©2019 – LES FILM DU 24 – LES PRODUCTIONS DU RENARD – LES PRODUCTIONS JOUROR

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アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
※上映時間や詳細については京都シネマまでお問い合わせください。
www.kyotocinema.jp

 

6/3(金)~6/16(木)『オートクチュール』
Haute Couture/2021/仏/100分/監督:シルヴィー・オハヨン/出演:ナタリー・バイ、リナ・クードリ、パスカル・アルビロ、クロード・ペロン

フランスを代表するトップブランドで最高峰クチュールメゾン「ディオール」を舞台にした継承の物語『オートクチュール』。“オートクチュール”とは、顧客のためにフルオーダーメイドで作られる1点物のことで、ファッション界の頂点ともいえるこの世界を支えているのは、代々受け継がれてきた卓越した技術をもつクチュリエール(お針子たち)だ。

ディオール・オートクチュール部門のアトリエ責任者で、孤独を感じているお針子エステルは、引退前最後のコレクションの準備に慌ただしい日々を過ごしている。そんなある日、地下鉄の駅で若い娘にバッグのひったくりに遭う。犯人は郊外の団地に暮らすジャド。エステルは、彼女の滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感し、見習いとしてアトリエに迎えいれる。ときに反発しながらも、ときに母娘のように、そして友だちのように濃密な時間を過ごすふたりだったが、ある朝エステルが倒れてしまい…。

映画の衣装デザイナーのキャリアを持ち、現在はディオール専属クチュリエールのジュスティーヌ・ヴィヴィアン監修のもと、初代”バー”ジャケットや“フランシス・プーランク”ドレス、ムッシュー・ディオール直筆のスケッチ画などファンよだれもののアイテムたちの他、アトリエに受け継がれる迷信やヒエラルキー、仕事の様子など、滅多に見ることのできないディオールの華やかな舞台裏が緻密に構成されていく。それに加えて、本作は、移民2世で、貧しさに追われるばかりだった若い女性が年上の女性に導かれて、新しい自分を発見し、人生を見出していく物語でもある。1947年、戦後の貧困と制約の中で立ち上げられたメゾン・ディオールだが、設立者のムッシュー・ディオールがこだわったことは「女性に喜びと優雅さ、美を再発見してもらうこと」だった。映画内でも大量に映し出されるシルクと刺繍、チュールは、ディオールの歴史そのもの。伝統的なオートクチュールの世界を舞台に、ムッシュー・ディオールの思いを若い世代に伝承する意思を感じられる眼福の物語だ。

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  • 2022-06-03 - 2022-06-16
  • 00:00
  • 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
  • 075-353-4723
  • 京都シネマ
    〒 600-8411
    下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F 京都市