意見公募「フランス語のための私の意見」

2018年1月30日

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ジャン=バティスト・ルモワンヌ・ヨーロッパ・外務副大臣とフランソワーズ・ニセン文化大臣は1月26日、国際的な意見公募プラットフォーム「フランス語のための私の意見」の開設を発表しました。世界中でフランス語の教育振興と学習を支援するための意見・提案を集めることが目的です。

この意見公募の実施は、エマニュエル・マクロン大統領によって、ヨーロッパ・外務省の外郭団体であるアンスティチュ・フランセに委託されました。

目標

  • フランスの国際的プレゼンスに貢献する人たちを動員すること
  • フランス語の使用を近代化し、多言語主義を促進するための具体的な提案を集めること

 

2018年3月20日(火)まで、意見・提案の応募を受け付けます。

意見公募プラットフォーム「フランス語のための私の意見」(フランス語版英語版)は、フランス人はもとより、親仏派やフランス語を話す外国人の方も応募対象としています。3月20日(火)のフランコフォニーの日まで、意見や提案をオンラインで応募できます。

プラットフォームは意見・提案の収集のほかに、フランス語を使用する国際共同体の豊かさを前面に出すとともに、フランス語と多言語主義の課題と潜在的可能性に光を当てることを目的とします。

 

 

次の段階

今回の意見公募開始に続いて、「世界におけるフランス語と多言語主義のための国際会議」が2月14日と15日にパリで開催され、市民社会を代表する著名人や関係者のほか、革新的な取り組みをローカルレベルで進める、さまざまな国籍の若者が一堂に会します。

オンラインで提出された意見・提案や、会議で行われた議論の内容を総括することで、マクロン大統領が2018年に採用を希望する「世界におけるフランス語と多言語主義のための総合プラン」に方向性を与え、同プランをより確固たるものにします。

出典:在日フランス大使館

 

 

 

 

思想の夕べ2018「想像力を権力に」

2018年1月4日

 

第3回思想の夕べが1月25日(木)、「想像力を権力に」をテーマとして開催されます。知識人、研究者、アーティストなど、各方面の著名人が世界各地の協賛会場で討論します。

「思想の夕べ」では毎年、知の現況に触れ、さまざまな分野で思想を前進させる人たちの声に耳を傾け、現代の主要課題をめぐって意見を交換するとともに、国、文化、分野、世代を超えた思想の交流をたたえる機会を提供しています。

 

2018年1月25日(木)に開催される第3回思想の夕べは、1968年にデモ参加者がパリ中の壁に書きつけたスローガン「想像力を権力に」をテーマとします。

あれから50年、ユートピアへのあこがれはどのような形で現れているのでしょうか? 創造的であれというアピールは、技術から経済、科学、都市計画に至るまで、どのような意味を見いだしているのでしょうか? 想像力にあふれた作品は、私たちが今日の世界をよりよく理解することに役立っているのでしょうか?

世界70カ国100都市の最も格調高い場所や最も意外な場所で、講演会、パフォーマンス、上映会、演奏会が一夜限りで開催され、このテーマの独創的な解釈を提案します。

 

思想の夕べが1月25日、ヨーロッパ・外務省で開幕

 

2018年1月25日(木)にパリのヨーロッパ・外務省で開催される一般公開のイベントで、第3回思想の夕べの開幕宣言が行われます。

この機会に同省が特別ゲストとして迎えるナイジェリア出身の女性作家、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェが、とりわけ男女平等のための執筆活動をはじめとする自身の活動や、グローバル化におけるアフリカ諸国の立ち位置について語ります。

参加者は講演後、同省庁舎内を見学することができます。

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ氏 - JPEGチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ プロフィール:
1977年9月15日、ナイジェリア南部エヌグ生まれ。『パープル・ハイビスカス』、『なにかが首のまわりに』、『アメリカーナ』など、小説や短編集で多数受賞。
 作品の中で、過去の暴力や現代ナイジェリアの民族的・宗教的緊張を糾弾するとともに、人種問題やアメリカ移住にまつわる問題を取り上げています。グローバル化の中でのアフリカ諸国の立ち位置については、攻撃的な発言をしています。2012年12月に行ったTEDトークの講演会「私たちは皆フェミニストになるべき」で大きな注目を集め、一躍有名になりました。

 

世界各地の思想の夕べのプログラム(英語)

アンスティチュ・フランセ関西―京都のアイデア・ナイト2018のプログラム

 

 

 

 

ポンピドゥー・センター・メスで「日本のシーズン」開催中

2017年11月15日

 

フランスのポンピドゥー・センター・メスでは9月9日から来年5月14日まで、近代建築史から最も現代的な芸術表現に至るまで、新しい視点から日本を紹介する3つの展覧会と10の舞台芸術公演が開催されます。

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グローバル化によって地理的・文化的な境界線が希薄になる中、日本は特異な表現法や芸術的アイデンティティーを保持しています。

最初のイベント「ジャパン-ネス、1945年以降の日本の建築と都市計画」(2017年9月9日から2018年1月8日まで)は、1945年から今日に至る建築文化の70年をたどる展覧会です。会場のポンピドゥー・センター・メスは、日本人建築家の坂茂の代表作でもあります。

建築家の磯崎新は、「ジャパン-ネス」(日本らしさ)というコンセプトを通して、日本の創作物を結ぶ日本独自の特徴をつかみ取ろうとしました。ポンピドゥー・センター・メスが本展で光を当てるのは、外からの影響を受け入れ、浸透させることもあれば、自分の殻に閉じこもることもある一方で、しばしば歴史や自然(紛争、危機、地震、原子力事故など)の洗礼を受け、そのたびに再定義を余儀なくされた日本の特異性です。この最初の展覧会は、「どのように日本の都市が、戦後復興期以降の拡張型都市計画とともに、新しい居住形態を定義してきたか?」、「どのようなモデルとともに、どのような社会的・政治的背景の中で、丹下健三、安藤忠雄、伊東豊雄、隈研吾といった名だたる建築家が出現したか?」について探ります。

展覧会第2弾「ジャパノラマ、1970年以降の新しい日本のアート」(2017年10月17日から2018年3月5日まで)は、現代美術と視覚文化台頭(アート、ファッション、写真、漫画など)の40年を概観します。本展は禅的ミニマリズムと破竹の勢いのポップカルチャー「Kawaii」の二面性といった従来のイメージにとどまらない、多面的な日本を浮かび上がらせます。日本の現代アートは、抵抗の詩学であり、戦闘的な社会参加であり、ファッションによって身体とのかかわりやポストヒューマニズムを共同で考察することであり、さらには社会における個人の地位、共同体という概念、島国の伝統とのかかわり、大衆文化やアンダーグランドとの対話をめぐるものでもあります。

第3弾は、先端技術をアートに導入した草分け的なアーティスト集団「ダムタイプ」を特集する注目の展覧会(2018年1月20日から2018年5月14日まで)です。ダムタイプは舞台芸術とマルチメディア・インスタレーションを融合しながら、情報がはんらんし、消費におぼれ、新しい情報通信技術に振り回される見せかけの社会を暴き出します。

日本のアートシーン(ダンス、音楽、演劇、パフォーマンスなど)を代表する著名アーティストを招く充実したイベントシリーズ「10イヴニンズグス」にも、こうした多様性が表れています。フランス初公開作を含む舞台芸術作品が、シーズンを通して上演されます。

このシーズン開催中、ポンピドゥー・センター・メスでは、日本をめぐる若者向けワークショップが開催されたり、若者向けスペース「ラ・カプシュル」がゲームセンターに姿を変えるなど、全館が日本一色に染まります。

関連リンク

 

 

 

2025年万国博覧会、フランスが立候補申請文書を提出

2017年10月2日

 

ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は9月29日、2025年万国博覧会開催地へのフランスの立候補申請文書が前日提出されたことを受けて声明を発表しました。

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ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣の声明(2018年9月29日)
公益団体「エクスポフランス2025」のパスカル・レミ理事長、エクスポフランス2025委員会のジャン=クリストフ・フロマンタン委員長、パリ市のアンヌ・イダルゴ市長、イール=ド=フランス地域圏のヴァレリー・ペクレス議長、メトロポール・デュ・グラン・パリのパトリック・オリエ議長、さらに議員各位、関係者各位により、パリ市の2025年万国博覧会開催地への立候補申請文書を策定するために成し遂げられた作業に敬意を表します。この文書は9月28日、博覧会国際事務局に提出されました。

ヨーロッパ・外務省は、この立候補を最初から支援してきました。私は外交ネットワークに対し、開催国を決定する2018年11月の投票まで、このプロジェクトのPRに引き続き全力を注ぐよう要請しました。

採用されたテーマ「共有すべき知識、守るべき地球」は、私たちが地球を保護するために進める国際行動の優先課題に呼応するものです。2025年はくしくもパリ協定採択10周年に当たります。

この競争に勝ち、オリンピック・パラリンピック競技大会開催から1年後、わが国の魅力をさらに高める、この重要なイベントを開催するために、私たちには強力な論拠と明らかな強みがあります。目標は万博に訪れる観光客4,000万人を迎えることです。

出典:在日フランス大使館

 

 

 

 

「記憶と光 日本の写真 1950-2000 大日本印刷寄贈コレクションより」展

2017年7月20日

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パリ市立ヨーロッパ写真館で「記憶と光 日本の写真 1950-2000 大日本印刷寄贈コレクションより」が開催されています。

大日本印刷(株)は1990年代初頭より、ヨーロッパ写真美術館に対し、第2次世界大戦以降の日本の写真を定期的に寄贈してきました。寄贈した作品は21作家・540点にのぼり、今回の展示ではその中からのえりすぐりのセレクションを観ることができます。

期間:2017年6月28日より8月27日まで。

詳しくはこちらをご覧ください:

 

 

 

 

第70回カンヌ国際映画祭

2017年5月16日

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第70回カンヌ国際映画祭が5月18日(木)から27日(土)まで開催されます。日本人監督作品も出品されます。

 

カンヌ映画祭常連の河瀬直美監督は、日仏合作の最新作『光』をコンペティション部門に出品します。

黒沢清監督は『散歩する侵略者』を「ある視点」部門に出品します。この部門に出品した作品は、2001年の『回路』、2008年に審査員賞を受賞した『トウキョウソナタ』、2015年に監督賞を受賞した『岸辺の旅』に続いて4作目。

若手の平柳敦子監督は、初長編『Oh Lucy!(オー・ルーシー!)』を「批評家週間」部門に出品する快挙を遂げました。

カンヌ映画祭の歴史に足跡を残した1946年から1992年までの16作品が、カンヌ・クラシックで上映されます。その中で日本映画の巨匠の作品2本が上映されます。

    • 大島渚監督『愛のコリーダ』、1976年のカンヌ映画祭「監督週間」部門に出品
    • 今村昌平監督『楢山節考』、1983年にパルム・ドールを受賞

カンヌ国際映画祭2017公式HP(英語)

 

 

 

パリ・オランジュリー美術館にて「ブリヂストン美術館の名品−石橋財団コレクション展」が開幕

2017年4月26日

ブリヂストン美術館(東京)の建て替えに伴う休館を機に、パリ・オランジュリー美術館にて「ブリヂストン美術館の名品−石橋財団コレクション展」が開催されています。2017年8月21日(月)まで続くこの展示は、オルセー美術館およびオランジュリー美術館と石橋財団の共同開催企画によるものです。

 

ブリジストン美術館のコレクションは、石橋財団3代にわたる美術への情熱によって築き上げられました。美術への並々ならぬ情熱で知られる創設者の石橋正二郎(1889-1976)は、1930年代より西洋絵画を中心とした美術作品の蒐集を始めます。正二郎は1952年には東京の都心部に美術館を創設し、印象派、そして西洋および日本の近代絵画を中心としたコレクションを一般の人々に公開しました。その後、石橋財団に受け継がれたコレクションは増え続け、現在2600点にも及びます。

本展示では、作品とコレクターの関係、そしてその背景にある近代日本の歴史に焦点を当てながら、マネ、ルノワール、カイユボット、セザンヌ、マティス、ピカソ、ポロックや白髪一雄など、印象派から第二次大戦後の抽象絵画までを中心に公開します。
一人の個人コレクターの情熱が、多くの人に開かれたコレクションを形成するに至った流れを見事にあらわした展示となっています。

開催期間: 2017年4月5日(水)から8月21日(月)まで
場所: パリ・オランジュリー美術館
詳細: ブリヂストン美術館

 

 

 

東京アニメアワードフェスティバル2017

2017年3月1日

Tokyo Anime Award Festival 2017

フランスのアニメ映画11作品がコンペティション部門にノミネート

 

長編部門4作品中、フランス映画3作品

  • 「ズッキーニと呼ばれて」、クロード・バラ監督(スイス・フランス)
  • 「エイプリルと奇妙な世界」、クリスチャン・デマレス、フランク・エカンシ共同監督(フランス・ベルギー)
  • 「手を失くした少女」、セバスチャン・ローデンバック監督(フランス)

短編部門34作品中、フランス映画8作品

  • 「翼と影を」、エリス・メング、エレオノーラ・マリノニ共同監督(フランス・スイス)
  • 「ベネの地平線」、ユミ・ユーン、エロイック・ジムネーズ共同監督(フランス)
  • 「ポンポン氏の香水工房」、アクセル・ド・ラフォレ、カミーユ・フェラリ、フロリアン・ラット、ヨアン・ドメトル、タンギ・ヴェラン共同監督(フランス)
  • 「ペリフェリア」、ダヴィッド・コカール・ダソー監督(フランス)
  • 「スクリーン・ロマンス」、エマ・デコステール、メラニー・メル二、エグランティーヌ・ヴィテュ、ティフェーヌ・コルディエ共同監督(フランス)
  • 「プレストン」、ガブリエル・アマール、ルイ・ドゥースラン、ジョゼフ・ユー、ウィリアム・マルセール、テランス・ティユー、モルガーヌ・ヴァースト共同監督(フランス)
  • 「計画から出た地獄」、アラン・ガニョル、ジャン=ルー・フェリチオリ共同監督(フランス・ベルギー)
  • 「ユイと蛇」、ガブリエル・アレル監督(フランス)

詳細はTAAF2017公式ホームページをご覧ください。

 

TAAF2017関連企画

「Education of Gobelins-フランス屈指のアニメーション学校・ゴブラン校の教育-」
3月8日(水)@アンスティチュ・フランセ東京

 

 

「どこへ向かって」特別展、ル・ボン・マルシェ・リーブ・ゴーシュ(パリ/フランス)

2017年1月14日

現代美術家  塩田千春 のインスタレーション「どこへ向かって」特別展が、パリの百貨店ル・ボン・マルシェ・リーブ・ゴーシュで、2017年1月14日から2月18日まで開催されます。

 

 

第74回ゴールデングローブ

2017年1月10日


アメリカ ロサンゼルスにて「第74回ゴールデン・グローブ賞 授賞式」が2017年1月8日(日)開催されました。
昨年のフランス映画祭団長、フランス映画「ELLE」で主演を務めたイザベル・ユペールがゴールデングローブ 映画の部 ドラマ部門 女優賞を受賞しました。
「ELLE」は最優秀外国語映画賞も受賞しました。

 

 

第10回日本国際漫画賞で

2017年1月4日

2016-japaninternationalmangaaward外務省が海外で漫画文化の普及に貢献する漫画作家を顕彰する目的で主催する日本国際漫画賞(Japan International Manga Award)は、今年で第10回目を迎え、今回は、55の国・地域から296作品の応募がありました。

最優秀賞作品を受賞したのはフランスのBD作品「Le maître d’armes(剣の師)」

関連リンク
外務省

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっぽろ雪まつり 大通7丁目HBC場にフランス パリがやってくる!

2016年12月21日

さっぽろ雪まつり – HBC フランス広場 凱旋門模型

HBC北海道放送では、「さっぽろ雪まつり」で、これまで各国との友好・交流を深める広場を大通7丁目の会場で企画してきました。2017年2月6日(月)から12日(日)まで開催される第68回さっぽろ雪まつりでは、大雪像「凱旋門」を中心とした「HBCフランス広場」を設営します。フランスがテーマ国となるのは、大雪像「アンヴァリッド・ドーム教会」を制作した1999年のさっぽろ雪まつり以来で、4度目となります。

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関連リンク

さっぽろ雪まつり

 

 

 

 

 

 

 

フランスに関する固定観念を払拭するために

2016年12月21日

 

フランス大使館貿易投資庁-ビジネスフランスは、フランスに関する固定観念を覆すため、新作動画を公開しました。
この2分余りの動画では、フランスに対するイメージを、具体的な数字を挙げながら、ポジティブかつユーモアたっぷりに打ち破ります。動画は英語版とフランス語版で制作され、日本語字幕付きバーションもあります。

どうしてフランスに投資するのでしょうか? 明確な事実があります。フランスは年間1,000件以上の対仏投資プロジェクトを受け入れ、生産プロジェクト件数ではヨーロッパ1位です。意外でしょう? とはいえ、フランスの有能な人材や研究税額控除をはじめ、充実したインフラ、エネルギーミックス、ユーロ圏および消費者5億人を抱える市場の中心に位置す る地理的な優位性を活用している人たちにとっては、そにほど驚くことではありません。

固定観念を忘れて、動画をクリックすれば、フランスに対するイメージが変わるかもしれません。

 

 

ラスコー洞窟を忠実に再現、「ラスコー4」が一般公開

2016年12月15日

 

『ラスコー展:クロマニョン人が残した洞窟壁画』が2017年2月19日まで東京国立科学博物館で開催中ではありますが、モンティニャック=ラスコー国際洞窟壁画芸術センター「ラスコー4」が昨日(2016年12月15にち)フランスでオープンしました。

ノルウェーの設計事務所スノヘッタがデザインを担当した芸術センターでは、洞窟と壁画全体の複製が展示されます。映像や最新のヴァーチャル技術により、人類と芸術の黎明期の足跡を刻む驚くべき豊かな作品がご覧いただけるでしょう。

 

関連リンク

 

カンヌ国際映画祭2016が開幕

 

カンヌ国際映画祭が5月11日に開幕します。フランス外務・国際開発省は同映画祭のパートナーとして長い歴史があります。

この大規模なイベントは、芸術的な観点からも、映画産業の経済面でも、フランスの魅力をPRする絶好の機会です。

アンドレ・ヴァリニ開発・フランコフォニー担当大臣は5月13日、映画の多様性とフランコフォニーを促進する活動を前面に出すため、カンヌ市を訪問 します。ヴァリニ担当大臣はとりわけ「ラ・ファブリック・デ・シネマ・デュ・モンド(世界映画製作所)」に参加する映画作家と面会します。これはアンス ティチュ・フランセが南側諸国の有能な若手の出現を後押しするために企画したプログラムで、今年は中国人映画監督の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)が後援しま す。

フランス外務・国際開発省とフランス国立映画・映像センターは、シネマ・デュ・モンドに対する助成金によって、パートナー諸国との共同製作を支援 するとともに、文化多様性の促進に寄与しています。この仕組みによる支援を得た映画12作品(公式セレクション5作品を含む)が、2016年のカンヌ国際 映画祭に出品されます。

フランスの外交・文化ネットワークも、カンヌ国際映画祭とフランス映画産業のノウハウのPRに力を注ぎます。さまざまなイベントが、例えばブカレスト、ブエノスアイレス、キューバなどで開催されます。

関連リンク

出典:France Diplomatie

 

 

フランス書籍の海外PR

 

書籍部門は年間売上高40億ユーロ近くで、フランス文化産業のトップです。国際化が極めて進んだ部門でもあります。書籍は文化財分野で第2位の輸出部門で、フランスの出版社は売上高の25%を海外市場で挙げています。

フランスの文化・通信省と外務・国際開発省に加えて、両省の外郭団体である国際図書センター(CNL)とアンスティチュ・フランセ(IF)は、国際フランス出版局(BIEF)や業界団体のサントラル・ド・レディシオンなどの業界関係者や関係機関の側に立って、フランスの書籍や思想の海外PRに積極的に取り組んでいます。そのために年間3,100万ユーロを超える公的資金が投入されています。

フランス外務・国際開発省(MAEDI)は毎年、出版業界関係者の海外市場向けPR活動をサポートしています。その基盤となるのは、アンスティチュ・フランセが対外文化行動のためにパリで運営する一連の活動やプログラムのほか、フランス出版支援政策や現地組織とのパートナーシップ・協力政策を各地域で進める文化ネットワークの30を超える図書事務所やメディアテークです。

MAEDIは国際フランス出版局と緊密に協力しながら、海外のブックフェアや書籍見本市へのフランス出版業者の出展をサポートしています。文化産業の国際競争が激しくなる中、フランス出版界の輸出力を維持するため、フランスやフランス語圏の思想、作品、作家、出版社を助成し、PRすることが目的です。

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フランス書籍の海外PR
年間売上高約40億ユーロを挙げる国内トップの文化産業、文化財分野で国内2位の輸出部門、フランス出版業の海外売上高比率は25%、文化ネットワークの30を超える図書事務所とメディアテークが各地域でフランス出版支援政策を実施

アンスティチュ・フランセによるさまざまなプロジェクトを通して行われるMAEDIの支援

  • 翻訳書:翻訳およびフランスの出版物の普及活動への助成。フランス語から影響力のある言語(英語、アラビア語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語)に翻訳する新世代の翻訳者の養成、外国語に翻訳された書物に関するオンライン資料センターの設置
  • 討論会の利活用:新しい影響力外交の策定、討論会の開催、フランスの新しい知的潮流(とりわけ人文・社会科学分野)の海外大学ネットワークへの普及、
  • 学術文化の振興:フランスの学術文化(考古学、ハードサイエンス)を振興する格調高い巡回展の開催、オンライン専門知識・資料センターの設置、フランスの大使館・領事館ネットワークが実施する事業のサポート
  • フランス語圏の出版物の普及支援:南側諸国における出版支援プログラム(著作権譲渡、配給)の実施、南北諸国市場における南側諸国の出版物の蓄積・活用、南側フランス語圏の作家や出版社、大規模な知的イベントに関する資料センターの改正
  • フランスの文化・協力ネットワークおよびメディアテークのサポートと職員教育:フランスの書籍を支援するプログラムおよび活動を実施する図書事務所やメディアテークの開設、デジタル図書館「キュルチュールテーク」を通したメディアテークのデジタルサービスおよび「IFVerso」(フランス語から約40言語に翻訳された著作物のタイトル7万件以上を収録したデータベース)の拡充

出典:フランス外務・国際開発省(フランス語)

 

 

 

フランスアニメのいま

フランスのアニメ業界はいま、大きく成長している最中です。フランスの映像放送制作物の10%(時間単位)を占めており、その輸出の33%を占めています。好調の柱となっているのは、国際的に認知されているしっかりした養成ネットワークと、公的援助、そして国際フェスティバルです。

 

アヌシー国際アニメーションフェスティバル©Nicolu/Flickr

テレビ放映を主とするフランスのアニメは、テレビ番組表の7.3%を占めています。フランス製のアニメが最も多く(40.8%)、アメリカ製のアニメが続きます(30.6%)。テレビアニメの平均的なコストは一時間当たり593,250ユーロに上ります(2011年)。

 

コストが高いアニメ映画は、1998年から2008の間に制作されたフランス映画の2.6%を占めています。入場者数ではアメリカ製のものがトップを占めており、映画一本あたり平均観客動員数は2,000,000人、対するフランス製のものは509,000人となっています。アニメ映画は三つに分類されます。1)本や漫画が原作のもの、2)テレビアニメが原作のもの、3)オリジナル作品。「キリクと魔女」のミシェル・オスロ監督や「ベルヴィル・ランデブー」のスィルヴァン・ショメ監督のように、テレビアニメを経ずに直接長編映画を作る監督は希です。

 

「アーネストとセレスティーヌ 」監督:バンジャマン・レネール、ステファン・オビエ、ヴァンサン・パタール©DR

フランスのアニメ映画の制作会社は、レ・ザルマトゥール(「キリクと魔女」、「ベルヴィル・ランデブー」、「アーネストとセレスティーヌ」)、ヨーロッパコープ(「アーサーとミニモイの不思議な国」)、フュテュリコン、グズィラームなどが上位を占めています。多くのオリジナル作品の制作のほか、漫画とりわけフランス・ベルギー漫画のライセンスの運営も行なっています。エリプサニメの『タンタンの冒険』、『ババール』、『コルト・マルテーゼ』、『レオナール』、ダルゴメディアの『Boule et Bill』、『Valerian et Laureline』、『ガーフィールド』、デュピュイ・オディオヴィジュエルの『スピルー』、『フラッシュ・ゴードン』、『Jojo』、『Cedric』、『Papyrus』、『Kid Paddle』などがあります。

 

このほか、アニメ映画にデジタル特殊効果を持ち込む新興の制作スタジオがあります。そのなかに、映画の特殊効果を手掛ける主要企業があり、ユニバーサルが買収したバフ・カンパニーとマクガフ(『怪盗グルーのミニオン危機一髪』、『ロラックスおじさんの秘密の種』)のような企業が3Dを始めとする技術がエスカレートする現在の傾向を追随しています。また、アンカマ・アニメーション、ユビソフトなどのように、ゲームを通じてアニメに進出する企業があります。自ら制作したゲームからテレビアニメや長編アニメを制作しています(『ドフュス』、『ラビッツ・パーティー』)。

 

フランスアニメの現在の発展の鍵を握っているのは、国際的に認知されている質の高い学校で構成されている養成ネットワーク(レ・ゴブラン、ラ・プドリエール、ジョルジュ・メリエスなど)、国立映画センターによる税制優遇措置などの公的援助、そして国際フェスティバルの開催(アヌシー国際アニメーションフェスティバル、アングレーム国際漫画フェスティバル)です。

(情報源:INA)

 

 

 

FIAC(国際現代アートフェア)最初の40年

2013年10月24日~10月27日

 

今年で 40 回目を迎える FIAC(国際現代アートフェア)は発展を続け、主要な国際見本市としての地位を確立しています。

現代アートの動向および課題に常に注目し、画廊や展覧会の変容および芸術活動そのものを前に自問し、将来に向けた行動を起こし、イベント企画における一貫した精神を保ちながらもクリエイティブかつリアクティブでいること―これがこの第 40 回 FIAC の骨子です。

 

FIAC 2013 は、グラン・パレに世界 25 カ国からの 184 のギャラリーを集結させます。

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Composition abstraite, Serge Poliakoff-Courtesy Galerie Applicat-Prazan, Paris © Art Digital Studio – Adagp, Paris,2013

出展国は 55 ギャラリーのフランスを筆頭に、米国(33 ギャラリー)、ドイツ(22 ギャラリー)、イタリア(13 ギャラリー)、英国(12 ギャラリー)、ベルギー(11 ギャラリー)、スイスおよびブラジル(各 5 ギャラリー)と続きます。

今年初めて出展する国は、カナダ、アイルランド、チェコ共和国で、36 のギャラリーが今回初めて FIAC に出展、または返り咲きます。

 

 

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Contre-Dépouille, Etienne Chambaud-Courtesy Galerie BUGADA & CARGNEL, Paris

FIAC のアイデンティティを定義するもうひとつの要因は、満場一致で喝采される文化プログラム「Hors les Murs」の規模と品質です。

第 40 回 FIAC は、パリや地方にて特別な芸術プログラムを発見する機会でもあります。FIAC は「Parcours privé」や 10 月 24 日(木)に行われる 「Nocturne des galeries parisiennes」 (パリのギャラリーの夜間オープン) などのイベントを通して文化人と共に生み出す相乗効果は、フランスのアートシーンの国際的な評価を高めるのに貢献しています。

 

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Portrait robot de France, Arman-Courtesy galerie Natalie Seroussi, Paris © ADAGP, Paris 2013

 

FIAC 2013公式ホームページ (英語)
プログラムをダウンロード (日本語)
「In Paris during Fiac」ガイド (英語)
パリ レストラン・ホテルガイド (英語)

欧州文化首都、マルセイユ・プロヴァンス2013

1985年以来、毎年、欧州連合のどこかの町がその都市の「文化首都」に選ばれます。2013年は、プロヴァンス地方を含むマルセイユが選ばれました。アラブ世界の多くのアーティストを含む500以上のイベントと100の展覧会が一年を通して開催され、地中海地方に焦点を当てるまたとない機会となっています。既に200万以上の観客を動員しているこれらのイベントについて、前半のものをいくつかご紹介します。

 

海外に開かれたマルセイユ・プロヴァンス

「首都でサーカス」Nightclub©Gandini

 

1月12日~13日の週末にかけて、アルルからエックス、マルセイユを経てラスィオタまで拡がるマルセイユ・プロヴァンス地域において、延べ60万人以上の人々が集まり、文化の新年が華々しくスタートしました。多くの新しいアートスペースの開館式が行なわれる中、トゥール・パノラマやJ1で二つの展覧会が開会されました。一つは「メディテラネ(地中海地方)」。この地方の歴史の11の時代区分一つ一つの作品を捉えたヴィデオ・プロジェクト。もう一つは「Ici, ailleurs(ここ、よそ)」。地中海地方出身の現代アーティスト約40人に焦点を当てています。

続いて2月には「首都でサーカス」「肉体のサーカス」などが曲芸アーティストを集め、路地、劇場、そしてサーカスドームの中で曲芸を披露しました。

 

青空のもとのマルセイユ・プロヴァンス

「GR@2013」©Luce Moreau

地域と公共の場所でのアートという課題はマルセイユ・プロヴァンスの文化事業の中心を占めています。千年の歴史を持つブッシュ=デュ=ローヌ県の地域を理解するために、アーティスト・ウォーカーのグループが企画したハイキング「GR@2013」のような、潅木地帯、自然保護区、高速道路の間を縫う市道を歩くウォークラリーが開催されました。

「トランズュマンス・プロジェクト」©Jean-Luc Maby

 

素晴らしい自然保護区のなかを歩く「トランズュマンス・プロジェクト」では、第二弾「マルセイユ青天井」が始まりましたが、6月には、乗馬アドベンチャーが始まりました。それは、アルピーユとプロヴァンスの最も美しい景色のなかを走った後、人、馬、家畜がマルセイユに向い、最後に海岸を目指すものです。

 

 

ミディ地方の大アトリエ、マルセイユ

MuCEM©Lisa Riciotti

屋外で行なわれるこれらのアートプロジェクトと並行して、文化首都のハイライト第2弾を飾ったのは、6月4日、大統領によって執り行われたヨーロッパ地中海文明博物館(MuCEM)の開会式です。初めて地方に設立された国立博物館で、ルディ・リチオッティが設計。対話によって統合された平和な地中海というユートピアを掲げるこの博物館は、民族学、宗教、近代史を通じた地中海文化のアプローチを提案しています。

「ミディの大アトリエ」© Sam Mertens

大展覧会「ミディの大アトリエ」でクローズアップされるのは、画家たちにとって想像力の無限の泉であるミディ地方。6月から10月まで開催され、ゴッホやセザンヌなど、新しい形を創造するためにプロヴァンスの光にインスパイヤされたアーティストの作品が200点近く集められました。

 

 

 

 

 

このほか、思想家、芸術家料理シェフを集め、アートと料理の対話を生み出す「Cuisine en friche」(9月)、建築家ルコルビュズィエを主題とする展覧会、文学イベント「地中海の本当の話」、アラビアの舞台芸術にまつわる「Act Oral」など、マルセイユ・プロヴァンスは2013年の年末まで多くのイベントで賑わいます。

 

 

 

外国人留学生を対象としたフランスにおける芸術大学・専門学校のコースガイドがフランス文化通信省より出版されました。

英語版 « Art school in France, 28 questions and answers »をpdfでダウンロー

 

 

 

 

 

 

フランス語版« L’enseignement supérieur des arts plastiques en France, 35 questions-réponses »をpdfでダウンロード

 

 

 

 

 

郊外に移転するパリの現代アートギャラリー

パリのアートギャラリーが、有名建築家によって改装された近郊の建物に移転する動きが加速している。

©Courtesy Gagosian Gallery/Thomas Lannes

現代アートのギャラリーが次々とパリ市内から近郊に移転している。この流れを作り出したのは、セーヌ・サン・ドゥニ県の工場(延べ面積1650㎡)の改装を建築家ジャン・ヌヴェルに依頼した、世界で12件以上のギャラリーを所有するアメリカの有名な画商、ラリー・ガゴシアンだ。ブルジェ空港の中にあるこの場所は、アンゼルム・キーファーなどの世界的に著名な画家の作品を見にきた富裕な蒐集家たちにとって外せないスポットとなっている。

©Courtesy Gagosian Gallery/Thomas Lannes

最近では、オーストリア人のタデウス・ロパックが、マレー地区を引き払い、パンタン市にある古びた19世紀の工場に移った。大きな作品を受け入れることができるほか、一部をパフォーマンスとダンス専用のスペースとしている。

ブローニュ・ビヤンクールでは、セガン島の先端にR4と名付けられた巨大な複合アート施設が2015年に誕生する。ジャン・ヌヴェルが設計したこの施設は、展示ホール、20件のアートギャラリー、講堂、三つの販売ホールを擁する総面積8000㎡の複合アート施設となる。

現代アートの展示スペースの拡張の動きは、パリのアート市場の活性化にもつながることが期待される。

 

外/Soto

 ビデオ・パーフォーマンス

ブザンソン高等美術学校(フランス、フランシュ=コンテ地方)と群馬日仏協会の共催による展覧会。4月2日~11日まで、同校地下展示室にて日本人アーティスト6人によるパフォーマンス映像を上映します。また、4月3日~15日の間、フランスの各地で本展のパフォーマンス・ツアーが行われます。

 

 

詳しく、リリース資料をご覧ください。(フランス語)

群馬日仏協会公式サイト

 

 

シャルロット・ペリアンと日本

展覧会とシンポジアム

 

サンテティエンヌ国際デザインビエンナーレ2013の一環として紹介される「シャルロット・ペリアンと日本」展(2月23日-5月26日)に際し、パリ日本文化会館とサンテティエンヌ近代美術館がシンポジウムを共催します。

戦前戦後を通じて日本のデザイン界に多大な影響を与えたシャルロット・ペリアンと日本の関係に注目し、彼女の功績を振り返ります。

 

会期: 3月27日、サンテティエンヌ近代美術館 - 3月29日、日文化会館

 

詳しくは次のリンクをご覧ください:

 

 

2013年、パリでは注目の展覧会がめじろ押し

Les plus belles expositions 2013 s'affichent à Parisパリの美術館は2013年、大回顧展から大規模なテーマ展まで高水準を維持しています。中でもマルク・シャガール展、ジョルジュ・ブラック展、マリー・ローランサン展、千夜一夜物語展が充実した展覧会シーズンの目玉となっています。

予算削減も何のその、2013年に開催される主要な展覧会は、とりわけ多彩で充実しています。古代、近代、現代の美術、絵画、彫刻、写真など、興味の対象は各人各様とはいえ、その中からいくつか見逃せない展覧会を紹介します。