1 横浜市中区 神奈川県
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