litterature_Pascal-Quignard

© Martine Saada

 

2018年5月16日(水)19:00

作家パスカル・キニャールは2002年にゴンクール賞を受賞、著書の多くが日本語に翻訳されています。第二次世界大戦で街の大半が破壊されたル・アーブルで幼少時代を過ごしました。昨年、ピアニスト博多かおると共に東北の津波犠牲死者へのオマージュとしてピアノデュオと声のパフォーマンスを行い、1525年にル・アーブルの街が津波に飲み込まれて以来、行われている地元の儀式にインスピレーションを受けました。その一年後、パスカル・キニャールと博多かおるは、長崎でオマージュを捧げることを誓いました。

 

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Pascal Quignard © Martine Saada

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Kaoru Hakata © Risa Fukazawa

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イギリス=アメリカ空軍の爆撃により完全に破壊されたル・アーヴルの港で、わたしは子供時代を過ごした。福島の港を襲った巨大な波を思いながら、わたしは忘れられていた「マル・マレ」の儀式を2017年4月4日にル・アーヴルの港の古いカテドラルで蘇らせた。ル・アーヴルの漁師たちが行っていた「マル・マレ」の儀式は、1525年のある出来事に由来する。聖モールの日1月15日に、「不幸をもたらす波」がル・アーヴルの町全体をのみこんだ。以来、ノートル=ダム・ド・グラース教会の信者たちは1月15日が来るたびに木のベンチや藁の椅子の上にのぼるのだった。足元を水が流れゆき、体の下で水の記憶が見えない波を立てるのを感じながら、水にさらわれた人々の魂のために祈るのだ。わたしはかつて京都と東京で博多かおるとコンサートを行ったことがあった。4月4日、すっかり暗くなったカテドラルの中で、内陣の闇に包まれ、わたしたちは二台のグランドピアノで素晴らしいコンサートを実現した。演奏後、ル・アーヴルと対をなすコンサートを長崎で1年後に行うことをわたしたちは誓った。」

パスカル・キニャール

 

 

共催:アンスティチュ・フランセ九州、長崎大学

 

 

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  • 2018-05-16 - 2018-05-16
  • 19:00 - 20:30
  • 料金:一般 2,000円 / 大学生以下 1,000円
  • お問い合わせ:長崎創楽堂を活用したアートマネジメント育成事業事務局(Tel:095-819-2343)
  • 長崎創楽堂
    長崎市 文教町1-14長崎大学文教キャンパス教育学部音楽棟1F