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アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
www.kyotocinema.jp

『男と女』
3/7(土)-3/13(金)
Un Homme et Une Femme/1966/仏/104分/監督:クロード・ルルーシュ/出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメ

スタントマンの夫を目の前で失ったアンヌと妻に自殺されたカーレーサーのジャン・ルイ。同じ寄宿舎に子どもを預けていたふたりが、子どもを通して知り合い、惹かれあっていくという、いまなお色褪せない恋愛映画の金字塔を再上映!過去のつらい影を引きずりながらも惹かれずにはいられないふたりの宿命的な陽だまりと陰りが、故フランシス・レイの甘美なメロディと低予算のなか工夫されたセピアとモノクロームの美しい映像を織り交ぜて綴られる。愛は一種の冒険で、いつか愛さなくなるかもとどこかで思いながらも、愛さずにはいられないもの。当時はまだ無名で破産寸前だったクロード・ルルーシュの愛の最高傑作は、永遠に心を揺るがす、粋で切ない大人のラブストーリーだ。

『レ・ミゼラブル』
3/14(土)-4/3(金)
Les Misérables/2019/仏/104分/監督:ラジ・リ/出演:ダミアン・ボナール、アレクシス・マネンティ、ジェブリル・ゾンガ、ジャンヌ・バリバール
ヴィクトル・ユゴ―の傑作『レ・ミゼラブル』で知られるパリ郊外のモンフェルメイユ。様々なバックグラウンドを持つ人々が暮らすこの地域は、貧困化と治安悪化が進み、犯罪多発区域と化していた。この街の犯罪防止班として配属された警官ステファンは、ベテランの警官クリスと若手で気の短いグワダとチームを組むことになる。小さな町からやってきた彼は、この街の貧困や対立、同僚の横暴さに驚くばかり。そんなとき、ある少年の盗みが原因となり、対立するグループ同士が一発即発の大騒動へ発展。事件解決へと奮闘するステファンたちだが、取り返しのつかない事態へと進み始め…。
第72回カンヌ国際映画祭では、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』と最高賞パルムドールを競い合い、審査員賞に輝いた。フランス郊外を描いた“バンリュー映画”は、2000年代から飛躍的に増加し、1995年にセザール賞を受賞した『憎しみ』をはじめ、2015年にカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『ディーパンの闘い』も印象深い。それらバンリュー映画の系譜に並びつつも詩的な側面を排除しリアリティを追求した本作は、現代のフランスを描いた代表作になるに違いない一作だ。この地で生まれ育ち、いまも暮らしているラジ・リ監督は、愛情を込めてこの街の混沌とする情景を描き出す。なにが起こっているのか分からないまま混沌に飲み込まれていく恐怖、そしてたたみかけるようにすさまじいエネルギーをもって描かれる後半の緊張感は圧巻だ。ヴィクトル・ユゴ―の時代から150年を経ても、「レ・ミゼラブル(みじめな人々)」を生み続ける社会へ警鐘を鳴らす。

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  • 2020-03-01 - 2020-03-31
  • 00:00
  • 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
  • 075-353-4723
  • 京都シネマ
    〒 600-8411
    下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F 京都市