Présage (still), 2007- © Hicham Berrada, © ADAGP Hicham Berrada, Courtesy of the artist and kamel mennour, Paris/London Photo by Hicham Berrada

日仏対談シリーズ「ル・ラボ」vol.33 (オンライン)
「流動する情報としての自然|空気、鉱物、植物、水

第一部:イシャム・ベラダへのインタビュー 司会:四方幸子
第二部:三原聡一郎、奥野克巳、四方幸子による鼎談

 

ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」の関連イベントとして、出展作家のフランス・ルーベを拠点に活躍するアーティスト、イシャム・ベラダを迎え、科学と詩をつなぐ活動を紹介いただくとともに、キュレーターの四方幸子とのトークを行います。その後、四方幸子の進行により、「流動する情報としての自然」をテーマに、音、放射線、虹、微生物、苔など、物質や現象の「芸術」への読みかえを試みるアーティスト三原聡一郎と、自然や動物など人間以外の存在から新たに人間を捉え直そうとする文化人類学者の奥野克巳を迎え、空気、鉱物、植物、水など自然の流れから見た世界や芸術を巡って鼎談を行います。


配信期間:9月20日(日)15時~10月31日(土)

言語 : 日本語(フランス語の発言は字幕付き)
料金:一般1000円、アンスティチュ会員無料

チケット事前購入 Peatix : https://lelabo33.peatix.com/


注意事項(必ずお読みください):

※ビデオを視聴するためには、9月19日(土)23時までにチケットの事前購入が必要です。
この期限を過ぎますと、配信期間内であってもチケットのご購入はできませんのでご注意ください。

※チケットをご購入いただいた皆様へ、配信開始当日に視聴用のURLをPeatixメールでお送りいたします。

※視聴用URLは他人へのシェア、SNS等への投稿による拡散はご遠慮ください。

 

協力:横浜トリエンナーレ組織委員会

 

Photo : Aude Wyart

Hicham Berrada(イシャム・ベラダ)
アーティスト。1986年カサブランカ(モロッコ)生まれ。フランス・ルーベを拠点に活動。芸術と科学の背景をもち、自然のプロセスや気候条件を再現するプロセスを詩的な作品として提示する。ヨコハマトリエンナーレ2020では、鉱物の化学反応により生まれる現象をインスタレーションとして展示。
ポンピドゥ・センター、パレ・ド・トーキョー、モービュイッソン修道院、ヴェルサイユ宮殿庭園、ヴァル・ド・マルヌ現代美術館、MoMA PS1、ル・フレノワ国立現代アート・スタジオ、インスティテュート・オブ・コンテンポラリーアート・シンガポール、ストックホルム近代美術館、コロンビア中央銀行美術館(ボゴタ)をはじめ個展・グループ展・国際美術展参加多数。リヨン・ビエンナーレ、銀川ビエンナーレ(中国)、BIM(ジュネーヴ)等の国際ビエンナーレにも数多く参加。
ヴィラ・メディチ(ローマ)、イタリア国立21世紀美術館(ローマ)、アバトワール美術館(トゥールーズ)、ヴァル・ド・マルヌ現代美術館やニュイ・ブランシュ(パリ、ブリュッセル、メルボルン)等でパフォーマンスも行う。2019年11月に行われたヨコハマトリエンナーレ2020プレイベント「エピソード00 ソースの共有」では、パフォーマンス『Présage(予兆)』を上演した。
ヴィラ・メディチ(ローマ)、ピノー・コレクション(ランス)のレジデント・アーティスト。
2019年、プンタ・デラ・ドガーナ ピノー・コレクション美術館(ベネチア)、ザッキン美術館(パリ)、マルティン・グロピウス・ウ(ベルリン)のグループ展に参加。同年、ルーブル・ランス美術館、ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)、バーナード・A・ズッカーマン美術館(ケネソー)にて個展開催。
2020年マルセル・デュシャン賞にノミネート。
http://www.hichamberrada.com/

 

三原 聡一郎(みはら そういちろう)
アーティスト。世界に対して開かれたシステムを提示し、音、泡、放射線、虹、微生物、苔、気流、土、水そして電子など、物質や現象の「芸術」への読みかえを試みる。2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するための空白をテーマにしたプロジェクトを展開。2013年より北極圏、熱帯雨林、軍事境界からバイオアートラボまで、計8カ国11カ所で滞在制作。主な個展に「空白に満ちた世界」(クンストラウム・クロイツベルク/ベタニエン、ドイツ、2013/京都芸術センター、2016)、グループ展に札幌国際芸術祭2014、「サウンドアート―芸術の方法としての音」(ZKM、ドイツ、2012)など。キュレーションに「空白より感得する」展(瑞雲庵, 2018)、共著に『触楽入門』(朝日出版社、2016)がある。アルス・エレクトロニカ、トランスメディアーレ、文化庁メディア芸術祭他で受賞。NISSAN ART AWARD2020ファイナリスト。また、方法論の確立していない音響彫刻やメディアアート作品の保存修復にも近年携わっている。
http://mhrs.jp/

 

 

奥野克巳(おくの かつみ)
人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。1962年生まれ。20歳の時、メキシコ先住民テペワノを単独訪問し、バングラデシュで仏僧になり、トルコ・クルディスタンを旅し、商社勤務

を経て、インドネシアを一年間放浪後に大学院で文化人類学を専攻。主な著書に『モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと』(近刊)『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』『人と動物の人類学』(共編著)、『セックスの人類学』(共編著)など。訳書に、ティム・インゴルド『人類学とは何か』(共訳)、レーン・ウィラースレフ著

『ソウル・ハンターズ:シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』(共訳)、エドゥアルド・コーン『森は考える:人間的なるものを超えた人類学』(共監訳)。
https://www2.rikkyo.ac.jp/web/katsumiokuno/

 

 

四方幸子(しかた ゆきこ)
キュレーター/批評家。データ、水、人、動植物、気象など「情報の流れ」から、アート、自然・社会科学を横断する活動を展開。キヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTT ICC(2004-10)と並行し、フリーで先進的な展覧会やプロジェクトを数多く実現。近年の仕事に札幌国際芸術祭2014、茨城県北芸術祭 2016(いずれもキュレーター)、メディアアートフェスティバルAMIT(ディレクター、2014-2018)、美術評論家連盟2020年度シンポジウム「文化/地殻/変動 訪れつつある世界とその後に来る芸術」(実行委員長)、オンライン・フェスティバルMMFS 2020(ディレクター)(いずれもDOMMUNE.COM)など。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、IAMAS・武蔵野美術大学非常勤講師。オープン・ウォーター実行委員会ディレクター。デジタル・ショック賞審査員(2016~)。
yukikoshikata.com

 

 

横浜トリエンナーレについて
現代アートの国際展として2001年にスタートした横浜トリエンナーレ。第7回展となるヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」では、インドのニューデリーを拠点とするアーティスト3名によるラクス・メディア・コレクティヴをアーティスティック・ディレクターに迎え、彼らとともに時空を超える思考の旅へと誘います。

会期:7月17日(金)~10月11日(日)
会場:横浜美術館、プロット48、他

ヨコハマトリエンナーレ2020 公式HP

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