アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
※上映時間や詳細については京都シネマまでお問い合わせください。
www.kyotocinema.jp
『ヘカテ』
5/28(金)~6/10(木)
Hécate, Maîtresse de la Nuit/1982/仏、スイス/108分/監督:ダニエル・シュミット/出演:ベルナール・ジロドー、ローレン・ハットン、ジャン・ブイーズ、ジャン=ピエール・カルフォン、ジュリエット・ブラシュ
灼熱の砂漠の町に赴任したひとりの外交官の男と、ひとりの女の出会い。戦間期の文壇の寵児であり、スイスに亡命中のココ・シャネルにインタビューを行ったことでも知られるポール・モランの小説「ヘカテの犬たち」を下敷きに、ギリシア神話の異形の女神ヘカテの物語を翻案、「恋」という人類最大の病にして謎の極限を軽やかに描き切る。永遠のきらめきを放つ至高のメロドラマとして名高いスイスの至宝ダニエル・シュミットの愛の神話がデジタル・リマスター版で上映。
舞台は、世界第二次世界大戦中の中立国スイスの首都ベルンで幕を開ける。フランス大使館主催の豪華絢爛なパーティーで、ひとりの男が物思いにふけっている。シャンパンの泡沫に誘われて、彼―ジュリアン・ロシェルは、約10年前に赴任した北アフリカの植民地で、狂ったように愛した謎の人妻クロチルドのことを思い出す…。
謎めいた人妻には、2018年に史上最年長の73歳で米「VOGUE」誌の表紙を飾ったことも記憶に新しいローレン・ハットン。他者からの理解をひとかけらも必要としない、最強のファム・ファタルを演じる。また、愛憎に溺れて抜け殻のようになっていく美しい外交官ジュリアン役には、フランスの二枚目俳優ベルナール・ジロドー。クリスチャン・ディオールが本作のためにデザインした白いリネンのスーツに身を包み、闇に包まれる現地人の街をさまよい歩く。艶やかな色彩で、伴走するカメラは、ゴダールや、ジャック・リヴェット、エリック・ロメールなど、ヌーヴェル・ヴァーグ作家たちの諸作を手掛けてきた名匠レナート・ベルダ。蜜がしたたり落ちるほど艶やか、優美な肌触り、美しさがあらゆる暴力の上で踊る本作、夢のような酩酊へと誘われてほしい。
- 2021-05-28 - 2021-06-10
- 00:00
- 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
- 075-353-4723
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