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今年で6回目を迎える「Kyoto Experiment 京都国際舞台芸術祭 2016 Spring」が3月5日(土)から27日(日)まで、ロームシアター京都や京都芸術センターをはじめ、京都府内各地で開催されます。「Kyoto Experiment」は毎年世界各地から先鋭的な舞台芸術を紹介する芸術祭。6回目を迎える今回の公式プログラムでは、フランスを拠点に活躍する2人/ 組のアーティストによる作品、ボリス・シャルマッツ/ミュゼ・ドゥ・ラ・ダンス『喰う』と、ダヴィデ・ヴォンパク『渇望』を上演します。

今年で6回目を迎える「Kyoto Experiment 京都国際舞台芸術祭 2016 Spring」が3月5日(土)から27日(日)まで、ロームシアター京都や京都芸術センターをはじめ、京都府内各地で開催されます。

3urge_by_Marc Coudrais

« URGE » de David Wampach/ダヴィデ・ヴォンパク 『渇望』 © Marc Coudrais

« Manger » de Boris Charmatz/ボリス・シャルマッツ 『喰う』
© Ursula Kaufmann

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Kyoto Experiment」は毎年世界各地から先鋭的な舞台芸術を紹介する芸術祭。6回目を迎える今回の公式プログラムでは、フランスを拠点に活躍する2人/ 組のアーティストによる作品、ボリス・シャルマッツ/ミュゼ・ドゥ・ラ・ダンス『喰う』と、ダヴィデ・ヴォンパク『渇望』を上演します。

ボリス・シャルマッツは、フランス・レンヌ国立振付センターの芸術監督であり、その新作が常に話題となるフランス・ダンス界の寵児。本作『喰う』 は、通常のダンス表現ではあまり重要な役を与えられない「口」を動きの中心に据え、身体にまつわる様々な一般的な了解を再定義します。飢餓、遺伝子操作さ れた作物、ダイエットやアレルギーなど我々が生きる現代の社会に様々なかたちでひそむ、食べる/消化することに関する問題を投げかけます。

近年、世界各地のダンスフェスティバルや劇場に招聘されて作品を発表するなど、ますます注目を集めるダヴィデ・ヴォンパクの『渇望』は、カニバリズムをテーマとして掲げたパフォーマンス。カニバリズムは、社会的良識に背くタブーでありながら、人間としての極限の原始的行為であり、他者を私物化する 行為ともいえます。本作は、カニバリズムを切り口に、あらゆる関係性に内包される欲動やほとばしる感情について語りかけるものです。

いずれもダンス表現であるだけでなく、その作品のテーマを人間の身体性と深く結びついた根源的な欲望や衝動に置いています。これらのプログラムは、舞台芸術が時間と空間だけでなく、人間の存在を軸に置いた表現形態であることを改めて実感するきっかけとなるでしょう。

 

Kyoto Experiment 京都国際舞台芸術祭
プログラム・ディレクター
橋本裕介

 

 

 

 

 

 

 

「Kyoto Experiment 京都国際舞台芸術祭 2016 Spring」

会期 2016年3月5日(土)~27日(日)Retour ligne automatique
参加アーティスト  ダヴィデ・ヴォンパク、地点、チョイ・カファイ、松本雄吉×林慎一郎、大駱駝艦、チェルフィッチュ、トリシャ・ブラウン・ダンスカンパニー、マヌエラ・イ ンファンテ/テアトロ・デ・チレ、足立智美 × contact Gonzo、ボリス・シャルマッツ/ミュゼ・ドゥ・ラ・ダンス、researchlight

 

ダヴィデ・ヴォンパクの『渇望』
3月5日(土)・6日(日)・7日(月) @ロームシアタ—京都
http://kyoto-ex.jp/2016/program/david/

 

ボリス・シャルマッツ/ミュゼ・ドゥ・ラ・ダンス『喰う』
3月27日(土)・28日(日) @京都芸術劇場
http://kyoto-ex.jp/2016/program/boris/