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(c) Ramin Krause

 

《旅・交換・「他者」の言葉》
ヴィンセント・ムーン×田中功起×高山明 

ヴィンセント・ムーン(Vincent Moon)は、遊牧民的映画製作(ノマディックフィルムメイキング)と題し、バックパックにカメラとコンピューター、録音機材を詰め込み、世界各国を旅しながら、各地に伝わる伝統音楽や希少な巫術儀式、民謡、祈りの表現、また、民族のアイデンティティを新しい形に昇華させた、若い世代による実験的な音楽を記録してきました。

今回geidaiRAM2では、メイン講師としてヴィンセント・ムーン(映像作家)を迎え、キックオフ・イベントとしてOPEN LECTURE #01を開催します。OPEN LECTURE #01では、ヴィンセント・ムーンが自らのプロジェクトをレクチャー形式で紹介するとともに、田中功起(アーティスト)と高山明(演出家)をゲストに迎え、各々の最新作を紹介し合いながら《旅・交換・「他者」の言葉》というテーマの同時代的な意味についてディスカッションを深めていきます。

司会:桂英史[geidaiRAM2; 東京藝術大学大学院映像研究科教授]

※日英同時通訳

 

(参考)
ミシェル・セール 「ヘルメスⅠ」序文
「コミュニケーションを行うことは、旅をし、翻訳を行い、交換を行うことである。つまり『他者』の場所に移行することであり、秩序破壊的というより、横断的である異本としての『他者』の言葉をひきうけることであり、担保によって保証された品物をお互いに取引することである。ここにはヘルメス、すなわち道路と四辻の神、メッセージと商人の神がいる」
[豊田彰・青木研二訳]

 

主催:東京藝術大学大学院映像研究科 (geidaiRAM2)
共催:アンスティチュ・フランセ横浜
平成30年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」

 

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© Antje Taiga Jandrig

■プロフィール
Vincent Moon
パリ出身のインディペンデントフィルムメーカーであるヴィンセント・ムーンは、フランス発の音楽情報サイト La Blogothèque のためにシネマ・ヴェリテの手法 (作り手の存在が映画から排除される虚構上のトリックを排し、映像の作り手が被写体の人々と関わる行為そのものをも記録し、映画をより真実に近づけようとする手法) によって制作された作品の数々でその名を知られるようになりました。2009年からは遊牧民のごとくカメラひとつで世界を旅し、現地の伝統音楽から宗教的な儀式、新しい実験音楽までを幅広く探求し映像を制作。これらの旅の記録映像は、彼の生涯をかけたノマディック・フィルムメイキングプロジェクトとしてウェブ上で公開され、また世界各地でフィールド録音された音源は、自身のレーベルであるCollection Petites Planètes より配信されています。現在、2019年の実施を目指し、日本における魂を震わせる表現を記録する旅、HIBIKIプロジェクトの準備を進めています。
・Vincent Moon公式HP:VINCENTMOON.COM
・Collection Petites Planètes(レーベル):http://petitesplanetes.earth/
・響HIBIKI プロジェクト:http://hibikiproject.com

 

 

tanaka-sama3-768x770■プロフィール
田中功起 Koki Tanaka
アーティスト。主に参加した展覧会にミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)、リヴァプール・ビエンナーレ(2016)など。2015年ドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013年ヴェネチア・ビエンナーレでは参加した日本館が特別表彰を受ける。主な著作、作品集に『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014年)、『共にいることの可能性、その試み、その記録-田中功起による、水戸芸術館での、ケーススタディとして』(グラムブックス)など。
こうしたところに書かれるプロフィールのほとんどは客観視点から書かれる。でもぼくはそれには違和感があるから、今回は主観視点で書こうと思う。ぼくの実践のほとんどは、不確かな状況をどのように観察するのか、という試みだったと思う。例えばものの振る舞いを記録した映像も、自身によるパフォーマンスの記録も、あるいは特定のスキルを持つ人びとの関係性の力学の記録も、ぼく自身がフレームワークを作り、その中で起きる出来事を観察記録していたのだった。近年の、一時的な共同体の制作も同様である。異なるバックグラウンドを持つ人びとを集め、グループを作り、一定期間を共に過ごす。そして、ぼくの関心はもう少し別のところへ向かっている。いま取り組んでいるのは、香港での文化実践者たちへの、雨傘革命後の社会についてのインタビュー。もうひとつは、在日朝鮮人をめぐるヘイトの現在と過去をめぐる二人の出演者によるロードムービー。前者は既存の共同体の記録、後者は二人という最少人数による共同体の再考。

 

 

akira_takayama■プロフィール
高山明 Akira Takayama
1969年生まれ。2002年、演劇ユニットPort B(ポルト・ビー)を結成。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験プロジェクトなど、現実の都市や社会に介入する活動を世界各地で展開している。近年では、美術、観光、文学、建築、都市リサーチといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。
主な作品に『シドニー歌舞伎プロジェクト』、『ワーグナー・プロジェクト』(横浜)、『マクドナルド放送大学』(フランクフルト、ベルリン)、『東京ヘテロトピア』、『ピレウス・ヘテロトピア』(アテネ)、『北投ヘテロトピア』(台北)、『ベイルート・ヘテロトピア』、『横浜コミューン』、『個室都市ウィーン』、『国民投票プロジェクト』(東京、福島ほか)、『完全避難マニュアル・東京版』など多数。東京藝術大学大学院映像研究科准教授。

 

■geidaiRAMとは
東京藝術大学大学院映像研究科では、ノンディグリープログラムとして「メディアプロジェクトを構想する映像ドキュメンタリスト育成事業」(通称、geidaiRAM2: Research for Arts and Media-project)を実施しています。芸術の社会的な役割が問われているなかで、同時代芸術としての新たな問いを発見し、それをいかにして表現するためのプロジェクトとして実践していくか。その問いに対して、geidaiRAM2はアクチュアルな芸術実践の場を創出する機会を提供するプロジェクトです。

■WEBサイト
東京藝術大学大学院映像研究科 http://fm.geidai.ac.jp
geidaiRAM2 http://geidai-ram.jp

RAM2_logo_white+geidai geidai bunkacho BKR_daigaku_1_0122

 

■関連イベント
【横浜フランス月間2018】 オープニングパフォーマンス
Vincent Moon & Priscilla Telmonライブシネマ

フランスの映像作家Vincent Moon(ヴィンセント・ムーン)と、写真家で作家のPriscilla Telmon(プリシラ・テルモン)の2人が織り成す映像と音楽の美しい融合。彼らによる“ライブシネマ(生きている映画)”は、世界各地を旅して記録した映像と音源を、その場での即興で編集しながら紡いでいき、そこにいる観客との出会いを通して、その瞬間にしか生まれない映画を立ち上げます。映画の枠にとどまらない、一夜限りの特別な映画体験をお楽しみください。

2018年6月9日(土)19 :30  会場:象の鼻テラス 横浜市中区海岸通1丁目
料金:一般2,000円、会員・学生1,500円
主催:アンスティチュ・フランセ横浜
共催:象の鼻テラス
※チケットの予約方法は下記リンクより
http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/moon/

 

 

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07
  • 2018-06-07 - 2018-06-07
  • 19:00
  • 入場無料/先着順 定員:80名
  • お問い合わせ mail:geidairam@gmail.com (geidaiRAM2事務局)(geidaiRAM2事務局)
  • 東京藝術大学 (横浜・馬車道校舎)大視聴覚室
    〒 〒231-0005
    横浜市 中区本町 4-44

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