翻訳者を対象にした援助

 

アンスティチュ・フランセ・パリ本部、フランス国立書籍センター(CNL)、文学翻訳振興協会(ATLAS)は、出版予定のあるフランス語作品の日本人翻訳者に、様々な援助を行っています。

 

作家・翻訳家・出版社のための給費制度(CNL/CITL/MEET/アンスティチュ・フランセ・パリ本部)

 

この給費制度はフランスの書籍を翻訳するためにフランスに滞在することを計画している日本人翻訳家を対象としています(出版予定のある方、翻訳作品の出版歴のある方対象)。

MEET (Maison des écrivains étrangers et traducteurs et des traducteurs)

 

翻訳者育成プログラム(ATLAS/アンスティチュ・フランセ・パリ本部)

 

このプロの翻訳家養成プログラムでは、3人の外国人フランス語翻訳家と3人のフランス人翻訳家が、共に指導し合って翻訳を続けて頂けるよう、アルルでの2、3週間の研修滞在を提供します。

Association pour la promotion de la traduction littéraire(文学翻訳振興協会 ATLAS)

 

翻訳者のための滞在給費制度(CNL仏国立書籍センター、以下CNL)

 

この給費制度は、翻訳作品が少なくとも一度は出版社より出版された経験のある翻訳家で、CNLより推薦されたフランス書籍の出版翻訳中の翻訳者を対象に、翻訳の続きをフランスで滞在しながら行っていただける給費制度です。この給費制度は、フランス語から外国語へ翻訳を行うことを職業とする翻訳家のネットワークを築き、フランスの書籍の日本での出版を促進することを目的としています。

 

CNLの翻訳者のための滞在給費制度サイト

CNL翻訳者のための滞在費給費制度申し込み用紙(ダウンロード)

毎年、お申し込みの締め切りは2月20日、6月10日、10月31日になります。これらの日程の少なくとも1ヶ月前には仏大使館にお申し込み用紙並びに必要書類を御送付ください。

 

 

応募資格

日本の出版社との契約の対象となっているフランスの作品の翻訳計画を有していること。日本に居住していること。作品はフランス語でなければならず、 CNLが規定するテーマに関するものでなければなりません。教科書、ガイドブックやハウツー本、雑誌は除きます。既に当給費制度を利用した方は、給付から 三年間は新しい給付を受けることが出来ません。

Les traducteurs doivent respecter un délai de trois ans entre chaque attribution d’aide.

 

 

注意事項

      • 翻訳者がフランス滞在を始める前に翻訳が終了していてはなりません。
      • 翻訳契約や権利譲渡は有効でなければなりません。
      • 翻訳される作品は日本の書店に流通しなければなりません。
      • 印刷部数は500部以上でなければなりません。ただし、CNLの委員会と所長が特例を認めた場合はこの限りではありません。

除外規程

      • 自主出版
      • 原作以外の言語からの翻訳

 

 

提出書類

      • 申請書(フランス大使館文化部で入手)
      • 志望動機
      • 翻訳しようとする作品についての詳細
      • 翻訳サンプル(フランス原文を添付のこと)。バンド・デシネの場合は原画を6枚。翻訳サンプルは原文の10%に相当しなければなりません(大規模な計画や詩などの場合、CNLが必要と認めればそれ以上)
      • 既に出版したフランスの作品の翻訳作品を1部
      • 契約を交わした日本の出版社に関する紹介文(仏文)とカタログ
      • 応募者の収入証明書(当年分)
      • 翻訳者と日本の出版社が署名した翻訳契約書とその要点(作品の題名、著者、翻訳の完成年月日、翻訳者の報酬、契約が署名された日付)をまとめた仏訳
      • 作品が著作権で保護されている場合、双方が署名した権利譲渡書のコピー
      • 過去に当給費制度を利用したことがある場合は、その時の報告書および出版された翻訳作品

 

 

書類の提出先

      • フランス大使館文化部 大使館で書類を審査し、意見書をつけてCNLに送付します。
      • 書類がすべて揃っており、応募資格を満たしている申請のみ審査委員会に提出されます。

 

 

書類の提出期限

締め切りはCNLが提示した期限の、1月前には大使館に応募書類を提出下さい。審査委員会は年3回開催されます。詳しくはCNLのサイトより日程を御確認下さい。

 

 

選考

申請書類は2つの審査委員会により、審査されます。

      • 文学
      • 科学技術・人文社会科学

申請書は管轄行政機関の代表、出版の専門家、有識者からなる委員会で審査されます。委員会は文学・人文科学・社会科学分科会と、科学・技術分科会という委員会によって提出された意見書をもとにCNL所長が助成の交付、不採用、あるいは保留の決定を行います。

 

 

審査基準

  • 原著の質
  • 申請者の国および言語に翻訳あるいは再翻訳する意義
  • 行おうとしている翻訳の難易度
  • 提出された翻訳サンプルの質
  • フランス滞在の必要性(原作者や関係者との接触、フランスの図書館での資料調査等)
  • 翻訳家の履歴
  • 当該日本側出版社の出版方針およびフランスの出版各社との取引の履行状況
  • フランス大使館文化部の意見

この他、国家的あるいは国際的キャンペーンの一環として特定の言語や地区を優先的に扱うことがあります。これらの基準により委員会は滞在を必要性や長さを判断します。

 

 

支給金額

  • 渡航費を除く滞在費として毎月2000ユーロが支払われます。
  • 滞在期間は1ヶ月から3ヶ月とし、特例として6ヶ月まで認められることもあります。

 

 

支給方法

給費はフランス滞在中に毎月受給者に支払われます。 受給者は任意の期日に滞在することができますが、給費の支給が決定してから12ヶ月以内にフランス滞在を実施しなければなりません。
受給者はフランス滞在終了後、滞在報告書(面会した人、実施した研究調査、滞在場所、受け入れ条件などについて)を提出しなければなりません。翻訳が出版 される際に、CNL国立書籍センターに1部送らなければなりません。なお、受給者は翻訳本に「«Le traducteur a bénéficié, pour cet ouvrage, du soutien du Centre national du livre » 翻訳者はこの作品の翻訳にあたりCNL仏フランス国立書籍センターの援助を受けた」と 出版社に記載してもらわなければなりません。この報告書と翻訳本の送付を怠るとCNLから助成を受けられなくなります。

問合せ先及び申請書の請求:
フランス大使館文化部 書籍・フランス語振興課 担当:
萩尾英理子 直通電話:03-5798-6012
eriko.hagio[at]diplomatie.gouv.fr

 

 

 

Extraduction : CNLによる、フランス語作品の外国語への翻訳を対象にした助成金

 

このプログラムは、フランス語作品の翻訳に纏わる費用のための助成制度です。お取引中のフランスの出版社に、直接CNLにお申し込み頂くようお伝え下さい。

 

 

制度の目的

フランスの文学あるいは科学分野を幅広く代表する仏書籍を、精密な翻訳に基づいて印刷物、あるいはデジタル形式で世界に紹介、ならびに数多くの読者を対象に仏作品を紹介できるよう、質の高い様々な出版制作に携わる、出版社の収益のリスクの軽減を目的に作られた制度です。

 

 

応募基準

書類がすべて揃っており、CNLの締め切りに間に合うよう提出された、応募規格を満たしている申請のみ審査委員会に提出されます。

 

 

応募方法

元々版権の保持者であり、日本国内での翻訳出版に向けて著作権譲渡済みの、フランスの出版社を通して申請いただきます。(以下のフランス語のページを、取引のある仏出版社に提示し、CNLより助成金を申請してもらってください) 。

 

 

助成対象となった場合の条件

助成金の対象となる場合は、出版される翻訳本(印刷版・デジタル版両方)に「«Le traducteur a bénéficié, pour cet ouvrage, du soutien du Centre national du livre » 翻訳者はこの作品の翻訳にあたりCNLフランス国立書籍センターの援助を受けた」と 記載し、CNLのロゴを掲載いただきます。これらの掲載が無い場合、CNLは助成金をお支払いできません。

以下、フランス語のページのリンク :

Centre National du Livre
(以下、お取引先の、仏出版社への御案内です。必ず、仏出版社より、援助の申請を行ってもらってください。大体の内容は以下の通りです)

 

これらの仏法人は、以下の条件を全て満たしていなければならない。

  • 出版活動がその主たる業務であり、定款に掲げられていること
  • 少なくとも一年は活動しており(予算年度、一年の営業歴があること)、出版歴として3作の発表があること
  • 毎年、定期的に出版蔵書目録が増え続けていること
  • 印刷物、あるいはデジタル形式での出版の場合、フランス国内での発行と流通販売の契約を、なんらかの独立機構と結んでいること。さもなければ、仏国内、少なくとも約20軒ほどの書店への流通ネットワークを擁することを証明する書類が必要
  • 流通プラットフォームの明示
  • 出版営業に関する法的義務の遵守

 

 

応募規格

  • 著作権を所持するフランス語の書籍で、CNLのテーマに沿ったもの(CNLの委託リストとその定境内の作品)
  • 漫画と青少年向け作品を除き、イラストに対して文章が50パーセントを越えていること
  • 印刷出版に関し、初版は500部を越えていること(詩集に関しては300部)、デジタル出版に関しては、e-diffuseur を通して、書店での購入を可能にすること
  • 日本の出版社に、著作権を譲渡済みで、譲渡契約書が交わされている作品であること。翻訳は、現行の規格に基づいた、日本の出版社と翻訳者の間で交わされた翻訳契約の対象とする
  • 翻訳された作品は、日本国内の書店で、流通されなければならない

 

 

除外規程

  • 自主出版 、出版契約が、法規定・経済規範に反する場合
  • CNLの取締役会から、資格がないと判断された出版社
  • 公共の分野を取り扱った作品
  • 審査が行われる前に出版に至った作品、CNLの返答前に出版予定の作品は、CNLのロゴを掲載していただけないため、対象外
  • 既に応募歴があり、すでに援助の対象外とされた作品
  • フランス語の外国語訳から、日本語に翻訳される作品
  • 以下の分野は対象外とします
    1.  ガイドブックやハウツー本、地図
    2. 教科書、学習書
    3. 大学関係の書籍(シンポジウムや、論文、数人での共作著書、教科書、専門家はない読者を対象としない、総論・報告書)
    4. 法律関係を含む、技術、職業専門書
    5. 現代美術書
    6. ゲーム関係の書籍
    7. 報道関係のインタヴュー本
    8. カタログ、目録、文献目録、年代学、名鑑、年鑑、プログラム、等
    9. 辞書
    10. 情報、書類の寄せ集め
    11. オペラ、音楽の楽譜  等
    12. 弁明、告白書
    13. 密教に関する図書

出版費用の半額を、そのた公的機関から既に得ている出版物は対象外となります。

 

 

提出書類

もれなく書き込まれ、署名された所定の書式。指定された証明書を添付の上、提出。
CNL所長が有効と判断した行政関係証明書類。

 

 

応募数

日本の出版社1つに対し、各選考委員会開催ごとに、10作の応募ができます。

選考委員会は年3回、開催されます。応募締め切りに関しては、CNLのサイトにて、御確認下さい。

必ず日程の御確認をいただきますようお願いします。

 

 

選考

申請書類は『Extraduction : 文学』と『Extraduction : 科学技術・人文社会科学』の2つの審査委員会により審査され、CNLの評価を受けます。

申請書は管轄行政機関の代表、出版の専門家、有識者からなる委員会で審査されます。グループ審査の後、各委員の意見を伺い、全体の応募数、予算、優先分野などを考慮の上、CNL所長が助成の交付、不採用、あるいは保留の決定を行います。

 

 

審査基準

• 原著の質
• 申請者の国および言語に翻訳あるいは再翻訳する意義
• 提出された、過去の翻訳の質
• 出版社の方針、フランスの出版社と関わりへの総合的な尊重・誠実さ
• 出版方針、過去の出版作品と、申請作品翻訳出版との一貫性
• 仏作品を日本で出版する際のリスク、以前に出版された同じ作家の作品の販売の必要性、予定出版部数、内金の額
• 現行の翻訳者に対する謝礼の条件
• フランス大使館文化部の意見

国内あるいは国際的キャンペーンの一環として特定の言語や地区を優先的に扱うことなど、その他の基準が設けられる場合もあります。

 

 

助成金の金額

この助成金は、翻訳の費用、例外的には日本での出版に向けての著作権譲渡、図版の譲渡に関わる費用を援助する場合があります。その他、出版に関わる費用の援助となることはありません。

助成は、3万5千ユーロを限度に、翻訳費用を対象に行われます。この限度額を超える費用が必要な場合、別の援助の申請を行うことが出来ます(条件・詳細はCNLの、aide aux grands projetsの欄をごらん下さい)。

援助の割合は、500ユーロ以上とし、翻訳費用総額の40-60%とします。

図版の権利譲渡に関する費用への助成は、譲渡額総額の30-60%とします。

 

 

支給方法

助成金は、審査委員会の判定後、24ヶ月間有効です。CNLに、助成金決議書類に表明された、経費の証明書類を提出頂いた時点で、一括してお支払いされます。

受給者(=日本の出版社)は翻訳本(印刷版・デジタル版両方)に「翻訳者はこの作品の翻訳にあたりCNLフランス国立書籍センターの援助を受けた」と 出版作品に記載し、CNLのロゴを掲載いただきます。これらの掲載が無い場合、CNL、助成金をお支払いできません。

出版社より支払われる翻訳者への謝礼が、最初に助成金を決定した際より10%以上少なくなる場合、公共会計の規則により、助成金の金額を見直す場合があります。

他機関より、同種の助成金を受けられる場合はCNLからの助成金の額が調整されます。

助成金は、フランスの出版社に支払われ、その後、そちらより日本の出版社に支払われます。例外的に、直接日本の出版社に助成金が振り込まれることもあります。いずれの場合にせよ、CNLから、翻訳者に謝礼の形で助成金が振り込まれることはありません。

作品が出版に至らなかったり、経費として使用した金額の証拠書類が24ヶ月間以内に提出されない場合、助成金は支払われません。

 

 

CNL国立書籍センターの文学翻訳学校で、翻訳を専門的に学んで頂けます。

 

CNL国立書籍センターには、日本語も対象にした、翻訳の、常設の教育施設があります。サイトリンク : http://www.etl-cnl.fr/

Ecole de traduction littéraire

 

書籍出版に対する援助に関しては、以下のサイトもごらん下さい:

 

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