ヒッチコックからはじまる映画史 〜『ヒッチコック/トリュフォー』公開記念~
映画製作を志す者、そして映画ファンであれば、一度は手に取ったことがある伝説的な映画本『定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー』。ヒッチコックとトリュフォーという国も世代も異なる二人の映画人の貴重なインタビューを録音した音声テープ、そして現代映画を代表する世界の映画監督たちがこの本、そしてヒッチコックやトリュフォーに対する思いを語るドキュメンタリー『ヒッチコック/トリュフォー』(ケント・ジョーンズ監督)の日本公開を記念して、ヒッチコックがいかにトリュフォーらヌーヴェルヴァーグ、そしてその後の映画作家たちに影響を与えてきたか考察します。
本企画は第29回東京国際映画祭提携企画です。
14:00~ 『マーニー』 Pas de printemps pour Marnie
(アメリカ/1964年/130分/デジタル/カラー/日本語字幕付)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ショーン・コネリー、ティッピ・ヘドレン、マーティン・ガベル、ダイアン・ベイカー、マリエット・ハートレイ
幼少期のトラウマから赤色を極端に恐れ、盗癖があるなど異常な行動を取ってしまうマーニーと、彼女を救おうとする夫のマーク。フロイト流の精神分析を通し、夫婦の心理的葛藤をサスペンス仕立てに描いたヒッチコックの隠れた名作。同監督の「鳥」でミステリアスな女性を演じたティッピ・ヘドレンが、少女と大人の二面性を持つエキセントリックな演技を魅せる。
「『マーニー』はわたしの大好きなヒッチコック映画です。(…)マーニーが悪夢にうなされる夜のシーンは映画のなかでも最もすばらしいシーンのひとつです。」フランソワ・トリュフォー
16:30~ 『黒衣の花嫁』 La mariée était en noir
(フランス・イタリア/1968年/107分/デジタル/カラー/日本語字幕付)
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャンヌ・モロー、ジャン=クロード・ブリアリ、ミシェル・ブーケ、クロード・リッシュ、ミシェル・ロンズデール、ダニエル・ブーランジェ
ジュリーは挙式での指輪交換の直前、最愛の人を何者かに撃たれ、殺されてしまう。容疑者は、その日教会の向かい側の建物の一室に集まっていた、5人の男。ジュリーは復讐を誓い、5年の歳月をかけて5人の男たちの居場所を突きとめていく……。
コーネル・ウールリッチの原作にヒッチコック・ファンとしても名高いトリュフォーが挑んだ上質なミステリー。クールな表情で復讐を遂げていく主演ジャンヌ・モローの鬼気迫る名演が光る。音楽はヒッチコック映画を数多く手掛けたバーナード・ハーマン。衣裳をピエール・カルダンが手掛けている。
★16 :30の回上映後、廣瀬純氏(映画批評家)によるアフタートークを予定しています。
ゲストプロフィール
廣瀬純
映画批評家、思想家。龍谷大学経営学部教授、アンスティチュ・フランセ東京講師(映画講座担当)。近著に『資本の専制、奴隷の叛逆ー「南欧」先鋭思想家8人に訊くヨーロッパ情勢徹底分析』(編著、航思社)、『暴力階級とは何か』(航思社)など。
主催 アンスティチュ・フランセ日本
助成 アンスティチュ・フランセ パリ本部、CNC(フランス国立映画センター)、ユニフランス
映画プログラム オフィシャル・パートナー 笹川日仏財団、TV、 MONDE
特別協力 第29回東京国際映画祭事務局
フィルム提供 シネマヴェーラ渋谷、カルチャー・エンターテイメント株式会社、マーメイドフィルム
後援 横浜市文化観光局
『ヒッチコック/トリュフォー』は、12月10日(土)より新宿シネマカリテ、12月17日より横浜シネマ・ジャック&ベティほか全国順次公開
配給:ロングライド
- 2016-12-10 - 2016-12-10
- 一般:1200円,会員:600円/東京藝術大学の学生:無料(同日2作品セットでのご購入は、一般:1800円)
- 045-201-1514
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東京藝術大学 (横浜・馬車道校舎)大視聴覚室
〒 〒231-0005
4-44 中区本町 横浜市